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どら焼き「どらん」を食べて加賀百万石と「日本の趣都」秋葉原の親和性について考えた

2010-03-16 01:32:01 | Weblog
 今年度は北陸地域の経済活性化に関する仕事をやらせていただいたことで、金沢、富山、福井など、北陸の町を訪れる機会がありました。城端という古き良き日本の地方都市の魅力が凝縮されたような素晴らしい町に出会うことができたことは大きな収穫でしたが(こちら)、やはり都市としての風格や魅力という点では金沢が北陸では別格の存在であると思いました。加賀百万石の歴史と伝統を背負った金沢という町に対しては、なんとなく「お高くとまっている」というイメージを抱いていましたが、伝統の和菓子屋さんが面白い試みを始めたので紹介します。
 数ある金沢の和菓子屋さんに高川栄泉堂というお店があります。割と金沢では有名なお店らしいのですが、この和菓子屋さんがアキバ系アイドルとコラボで商品を開発、秋葉原で販売を開始すると報じられています。

どら焼き アキバ系 アイドルと共同 高川栄泉堂が販売 (2010年2月28日 中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010022802000173.html
(以下引用)
経営再建中の和菓子製造・販売の高川栄泉堂(金沢市)は三月から、自社製品のどら焼きをインターネット上で活躍するアイドル・桜井えりすさんとの共同事業により、“オタク文化”の発信地・秋葉原(東京)で販売する。アキバ系との意外な組み合わせで再起のきっかけにしたい考え。(網信明)

 同社は昨年、約五億三千万円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した。経営立て直しを目指し、加賀野菜のサツマ芋、五郎島金時を利用した看板商品のどら焼き「どらん」で新規顧客開拓を図れないかと、知人を介して市内の企画会社に相談。最近、アニメなどのオタク文化とタイアップしたレトルトカレーが売り上げを伸ばしていることを聞き、挑戦することにした。
 販売するどら焼きは、五郎島金時あんと小豆あんの二種類で商品名は「DoRUN(ドラン)」。メイド姿のえりすさんのイラストをパッケージにプリントしたものという。えりすさんが出演するイベント会場で、えりすさんのグッズなどとセットで販売する計画。三カ月で一万個の売り上げを見込む。
 高川栄泉堂は「従来の殻を破るには意外性があった方がいい。どら焼きが秋葉原の新たな文化になれば」と期待している。
 えりすさんは、グラビア雑誌やテレビなどで活動し、自身のブログは一日三万~五万件のアクセスがある。
(引用終わり)


 こちらの公式ブログによると3月14日にコトブキヤ秋葉原ラジオ会館店で販売を開始する、というので、日曜日の休日出勤のついでに秋葉原に立ち寄り、次世代萌ドラ焼き DoRUN(ドラン)なるものを購入してみました。ちなみに仕事の都合上、購入に際してはネットアイドルが登場する販促イベントの時間帯を外さざるを得ませんでした(これは残念)。


 1個250円也。「いもあん」を選びました。普通のドラ焼きに比べてかなり高い価格ではありますが、五郎島金時という加賀野菜を使用したいもあんはかなり美味です。さすが金沢の和菓子店、いい仕事をしています。販促イベントのアイドルに会えた人々はかなり満足できたのではないかと思います。


 本当に美味でした。

 このアキバ系どら焼きだけでなく、秋葉原には金沢が誇る庶民文化「金沢カレー」の店が出店していますし、意外に金沢と秋葉原の親和性は高いのかもしれません。なお、金沢カレーについてはこちらの動画をご覧になればその特徴がよく理解できるかと思います。



 近く北陸新幹線が金沢まで延伸されると秋葉原における金沢の存在感は増し、さらに面白い展開を見せるかもしれません。