歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

マレーシアで大人気のダイハツ車

2007-04-11 23:27:42 | 海外ものづくり事情
 自動車産業をほとんど日本企業に任せてしまったタイとは異なり、マレーシア政府は国民車の構想を掲げ、民族資本による自動車産業の育成に力を入れてきました。現在、マレーシアの二大自動車メーカーは、三菱の技術支援を受けてきたプロトン(Proton)とダイハツ系のプロドゥア(Perodua)です。今まではマレーシア車といえばプロトンだったのですが、最近ではプロドゥアが急速に伸びています。
 プロドゥアの自動車は、前周りと後周りだけがマレーシアのオリジナル、エンジンやプラットフォームなど肝心な部分はダイハツ車、というものなので、実質的にはダイハツ車と同じと言ってよいでしょう。リーズナブルな値段で日本車と同じ性能の車が買える、となるとこれは人気が出て当然だと思います。
 ただし、今までのプロドゥア車は、日本では1世代前、2世代前の「ミラ」や「ムーヴ」をベースとしており、マレーシア人としてはやや不満なところがありました。ところが写真の「マイヴィ」は違います。トヨタ、ダイハツ、プロドゥアの3社が共同開発し、それぞれのメーカーごとにカスタマイズされた上で同時に市場に投入されたのが、トヨタの「パッソ」であり、ダイハツの「ブーン」であり、そしてこの「マイヴィ」です。
 日本とマレーシアで同時に発売された車、ということで「マイヴィ」は大変な人気を集め、現在マレーシアの新車販売市場の2割をこの車種が占めているのだそうです。マレーシアの自動車市場は大きいものではありませんが、それでも1国の新車販売の5台に1台を特定の車種が占めてしまう、というのはすごいことです。「マイヴィ」もやはり前周りと後周りはマレーシアのオリジナルですが、なかなかカッコイイです。日本に持ってきても結構売れるのではないでしょうか。

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