冬の陽だまり 夏の木かげ

宮澤賢治じゃないけれど、ソウイウモノニワタシハナリタイ !
旧ブログタイトル 「 アラ環の人生立て直しプログラム 」

『 アイデアのつくり方 』

2018-12-26 15:25:00 | 
今年は、たくさんの本を読みました。
昨年も、今年ほどではないにせよ、かなり読んでいたとは思いますが、
今年のようにきちんとした記録を取っていなかったので、
具体的な数字は不明です。

現時点で 107 冊を読了しています。
かなり乱読です (^^ゞ

それに、どのくらい内容を記憶しているかというと、
かなり怪しいです (^^ゞ


それでも、この本に、ちょっとだけ救われたような気になりました。





この本の著者 ジェームス・ウェブ・ヤング は、
広告業界で活躍した人で、
この本は、シカゴ大学のビジネススクールで広告を専攻する大学院生と
広告業界の実務者を対象に講演するために、まとめたものだそうです。


その中で、著者は、
○ アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである。
○ その新しい組み合わせを導くには、
  物事の関連性を見つけ出す才能が必要である。
と述べています。

そして、そのためには、多くの資料を集めることが欠かせない
と述べているのです。


そうだとすれば、私の乱読も、
いつか、なにか、すごいアイディアとしてスパークを起こす可能性も
ゼロではない (^^ゞ

… かもしれないので、まったく無駄ではない … と思いたいです。


でも、たとえそんな日が訪れないとしても、
純粋に文字に向かっている時間を楽しめていれば、それでいいかー (^^ゞ
… なんていうふうにも思っています。
それに、たくさんの本を読める今の暮らしを、幸せに思っています。

そして、娘がリツイートしていた、このツイート



まさに、「 我意を得たり !! 」  (^-^ゞ

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読書の学校 『 シンデレラ 』

2018-12-20 15:30:00 | 
前回紹介した NHK Eテレの 『 100 分 de 名著 』 の特別授業編です。

これは、ドイツ文学者の 中野 京子 氏が、
筑波大学付属中学校3年生の有志22人に対して行った授業内容を、
まとめたものです。





『 シンデレラ 』 と言えば、私もその一人ですが、
ディズニー映画作品を思い出す人が多いのではないでしょうか ?

中野氏によると、シンデレラの類話は、
世界中に 500 以上あるというのですから、驚きです。

その中でも、フランス人である ペロー ( 1628 ~ 1703 ) によるものと
ドイツ人の グリム兄弟 ( 1700 年代 ~ 1800 年代 ) によるものが
2大主流となるようです。


ペロー は、太陽王と呼ばれたルイ14世の時代に活躍した人です。

庶民の素朴な伝承によるものにきらびやかな装飾を施したのが、
ペローのシンデレラの特徴で、
その後のオペラや映画に採用されるようになりました。

ペローのシンデレラは、自らは苦労することなく、
周りのお膳立てによって玉の輿に乗ります。


一方 グリム兄弟 が活躍した時代は、120 年も後なのに、
ドイツはまだ国家として成立していなかったとのことです。

そんな中、グリム兄弟は学者として活躍し、その作品は、
素朴な庶民の伝承にできるだけ忠実になるように、配慮したものだそうです。

そして、グリムのシンデレラは、自らがいろいろな戦略を立てて行動した結果、
その地位を勝ち取ったという色合いになっているようです。


どちらの シンデレラ が人気かと言えば、圧倒的にペローの方だそうで、
私もまた、多数派の一人です。
個人的に、おとぎ話は、
教訓なんかよりも、キラキラして夢ががあった方が、断然良い ! (^^)v


ところで、前出の中学3年生は、男子8人、女子14人の参加で、
ペロー派が14人、グリム派が8人で、明確な男女差は無かったそうです。

一人ひとりの感想はここには載せませんが、
大人顔負けのしっかりした意見が多く、感心すると同時に、焦りました (^^ゞ


中学生対象の授業でしたが、大人の童話の読み方を
教えていただいたように思います。


最後に、「 シンデレラの靴はなぜ小さいのか ? 」 ですが、
それは、シンデレラの原型の最古のものが中国のもので、
纏足 ( てんそく ) に由来しているからなのだそうです。

