新垣隆さんのコンサート、行ってきました。
7年前、ゴーストライター騒動になった 交響曲「HIROSHIMA」・・・
騒動の後、たくさんの人に助けられたと感じた新垣さんは
あらためて「ヒロシマ」と向き合い、新しい交響曲を作曲することにされました。
「ヒロシマ」「ナガサキ」そして「フクシマ」・・・
この記憶を留めるために、新しい交響曲「連祷-Litany-」を制作。
8月15日、広島でその初演を迎えたのです。
「流るる翠碧」
5分ほどの管弦楽、水のせせらぎ・渦巻くしぶき、静かに消えていく水音。
ピアノ協奏曲「新生」
4月に発売されたアルバムのタイトル曲。 新垣さんご本人の演奏で。
ゴーストライター事件の後、新しく生まれ変わる軌跡をピアノで表現。
混沌とした濁音→緊張→緩やかなフルート→ピアノの連打
彼の心の内を表現しているようだ。
新垣さんは、丁寧に鍵盤をたたかれる、体が優しく揺れる、
彼の、ピアノに向かう真摯な姿勢を見た。
「連祷-Litany-」
3楽章からなる40分の交響曲。
新垣さんの言葉を借りると
祷りの旋律から、悲痛な旋律へ、そして混乱状態へ
そこから生まれた重い沈黙、それを突き破る希望のテーマへと続く。
「祷り」と「希望」を奏でる弦楽が美しい。
新垣さんの、平和への祷りが心に残った。
新垣さんは、5月、オペラシティで開かれた「LEGEND・10周年記念コンサート」に出演されました。
なんて優しい、温和な方だろう!という第1印象。
それは今日も変わりませんでした。
アンコールの拍手に応えて登場されるたび
恥ずかしそうに微笑まれ、演奏者を称えるそぶりをされる。
欲を言えば、広島で演奏された感想など、一言伺いたかったな。
来月は同じ演目で「福島」で演奏会が。
ここは、指揮が中村匡宏氏。(殿下ですよ~!)
私が言うのも何ですが、、、楽団や指揮者によって音楽は変わります。
殿下の指揮で、もう1度聴きたいな~。
お近くの方は是非!
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