歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

GSMの携帯電話を買ってしまおうか

2007-10-18 23:33:09 | IT,インターネット
 タイ出張を予定しているのですが、やはり海外でも仕事をするには携帯電話は必携のアイテムです。しかしながら日本と韓国を除いて世界の携帯電話はGSM方式が主流であり、日本の携帯電話は海外ローミングに対応した機種でなければ使えませんし、料金もむちゃくちゃ高いのでまともに仕事に使おうとすると請求額は恐ろしいことになります。

 このため、今まで海外出張にはレンタルの携帯電話を使用していました。しかしレンタルでGSM方式の携帯電話を持っていっても、やはり通話料金は高額ですし、しかもたいていのサービスは腹立たしいことに発信だけでなく受信でもかなりの金額を取られます。さらにアジアで使えるレンタル携帯電話は、一旦第三国に(私が使ったものは英国でした)国際電話をかけて転送する方式だったので、滞在国内の相手との通話も割高になりますし、相手にかけてもらう際にも国際電話料金を負担させてしまうのは心苦しいものでした(そのかわり、タイでもマレーシアでもインドネシアでも同じ電話番号が使えました)。このため1週間ほど滞在すると通話料金はなんだかんだで数万円にのぼってしまいます。

 こんなことだったらもういっそのこと買ってしまおうかと思い、GSM方式の携帯電話について調べてみました。
 GSM携帯電話は、カメラが付いていない安い機種であれば8千円ぐらいで買えます。また、通話するには電話番号やユーザー情報、通話料金の使用状況等のデータを格納したSIMカードを購入して電話機に挿入する必要がありますが、SIMカードを入れ替えさえすれば様々な国で使用することが可能になるので、今回のタイ出張だけでなく将来の海外出張にも電話機を使うチャンスがあります。通話料金も日本のそれに比べて割安で、もちろん受信に課金されることもありません。
 ただし旅行者が使えるSIMはプリペイド式のみのようです。プリペイド式だと月々の基本料金はかかりませんが、プリペイドの通話料金をリチャージしなければ一定期間後に割り当てられた電話番号が使えなくなる、プリペイドの通話料金を残したまま帰国してもGSM方式なので通話はできない、というデメリットもあります。それでもレンタルよりも買ってしまった方が結局は得ではないか、と考えているところです。

 それにしてもなぜ日本の携帯電話は世界標準のGSMを選ばなかったのか、とぼやきたくなります。

インクジェットプリンターでものづくり

2007-10-18 00:40:40 | ものづくり・素形材
 インクジェットプリンターといえば紙にインクを吹き付けることで文字などを印刷して出力するものですが、この原理を応用して立体を造形するものづくりの手法があります。インクジェットプリンターの要領で金属や樹脂の粉末を吹き付け、レーザーで焼結させる。これを何度も繰り返していくと焼結した粉末の層が積み重なり、立体が造形されていく、というものです。これはラピッドプロトタイピング(RP)と呼ばれる技術の1つです(RPには光に反応して固まる樹脂を利用する光造形法などいろいろなものがあるのですが、ここでは説明は割愛します)。
 いわば三次元のプリンターのようなものですから、設計の三次元CADデータさえあれば誰でもボタンを押すだけでものができてしまう、という優れものです。積層して造形するものであるために精度が劣るなど弱点もありますが、そのお手軽さは重宝するため、試作品や試作用のプラスチック成形金型を作ったりすることに使われはじめています。

 さて、このインクジェットプリンターで積層造形するRPの技術を応用して、ものすごい用途に使おうとする研究が進められていることを知りました。

(以下引用)

インクジェットプリンターがヒトの臓器を生産する?医療界が注目

【10月15日 AFP】(17日一部修正)インクジェットプリンターが臓器提供者不足を解決する---それほどとっぴな発想ではないかもしれない。そうした研究結果が12日、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。

 インクジェットプリンターを使って細菌や酵母、ヒトの幹細胞を「印刷」することはすでに行われている。現在は、その細胞を使ってより複雑な3次元構造を作る方法の研究が進められている。

 ヒトの幹細胞を「印刷」することに成功したマサチューセッツ大学ダートマス校(University of Massachusetts in Dartmouth)のポール・カルバート(Paul Calvert)教授(材料科学)は、この細胞が生き残ることができたことで研究は「重要な節目を超えた」と語る。多層構造を作る方法が解明されれば、移植可能な臓器を作る可能性に一歩近づくという。

(引用終わり)
全文はこちら

 アメリカの研究者の発想はすごいなあ、と思っていたら、日本でも研究が進められているんですね(こちら※PDF注意)。大変な時代になったものです。