歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

ベトナムのローカル系プレスメーカーを訪問しました

2008-12-16 23:27:03 | Weblog
ベトナム出張2日目、次にローカルのプレスメーカーを訪問してきました。


このメーカーはもともと南北統一前のハノイで創業した、自転車部品などを生産する民営企業(形式的には国営だったのですが、実質的には民営だったのだそうです)で、ソ連製のT34戦車の部品なども生産していたのですが、統一後初めてベトナムに進出した外資系企業の台湾系バイクメーカーに見出され、この会社の外注先となります。しかし、北部と南部の両方に進出したこの会社は、後に北部の工場を閉鎖したため、ホーチミンに移ってきたという歴史を持っています。




今では日系バイクメーカーからも仕事を受注しており、この日系メーカーからの指導もあって工場内はきちんと整理整頓が行き届いていました。

ベトナムの日系プレスメーカーを訪問しました

2008-12-16 23:24:42 | Weblog
ベトナム出張2日目、まずは日系プレスメーカーを訪問してきました。


ただし、このメーカーはいわゆる普通の日系メーカーとは大きく異なります。
この会社の社長は、もともとある自動車用設備メーカーに勤務していた方なのですが、約20年前に台湾の大手バイク部品メーカーに転職して渡台、台湾人の女性と結婚されます。そして、その台湾メーカーのベトナム進出に伴い渡越、ベトナムの現地法人で勤務するのですが、思うところあって独立してプレスメーカーを立ち上げたのです。
同社が立地しているのは、ホーチミンの東隣のドンナイ省にある台湾系工業団地内です。この工業団地は、かつて勤務していた台湾系バイク部品メーカーをはじめ台湾系だらけの団地なのですが、そうした中でこのメーカーは唯一の日本メーカーとして異彩を放つ存在となっています。




まだ創業して間もない会社であるため、工場の中は空きスペースが目立ちます。しかし、もともと設備メーカーの技術者だった社長自らが設計されて自作した機械があり、なかなか興味深い工場でした。

この会社では、台湾系メーカーとの連携の重要性とベトナム南部の優位性を教えていただきました。
日本メーカーの多くは北のハノイに進出しているのですが、北部にはデメリットが多いと言います。デメリットとしては、(1)北で外注先を探そうとしても難しい、大型の国営企業があっても技術は低く柔軟性にかける、(2)寒暖の差が大きく湿度も高いので、精度も出ない上に結露しやすいので機械の寿命も短くなる、(3)共産色が強くストライキが多い、のだそうです。
これに対してホーチミンを中心とする南部は、(1)台湾系の素形材メーカーが集中していて外注先が多い、(2)寒暖の差が少ない、(3)南部のベトナム人は温和である、ということでした。
特に特筆すべきは台湾系メーカーの存在で、少なくともバイクについては南部に進出している台湾系メーカーで100%現地調達ができるほどの集積が形成されているとのことでした。同社は日系メーカーでありながら現地の台湾商工会に加入しており、商工会の名簿も見せていただきましたが、鋳造や鍛造、熱処理といったメーカーがずらりと並び、確かにこれはなんでも作ることができそうな雰囲気です。
大手自動車メーカーやバイクメーカー、事務機器メーカーが進出しているので、日本企業は北に目を向けがちのようですが、台湾系の存在を考えると南部への進出を意識しても良いように思いました。

ベトナムで観る日本アニメ

2008-12-16 00:19:10 | Weblog
 海外出張中は(どうせ言葉がわかりませんし、NHKの海外放送はあまり面白くないので)あまりテレビを観ないのですが、今回泊まったホテルのテレビでは日本のアニメを放送していたので観てみました。ただし英語の吹き替えなのでセリフがよく聞き取れない上に、ちょっとオッサン、オバサンな声なので、あまり楽しめません。
 しかし番組の中身は非常に充実しており、世界における日本アニメのコンテンツ力の強さを実感しました。