クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

「花より男子2」の加藤夏希は、好きな人の恋に……

2007年02月26日 | 恋部屋
好きな人の恋。
その人は自分に振り向くことなく、
別の人を見ている。
それは仲良しの友人だったり、
よく知っている人だったり……。

得てして恋はすれ違いが多いものです。
好きになるからには相手に惹かれるものがあって、
それは外見だったり性格だったり、
ちょっとした優しさだったりと恋の数だけあります。
好きな人がほかの人に惚れるということは、
言い換えればその人には自分にない何かを持っているということでしょう。
“相性”というものもあるのかもしれません。
なぜその人は自分に振り向いてくれないのか……。
何でもないふりして、さり気なくその人の恋人に会ったりします
ときとしてそれは恋を諦めるために……

 あなたを好きだと言う女の子と一緒に遊んだ
 あなたの近くにいるような気持ちに
 すこしでもなりたくて

 あなたが好きだと言う女の子と一緒に遊んだ
 その子にかなわないところをみつけて
 早くあなたをあきらめるために

 その子の素敵なところを胸にきざみつけて
 最後にひとりで泣こうと思う
 (銀色夏生著『君のそばで会おう』より)

「花より男子2」の滋(加藤夏希)は、
恋人に好きな人ができて別れを告げられました。
その好きな人とは、彼女にとって友だちのつくし(井上真央)。
複雑な心境そのものです。
恋人が自分の友だちを好きになることは往々にしてあること。
その「友だち」の心も大きく揺れ動きます。
しかしつくしは西門(松田翔太)と更(貫地谷しほり)との一件から触発されて、
自分の気持ちに素直になろうとします。
滋にとっては、つくしも恋人の道明寺(松本潤)も裏切りに見えたでしょう。
彼女は服を脱いで道明寺に迫りましたが、
もはや彼の心が変わることはありませんでした。

好きな人の恋。
最終的に滋はそれを受け入れました。
しかもドロドロの三角関係にはならず、綺麗な形で……。
彼女はつくしに「幸せになるんだよ」の言葉を残し、
ニューヨークへ去っていきました。
男のぼくはそのときの彼女の心中を察しかねます。
どのような気持ちで道明寺と別れ、彼らの前から去ったのでしょう。
彼女の悲しみはいま遠い海の彼方です。

 「出会い」が私を呼んだ時
 「別れ」も一緒に並んでた
 「別れ」がいるのはわかってたけど
 「出会い」はとても素敵だったので
 「出会い」と楽しく遊んだ

 「別れ」はぴったりくっついていて
 どんな時にも視界にはいった
 「別れ」に向こうへ行ってと言っても
 「別れ」は黙ってくっついている
 
 「出会い」が去ってしまった時
 「別れ」は申し分けなさそうに
 私をじっと見つめた
 だから私も見つめ返した
 (銀色夏生著『バイバイ またね』より)

引用文献
銀色夏生著『君のそばで会おう』角川文庫
  同  『バイバイ またね』角川文庫

※画像は『バイバイ またね』のモデルさんです。

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