さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」27

2009年08月08日 03時33分29秒 | HIV
そんなわけで、「のりピー」から「酒井法子容疑者」に変わってしまいましたね。
ネットの記事は、逮捕状が出た瞬間から、のりピーに厳しい論調になりましたね。
なんつーか、違反した容疑があるから仕方ないんだけれど、
違和感を感じずにはいられません。

自分の心の中だけは、「のりピー」容疑者と呼ぼう。
華やかなスポットライトの中を生きてきた人が、
いつかそうなるとわかっていたとしても、自分の犯した過ちで、
一瞬にして立場を失って、日本中から追い詰められることが、
どれだけ過酷なことだろうと。

さてさて。

最近、mixiなどを通じて、最近、新しく、このブログを見てくださっている方がいて、
ブログのテーマについて、ちゃんと書いていないので、
食いしん坊の旅行ブログだと思ってくださっているのかなと思っていたら、
HIVの事もテーマに書いていることを知っていてもらっていたようで、
ちょっとホッとしている今日この頃です。

そんなわけで、久しぶりにHIVネタです。

自分は拠点病院と呼ばれるHIV治療の中心になっている病院の一つに
通っていましたが、ここ一年、主治医の外来の当番の日と休みの日が一致せず、
仕事前に病院に寄っていくケースが多くなっていました。
休みの日にゆっくり受診したい自分は、診療所での受診を考えていました。

そこで、病院にいるコーディネーターナースと呼ばれる相談員に、
いくつかの診療所を紹介してもらいました。

拠点病院でHIVの治療に携わていた先生が開業した診療所や、
セクシャルマイノリティに理解のある先生が開業した診療所など、
自分が感染告知を受けた2003年直後に比べれば、選択の幅が徐々に広がっていました。

その中から、自分の通いやすい診察時間や場所の診療所を選んで、
紹介状を書いてもらっていました。

公費で医療を賄ってくれる自律支援医療制度の受給者証の更新のために、
先月、新しい診療所へ行って、医者の意見書を書いてもらい、
申請書とともに中野区へ郵送。
送り返されてきた受給者証には、新しくお世話になる診療所と薬局の名前が記載されています。

その新しい受給者証を使って、先日、初めての診察してきました。
この診療所は、休日はもちろん、日によっては、夜の診察も行っています。
この日は、午後早い時間での予約です。

ドクター「体調に変わりはないですか?」
kumazzzo「大丈夫です。問題ないですよ。」
ドクター「血圧のほうは…」
kumazzzo「あーすいません。今度、ヤフオクで血圧計落としますんで…」
ドクター「あはは、大丈夫ですよ。」
kumazzzo「せっかく手帳も貰ったので、ちゃんと測ります」

前回、血圧が高めだったので、毎日、自宅で測って、どんな時に高くなるのか、
自分で把握してみましょうと、ドクターから血圧を家で測ることを薦められていました。
高い方の数値も、低い方の数値も、イエローゾーンです。

ドクター「それでは、お熱を測ります。測りながら目や喉を診ていきますね。」

そう言えば、新しい診療所では聴診器で胸の音を聞かなかったり、
以前の病院と新しい診療所の診察のスタイルは、ちょっと違います。
でも、基本、そんなに変わらないので、
新しい診療所の要領に慣れるには、そんなに時間はかからないはずです。

ドクター「それでは、今日は初めての採血ですが、初めてなので、性病の検査のほうもさせてもらいます。」

そう言って、どんな項目を検査する予定なのか、
表を使って、一項目ずつ丁寧に説明してくれます。
B型肝炎や梅毒など、同性愛者に、ありがちな感染症について、一通り調べてくれます。
また、前の病院では毎回行っていた採尿についても、ここでは、毎回ではないようで、
尿の検査項目についても、説明してくれます。

kumazzzo「あー、もう何本でも血を取ってください~」

内科の先生には関係ないのですが、
自分からも気になっている足の痛みについて少し話したり、
処方箋で出すお薬の量と種類について確認し、
今日の診察は一通り終了です。

診察の後は、採血と採尿です。
待合室で待っていると、採血の準備が整ったようです。

看護師「それでは、8番さん、どうぞ」

プライバシーに配慮して番号で呼ぶスタイルは、
どこでも広がっているようです。

kumazzzo「結構、血が取りにくい腕ですが、どうでしょうかねー」
看護師「腕ががっちりしてますからね」

そう言っていましたが、看護婦さん、一発オーケーです。
あとは真空採血管を交換していくだけです。

採尿も終わり、すぐ、お会計へ。
病院と違って、お会計までがとてもスムーズです。

事務員「次の予約されていきますか?」
kumazzzo「いや、また近くなったら、電話します!。」

ネットでも予約を受け付けてくれるから、
日中忙しくて、ついつい忘れてしまう自分にとって、ありがたいです。

薬は、事前に診療所で紹介してもらっている、
近くの調剤薬局併設のドラッグストアでもらいます。
処方箋と、保険証、自律支援医療受給者証、自己負担上限額管理票など、
もろもろの書類を受付で出します。
整理して書類を持ち歩けない自分は、いつも、薬局で、バッグの中から、
バサバサと書類を取り出します。

kumazzzo「今日初めてこちらで薬を頂くのですが…」
薬剤師「こちらに記入をお願いします。」


はじめての客なので、簡単な質問票を渡されるのですが、
通院のきっかけの欄に「HIVウイルスの治療」と書くのに、
ほんの少ししか躊躇しかなかった自分。

kumazzzo「ドラッグストアで抗HIV薬をもらうのか…」


このドラッグストアは、周囲にある診療所の診察時間に合わせて
営業していてくれています。
調剤薬局のコーナーは、ちょっと奥まってるところにあって、
受け渡しカウンターは、銀行の相談ブースのように、カウンターと椅子があって
仕切りで区切られているので、プライバシーについてはちゃんと配慮されています。

