写真集に続いて、ドキュメンタリー的な2冊をご紹介します。
新聞の読書欄で見て、面白そうだなと思った作品。
2冊とも”当たり”でした!
≪ 聖路加病院 生と死の現場 ≫ 著:早瀬 圭一
日野原重明先生で有名な「聖路加国際病院」
そこの小児科医に、細谷亮太医師がいた。
彼は、小児がんと闘う子供たちのために
アメリカで小児医学の勉強をし、心のケアを勉強し、
聖路加に帰って、やがて小児医療総合センター長の役に就いた。
がんの子どものために在宅を模索し、訪問看護の道を作り、人材を育成した。
彼と、彼を取り巻く医師の生き方を描いた本。
彼の右腕となった看護婦長や救急部長、緩和ケア病棟のナース。
病院で、自宅で、頑張る子供たちもいれば、
看取らなければならなかった命もある。
実際の医療現場の、喜びと苦悩と葛藤・・
医師はかくあるべき!という思いを強く持った。
感動
≪ ちいさい言語学者の冒険 ≫ 著:広瀬 友紀
広瀬さんは言語学博士。
我々は、日本語をどうやってマスターしたんだろう・・
それを解きほぐす書。
その基本は子どもにあった!
間違った使い方をしていても、大人になったら自然に治ってる、なぜ?
子どもの言葉に敏感に反応し、我が子や、友人の子の話し言葉を例に
その寄って来たる所以を考える。
言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは
ちいさい言語学者。
いろいろ教わることがありそうだ