ベトナムの韓国系ダイカストメーカーを訪問しました

　ベトナム出張３日目の最初の訪問先は、ホーチミン市の東隣のドンナイ省にある韓国系ダイカストメーカーです。今までいろいろな海外のメーカーを訪問しましたが、韓国系メーカーの訪問は初めてです。「金型」のことを韓国語では「クンヒュン」と言うことも初めて知りました。



　この会社は韓国ソウルにある投資会社が資本を投じてベトナムに設立したバイク部品メーカーで、ここベトナムの工場が本社であり、韓国には本社があるわけでもマザー工場があるわけでもありません。韓国人の従業員は韓国のメーカーからスカウトしてきたとのことでした。生産品目はバイクのキーセット、スイッチ、オルタネーターなどで、ダイカストのほかプラスチックの射出成形も行っており、金型も内製しています。最大のユーザーは日系のバイクメーカーです。

　ダイカスト工場です。

　鉄とアルミのインサート成形です。技術的に難度が高いようです。

　機械加工をしています。

　組み立て工程です。


　これまで韓国系メーカーに取材を申し込んだことは何回かあるのですが、いずれも断られてばかりでした（中華系はそのような例はほとんどありません）。このため韓国系は閉鎖的という印象を抱いていたのですが、この会社は気さくに応じてくれたばかりでなく、写真撮影も自由でした。同社のおかげでちょっと韓国系メーカーに対する考え方が変わりました。

ベトナム出張から帰りました

　ベトナム出張を終えて日本に帰ってきました。成田空港は、とても経済大国日本の表玄関とは思えない、不便で貧弱な空港ですが、この「おかえりなさい」の表示にはいつもなんだか嬉しくなります。