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『 生きがいについて 』

2018-12-18 17:30:00 | 
NHK Eテレ の 『 100 分 de 名著 』 という番組を、
たまたま観ることがあります。

気まぐれに番組表を見て、
それが気になる作家やテーマだったりすると続けて観るのですが、
最初から最後まで通して観たことは、1回もありません (^^ゞ

タイトルの番組も、その一つです。

3回目でたまたまめぐり会って、後半の2回だけ視聴しました。
そして、初めてのことですが、テキストまで購入してしまいました。
今年の5月のことです。





『 生きがいについて 』 は、
ハンセン氏病の国立療養所 長島愛生園 で精神科医師として
治療にあたった 神谷 美恵子 氏の著書です。

番組は、

 第1回 生きがいとは何か
 第2回 無名なものたちに照らされて
 第3回 生きがいを奪い去るもの
 第4回 人間の根底を支えるもの

… と4回で構成され、若松 英輔 氏が解説していきます。


神谷氏は、ハンセン氏病という世間から忌み嫌われる病を抱えた人でも、
生きがいを持って生き生きと暮らす人と、
絶望に沈んでしまう人に分かれることが、
本書を執筆するきっかけになったと語っています。


胸を打つ言葉や詩が満載されているのですが、
私は、特に、神谷氏が見出した詩人 志樹 逸馬 ( しき いつま ) 氏の詩に
衝撃を受け、それがこのテキストを購入する動機になりました。

以下に引用させていただきます。


私は耕す
世界の足音が響くこの土を
………
原爆の死を、骸骨の冷たさを
血の滴を、幾億の人間の
人種や 国境を ここに砕いて
かなしみを腐敗させてゆく
わたしは
おろ おろと しびれた手で足元の土を耕す
泥にまみれる いつか暗さの中にも延ばしてくる根に
すべての母体である この土壌に
ただ耳を傾ける



以下は、この詩についての若松氏の解説になります。

 … … …

志樹 は、ハンセン病を患い、
筆舌に尽くしがたい困難を生きてきました。
彼はその苦しみと悲しみの経験を通じて、
人生の「 土 」 と呼ぶべきものの発見に至ったというのです。
そして彼は、その 「 土 」 にふれることによって、
戦争やさまざまな不条理な出来事のなかで亡くなっていった人々と
時空を超えてつながるという経験をします。
かなしみによって他者とつながり、深い孤独の苦しみから抜け出した
ということでしょう。
悲しみを腐敗させてゆく 」 とこの詩人は謳います。
( 中略 )
落ち葉はもう人の眼を楽しませることもなく、
樹木にとって光を吸収する働きもない。
一見すると不要なものに映る。
しかし、私たちは、それは 「 土 」 が新生するために
なくてはならないものであることを知っています。

( 中略 )
この世界は、個々の人間のそれぞれの悲しみによって支えられ、
育まれているというのです。

 … … …


不条理極まりない人生を歩まれた 志樹 逸馬 氏ですが、
気の毒だとかかわいそうだという想いを抱くのはまるで見当違いで、
むしろ、尊敬や憧れに値するのではないかと思います。

