徳島新聞・阿波の民話より（大蛇の正体）

きょうの徳島新聞　阿波の民話から・・・・那賀奥にはヘビ、イノシシ、クマ
シカ、サルらがいっぱいおったとさ。この動物らは人間となかよく暮らしていた。
頭が1斗樽もある大蛇を見たという話があるが実は見間違いなんじゃ。
イノシシがようけ子を連れて山や野を移動するとき、母親が先頭に子供らが
次々と間を詰めて動く。うしろの子は前の子のおしりにひっつくようにして
動くんじゃ。
イノシシ親子は背丈より高い笹や草むらを通る時、笹や草が大きく揺れる。
イノシシ親子が山草やススキをなぎ倒して動くから、遠方から見ると、一つの
太い棒のように見える。ほれを、大蛇が通いよるみたいに見えたんじゃ。
　　　（新聞より）