歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

特定の話題に関する意見や評価をウェブページから分析するシステム“WISDOM”

2010-08-16 23:05:08 | IT,インターネット
(以下引用)
 情報通信研究機構(NICT)は8月9日、キーワードやフレーズを入力すると、Web上での評価や、評価を発信している発信者の情報を抽出・分析できるシステム「WISDOM」(Web Information Sensibly and Discreetly Ordered and Marshaled)を公開した。NICTが独自に収集した5億件以上の日本語ページを対象に分析する。
 入力したキーワードについて、Web上にある肯定・否定意見の割合や内容を表示したり、「企業」「政府」「Q&Aサイト」など発信者ごとに絞って検索結果を確認できる。単語だけでなく、「うがいの効果」「バイオエタノールは環境に良い」などフレーズや短文でも調べられる。
 (1)発信者を自動抽出し、専門性の高い順に順位づけする「情報発信者分析技術」、(2)意見や評価を抽出し、肯定・否定を判断する「評価情報抽出技術」、(3)関連するワードや対立意見を抽出する「主要・対立・対比情報抽出技術」を盛り込んだ。
 Web上の評判を検索するシステムは従来からあったが、発信者や対立する情報など多様な観点から分析できるシステムは、WISDOMが世界初としている。情報の信頼性を判断するためのヒントとして活用してもらう狙い。今後は精度向上を図るほか、英語版・中国語版の開発も進める。
 NICTの理事長だった国立国会図書館の長尾真 館長はWISDOMスタートに当たり、「Google検索に何が欠けているかをNICT時代にいろいろ考えたが、検索上位に表示される情報の信頼性や対立情報を自然言語処理で明らかにすることだった。そこでプロジェクトをスタートさせ、WISDOMというすばらしい成果になったことは誠に喜ばしい。多くの人に使ってもらいたい」とコメントを寄せている。
(引用終わり)

出所:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/09/news074.html

 Google検索にはないものとのことなので、早速WISDOMのサイト(http://wisdom-nict.jp/)にアクセスして使ってみました。


 トップページはこんなかんじ。「素形材」で検索をかけてみました。


 検索結果です。「素形材」については肯定的な意見や評価が多いとの結果が出ました。


 しかし否定的な意見に分類された内容を見ると、明らかに否定的でないものがいくつか見られます。「製造にはなくてはならないツールであり」とか「欠くことができないものです」というフレーズが否定的な意見・評価の表現とみなされたようです。ただでさえ日本語は肯定/否定があいまいな表現が多いだけに、なかなか難しいようですね。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (デハボ1000)
2010-08-18 02:12:32
悪用されないことを祈りたいですね。
いや技術を否定するわけでないのですが、検閲しやすいともいえるわけです。表裏一体の側面があるかもしれません
返信する
コメントありがとうございます (kunihiko_ouchi)
2010-08-18 07:57:37
おはようございます。
確かに検閲に使えますね、この技術。その発想はなかったです。悪用してもらいたくないですね。
返信する
Unknown (しまうま技研)
2010-09-10 06:57:38
コメントが随分遅くなってしまいましたが、このシステム、ご紹介された当日に使ってみました。
"true tears"を分析してみたのですが…私の書いたエントリが否定的だと分析されていてビックリ!
どうやらリンクしたブログのタイトルに「あらず」という言葉が含まれていたのが原因らしいのですが…仰る通り、まだまだ実用域には達していないようでした。
返信する
コメントありがとうございます (kunihiko_ouchi)
2010-09-11 00:31:09
こんばんは。
>"true tears"を分析してみたのですが…私の書いたエントリが否定的だと分析されていてビックリ!
しまうま技研さんのエントリが否定的と判断されるとは。どう考えてもヘンですよね。やはり技術的にまだまだですね。
返信する