まさに泥まみれの状況にあっても、
輝ける人は確かに存在するのだなと …


そして、この詩人に光を当てた 神谷氏もまた素晴らしい方なのですが、
今日はこの辺にとどめることにします (^^ゞ

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『 時間を、整える 』

2018-12-11 12:50:00 | 
最近は、ほとんど衝動買いをしなくなりましたが、
本だけはいまだに例外です。

中でも、特にムックは、よほどでなければ再販はないし、
品切れになってもほとんど補充はないので、
気になる内容だと、即買いしてしまいます。


これもその一つです。



私のカントリー別冊 暮らしのおへそ実用シリーズ

( 株 ) 主婦と生活社のムック、好きなんですよね ~ (^^ゞ


このムックには、11人による大きな記事と、
28人の小さい記事が掲載されています。


タイトルからして、時間を効率よく合理的に使うノウハウ満載
… と思うじゃないですか。

ところが … 、そういう記事もあるにはあるんですが、
むしろそんな考えを打ち砕いてくれる記事の方が、多かったのです。

「 どう生きるかで、どう時間を使うのかが決まってくる 」
「 大切なのは、自分が幸せだと思える時間の使い方 」
… みたいな提案をまとめた1冊だったと思います。


まず、映画監督の 河瀬 尚美 さんの言葉

「 トマトがなっているシーンがあれば、春から畑に苗を植えて、
夏の撮影に間に合うようにみんなで育てるんです。
リアルにそこに植物がなっていることで、
俳優たちも、ちゃんともいで食べることができる。
そこから脚本にない、何かが生まれるかもしれない。」

効率的や合理的とは真逆の時間の使い方から
ハイクオリティーというものが生まれるんですね。


理学博士の 佐治 晴夫 さんの記事も心に残りました。

哲学や宗教や物理学の立場からの時間の概念を紹介しながら、
時間が持つ不思議さを、解説してくれています。

そして、こうおっしゃっています。
「 未来は、過去の価値を変えることができる。
過去をくよくよ悩む必要はない。
をしっかり生きることが大事です。」


特に衝撃を受けたのが、この方の記事でした。



P 36 ~ 37 を写し撮らせていただきました。

若宮 正子 さん
80歳を過ぎてからプログラミングを学び、
81歳で、iPhone アプリ 「 hinadan 」 をリリースした方です。


「 ○歳になったからもう遅い 」 を全否定して下さったようで、
なんだか勇気をもらえます。

もちろん、こんな大それたことができるとは思っていませんが、
「 もうムリかな ? 」 と思っていることを、
「 やってみようかな ? 」 と思わせてくれます。

「 わかってから 」 やるのではなく
「 わかること 」 から始めればいいだけ


という若宮さんの言葉を

「 できること 」 から始めてみようと置き換えて、
「 レベルなど気にしないで、どこまで行けるかなど気にしないで、  
とりあえずやってみようか !? 」 … という気にさせてくれます。


「 今から残された時間を、どう生きていけばいいのか 」
を考えるうえで、たくさんの勇気を与えていただいた1冊でした。

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『 希望をはこぶ人 』 『 世界を変える力 』

2018-07-29 13:00:00 | 
今回の東京滞在中に、娘の本棚をあさり、7冊ほど読破しました。

その中で、最も心に響いたのが、この2冊です。

著者はどちらも アンディ・アンドルーズ
出版社は、それぞれ違います。


著者は、高校卒業後に両親を相次いで失い、ホームレス生活を送っていました。
その時に一人の老人と出会い、その教えで人生を再生していきます。

その教えが10編の物語として語られているのが、『 希望をはこぶ人 』 です。




私は、第7章 傲慢と改心 のこの部分が、最も心に残りました。
カバー裏にも転記してあります。
以下抜粋させていただきます。

5羽のカモメが防波堤にとまっている。
そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。
残っているのは何羽だい?

ー 4羽です。

そうじゃない。5羽だよ。
いいかい? 誤解されがちだが、
決意そのものには何の力もないんだ。
そのカモメは飛び立つことを決意したが、
翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったまま。
残りのカモメとどこも違わない。
人間だって同じだよ。
何かをしようと決意した人と
そんなこと考えてもいない人とでは
何の違いもないんだ。
ところが人は、他人のことは行動で判断するのに、
自分のことは決意で判断することがよくある。

しかし、行動を伴わない決意は、
期待してくれている人に対する裏切りでしかない。



そして第6章で、子どもたちも独立し、
夫に先立たれて生きる希望を失ってしまった老婆に語られるのが、
世界を変える力 ー バタフライ・エフェクト 』 なのです。



娘は、写真入りの美しい装丁のこちらの本を先に読み、
感銘を受け、ブログの記事にしていました。

その記事は、ぜひ こちら からお読みくださいね。


アンディ・アンドルーズ という同じ著者による2冊の本ですが、
編集者によって全く別物になるのも、とても興味深く感じられました。


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