歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

酒造メーカーが工作機械の生産に参入する国

2006-12-07 00:09:58 | 海外ものづくり事情
五糧液集団、寧江集団と共同でNC工作機械メーカー設立 2006/10/09 14:31:12
出所:新華タイムズ http://www.xinhua.jp/ ****21世紀の中国 2006/10/9号
(※記事は見出しのみ)

以前にこのブログで、五糧液集団という中国を代表する酒造メーカーが、自動車用金型の製造を開始したことを紹介しました(とはいうものの、やはり変だよ中国流)が、その続報です。なんでも今度はNC工作機械を生産するのだそうです。報じられたのは2ヶ月前でしたが、気づきませんでした。
同社のホームページの「発展戦略」のところを見ると、工作機械がずらりと並んだ工場内部の写真が出ています。自社を「酒造大王」(ホームページより)と紹介してはいますが、これはどう考えても酒造メーカーの光景ではありません。
酒造メーカーが金型、そして工作機械を生産するというのは、世界広しといえども中国だけでしょう。この五糧液集団に限らず、異業種だろうとコアコンピタンスがなんだろうと、儲かると見るや即座にどかんと巨額の投資を行う大胆さとスピードが、中国企業のすごさです。こうした企業からはまずイノベーティブな製品は生まれてこないでしょう。しかし、その資金力と経営判断のすばやさは侮ることはできません。大変な隣人を持ってしまったものです。


中国を代表する銘酒「五糧液」

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