薬は、どこでもらってもいいのですが、事前に申請が必要。
抗HIV薬は薬価が高いし、どこの薬局でも、いつでも置いてあるような代物じゃないので、
ちゃんと自分が服用する薬を用意してある、病院(診療所)に近い薬局でもらうのが
ベストだと思いますが、
全体としては、あまりにも、普通なドラッグストアだけに、
薬をもらう場所というのも、HIVの患者にとっては、少し気になるポイントだということも
初めて気付きました。

薬剤師「以前も飲まれていたようですが、飲み方とか大丈夫ですか?」
kumazzzo「大丈夫です。」

こうして、新しい診療所での診察と薬の購入も、無事終了です。
採血のため朝から何も食べていなかったので、
のんびりご飯を食べながら、自宅に帰るのでした。

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7 コメント

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へえ~ (たどころ☆)
2009-08-11 16:41:22
ドラッグストアでも処方箋使えるんですか・・・

ま、当たり前と言えばそうかもしれませんが、なんかドラッグストアって「薬屋」じゃないみたいな感じだったので、ちょっと感心しました。

暑い毎日ですね。
Unknown (kumazzzo)
2009-08-12 02:33:39
>たどころ☆さん

最近、調剤薬局併設のドラッグストアって、
少しずつ増えているんですよね。
でも、自分の飲む薬は、ちょっと特殊なんで、
そんなにどこでも用意していないけれど、
たまたま診療所の近くにあって、
提携っつーか、お願いして在庫や営業時間などで
協力してもらっているのでしょうね。
でも、シャンプーや化粧品のコーナーを通って、
抗HIV薬もらいに行く感覚っつーのは、
もちろんそれ以外の、ちょっと恥ずかしい病気の
治療薬をもらいに行くっつーのは、
抵抗ある人も多いのかなあと思います。
自分は、そういう意味で、かなり慣れてしまっていますよ。
はじめまして (haruto)
2009-08-26 14:25:55
自分もHIV+でharutoといいます。
告知は去年の夏前なのでもう1年経ちますが
病院には行っているんですが
ぷれいす東京などにはお世話になってない小心者です。

ネットを見ていてたどり着きました。

同じ病気の知り合いがいないので
ブログを読んでいて凄く参考になります。

病気、仕事、恋愛ときちんとしていて
今の自分が弱いなとつくづく思いました。

今後とも参考にさせてください!

Unknown (kumazzzo)
2009-08-27 05:56:22
>harutoさん

自分も今はお世話になっているわけじゃないけれど
やはり感染直後は、ぷれいす東京さんの
相談だとか、ネストでの交流など、
ほんと参考になったし、ありがたかったです。
病気も恋愛も仕事も中途半端でとてもじゃないけれど
他人に自慢できる代物じゃないですよ。

でも普段は病気以外のこと考えていることが
多かったので、
病気のことを知ってもらいたいという一方で
九割方はそれ以外に興味がむいていたりするので、
そんなポジの日常をストレートの人にしってもらいたくて
ブログを始めたんですよ。

自分の書いていることは、かなり時間がたったものもあるので、
参考にすべきところとそうでないところ
を判断して、
新しい情報はドクターやボランティア団体などを通じて
入手してくださいね。
これからもよろしくです!
ありがとうございます。 (haruto)
2009-08-27 11:10:48
今まで、ちょっと逃げてたというか避けてたところもあって病気の事無視しようとしてたんです。
まだ薬も始めていないので通院して検査する以外、病気を意識しないで済んでいるのもあるんですが、やはりちゃんと直視してコミュニケーションとらないといけないなと思いました。
仕事やプライベートがうまくいってなくて
ちょっと鬱っぽいところに病気が判明して
八方ふさがりみたいな感じで
家族にも、他にも頼る人も相談できる人もいなくて
どんどん落ちていってしまいそうでした。

でも、このままではいかんと思ってます。
今週末から早速行動してみようと思ってます。

これからもよろしくお願いします。

Unknown (kumazzzo)
2009-08-28 01:50:49
>harutoさん

自分の返事の文章の中で、「参考にすべきところは…」
なんてちょっと偉そうな言葉遣いになってしまってまして
ごめんなさい。

いやな奴だなあーと自分で自分のことを思ってしまいました(笑)。

感染してから、誰にも相談できない人って
もしかしたら多いのかもしれませんね。
自分は、病気については、すぐに受け入れることができたのですが、
それでも一番の友人に話すまで数か月かかりました。

きっと同じように相談できずにひとりになってしまっている人いるはずだから、
そんな人達とコミュニケーションとれたら、
いつも抱えている思いがどんなに重くて、
それを解放することが心にとって
どんなに負担が軽くなることか
感じられるんじゃないかな。

急がなくてもいいと思うので、
ぜひ、小さな一歩を踏み出してみてくださいね。
Unknown (haruto)
2009-08-28 11:33:10
いやな奴なんて思わなかったので大丈夫ですよ^o^v

自分が病気とわかって、すぐにセフレと元彼には告白したんですが(検査して欲しいというのも込みで)
二人とも責めたりもせず普通に応対してくれたり、やさしくしてくれたりしたんですが(後に二人ともセーフと判明)、今は距離が開いてしまってもう相談できる感じでも話できる感じでもないんですよね。

他に日記にあった、心の友を見つけたいですね。

できればパートナーも。

急がずちょっとずつですね~。


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