子供のとき、夏休み
こうやって板切れを持って海へ行ったもんだ。
波に合わせ腹ばいになって遊んだ。まあ今でいうボディボードのはしり
もまれて鼻や耳に水が入ったり、水泳パンツが脱げそうになったもんじゃ
特にお盆のころは波が立つけんな、子供らだけでこんな遊びしとったとは
ごっつい時代だったんやな。
楽しくて楽しくてまた明日もやろうとみんな言ってたが・・・・
お盆だけはアカンかった。
大人たちからきつく言われた。
「盆に泳んぎょったらガタローに足引っ張りこまれるゾー」と・・・
ガタローて何な？と思たけんど、怖いもんに違いないと
大人の言いつけを守りとおした。
今思うに、いろんな意味があったんだなと・・・
それは、「お盆の日はちゃんと家に居て、お墓参りをしたり
亡くなった人たちを偲びましょう！」
「お盆は亡くなった人が家に帰っているので外には行かないで！」
「この忙しいお盆に水の事故などあってはならない！」
「親戚の人がいっぱい来てるので、この日だけは家にいろ！」
他、あるだろうけど、水には入らなかった。
よくわからんが守ってきた掟だった。
でも今、そんなもん世の中では通用するわけないわな！
行楽地は家族連れでいっぱい、車もいっぱい、
海で川でキャーキャー、
まあ時代が変わってしもたということか
ご先祖様も仏様もお墓参りも・・・・・・一族の集まりも薄うなってしもた・・・・・
