歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

なめたらアカン

2008-09-01 00:18:03 | ニュース・雑感
 以下、アサヒ・コムより引用

火薬なめて陸上自衛官24人搬送 茨城、嘔吐・けいれん
 2008年8月29日22時48分

 29日午後3時10分ごろ、茨城県城里町で訓練中の陸上自衛隊古河駐屯地の隊員から、「複数の隊員が吐き気を訴えている」と119番通報があった。女性隊員1人を含む18~28歳の24人が嘔吐(おうと)などし、病院に運ばれた。ほとんどが入院し、うち4人はけいれんなどを起こしているという。

 県警などによると、4月に入隊した31人が29日朝から同町の七会訓練場で火薬を使った爆破訓練をしていた。午後になり、指導教官がプラスチック爆弾を出し、「中の火薬をなめてみるか」と呼びかけ、手を挙げた24人が少しずつ口に入れると、吐き気などを訴えたという。


 調べてみるとプラスチック爆弾の主成分はトリメチレントリニトロアミンという物質なのだそうですが、これはとんでもない劇薬です。Wikipediaによると以下のように解説されています。

 白い粉末状の環状ニトラミンであり、水には溶けないがアセトンには可溶。また、人体内に入るとてんかん症状が起き、殺鼠剤として使用されたこともある。

 そりゃ舐めたら入院しますわな。
 
 ところで、本の名前は思い出せないのですが、メッキ溶液を舐めて成分調整を確認する老職人の話が小関智弘氏の著作の中で取り上げられていました。人の五感は人工のセンサーの感度を上回るといった文脈でこの例が紹介されていたように記憶しているのですが、これもどう考えても体によくない行為ですよね。
 陸上自衛隊はこのメッキ職人のような爆薬のプロを養成しようといった意図で火薬を舐めさせたのか、それとも単なる新兵いじめであったのかはわかりませんが、いずれにせよバカなことをしたものです。