「映画」って、クセになります。
10月いっぱいで閉館する 「シネツイン」 に行ってきました。
シネツイン・・・赤い椅子がゆったりとした 画期的な映画館でした。
よく行ったものです。寂しくなります。
映画は、私の好きな、ドキュメンタリー 「ラスト・タンゴ」
製作は、ドキュメンタリーの名手、ヴィム・ヴェンダース。
キューバ音楽ミュージシャンを描いた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
「ベルリン・天使の詩」なども製作した監督です。
本作は、アルゼンチンタンゴで、もっとも有名なダンスペア、
「マリア・ニエべス と ファン・カルロス・コぺス」 を描いた作品。
14歳と17歳で知り合った二人は、50年近くコンビを組んで踊り続けた。
しかし、その間には二人の愛と結婚、そして裏切り、
他のダンサーとの出会いなど、様々な葛藤があり…
それでもなお、”コンビ”として 相手を求め続けた。
二人が踊るときの、炎の上がるような妖艶さ、ピッタリの息、
観るものを惹き付けずにはおかない情熱がほとばしる。
当時のフィルムで見る、ダンスシーンは圧巻!
現在は、83歳と80歳の二人。
もうコンビは解消しているけれど、それぞれがダンスを続けている。
80歳の マリア。 ヒールのシューズを履いて、姿勢よく踊る姿は、未だに現役を思わせる。
カルロスは、年を重ねてこその男の色気。若い女性をパートナーに踊っている。
全編を流れるタンゴ音楽と、二人のダンスに痺れたひととき。 よかった
ある意味、大人じゃないと踊れない。
大人な久美子さんがご覧になって、酔いしれたと仰る。
見なきゃ…。
閉館になるシネツインも残念ですね。
そうですね!ドラマのあるダンス、タンゴです
男と女の、情念が絡み合う感じ…足さばきにもホレボレします。
80歳のマリアさんの、語るセリフもなかなか「粋」でした。
シネツインは、これからリバイバル上映で楽しませてくれそうです。「カサブランカ」観たいわ