「中国の次はインドを狙え」という経済関連記事をよく見ます。確かにソフトウェアの分野ではインドはすでに世界で確固たる地位を築いているのだろうけれども、製造業、それも機械工業については中国の足元にはとても及ばないんじゃないの。。。と私は思っていました。しかし、その考えはそろそろ改めなければならないのではないか、と思うようになりました。
素形材産業の関係者の方々とお話をすると、競争相手の国として挙げられるのはほとんど中国です。しかし、鍛造業界の場合はむしろインドが挙げられることが多いのです。それも特定の企業の名前が挙げられます。その企業とは、Bharat Forgeというインド最大の鍛造メーカーです。
同社のホームページをみると、1961年に創業、80年代に日本の自動車部品メーカーから技術を導入しています。急成長が始まるのは今世紀に入ってからで、2004年にはドイツ最大の鍛造メーカーを買収、そして2005年にはアメリカ、スウェーデン、スコットランドの鍛造メーカーを買収、さらに同年に中国最大の自動車メーカー、第一汽車と合弁で鍛造企業を立ち上げています。今やBharat Forgeは世界最大級の鍛造メーカーです。先進国のメーカーを買収しながら世界的な企業にまで成長したという点では、やはりインドの鉄鋼メーカーのミッタル・スチールを想起させます。
昨年11月、大阪で開催された鍛造業界の国際会議ASIA FORGEでのインド鍛造工業会の講演資料を見ると、Bharat Forgeだけでなく、インドの鍛造業界の成長は目覚しいことがわかります。2005年度の生産量は929千トン(見込み)で96年の2倍近い伸びです。輸出額の伸びはさらに著しく、2005年度は310百万ドル(見込み)でこちらは96年の6倍近い伸びとなっています。
インドは自前の技術でロケットを飛ばしたり核兵器を開発したりしているので、もともと技術力はかなり高い国です。そして軍需だけでなく民需の領域でも、鍛工品という自動車などの重要保安部品として用いられる素形材が、ローカルメーカーによって盛んに生産されるようになっているわけですから、インドのものづくりの実力は本物と考えてよいでしょう。今までインドという国はなんとなく敬遠していましたが、いつか機会があれば現地を視察してみたいと思います。
素形材産業の関係者の方々とお話をすると、競争相手の国として挙げられるのはほとんど中国です。しかし、鍛造業界の場合はむしろインドが挙げられることが多いのです。それも特定の企業の名前が挙げられます。その企業とは、Bharat Forgeというインド最大の鍛造メーカーです。
同社のホームページをみると、1961年に創業、80年代に日本の自動車部品メーカーから技術を導入しています。急成長が始まるのは今世紀に入ってからで、2004年にはドイツ最大の鍛造メーカーを買収、そして2005年にはアメリカ、スウェーデン、スコットランドの鍛造メーカーを買収、さらに同年に中国最大の自動車メーカー、第一汽車と合弁で鍛造企業を立ち上げています。今やBharat Forgeは世界最大級の鍛造メーカーです。先進国のメーカーを買収しながら世界的な企業にまで成長したという点では、やはりインドの鉄鋼メーカーのミッタル・スチールを想起させます。
昨年11月、大阪で開催された鍛造業界の国際会議ASIA FORGEでのインド鍛造工業会の講演資料を見ると、Bharat Forgeだけでなく、インドの鍛造業界の成長は目覚しいことがわかります。2005年度の生産量は929千トン(見込み)で96年の2倍近い伸びです。輸出額の伸びはさらに著しく、2005年度は310百万ドル(見込み)でこちらは96年の6倍近い伸びとなっています。
インドは自前の技術でロケットを飛ばしたり核兵器を開発したりしているので、もともと技術力はかなり高い国です。そして軍需だけでなく民需の領域でも、鍛工品という自動車などの重要保安部品として用いられる素形材が、ローカルメーカーによって盛んに生産されるようになっているわけですから、インドのものづくりの実力は本物と考えてよいでしょう。今までインドという国はなんとなく敬遠していましたが、いつか機会があれば現地を視察してみたいと思います。