さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」4

2006年08月22日 09時04分57秒 | HIV
ということで、昨日は、HIV診察の日。
日頃、仕事に行く時間より早い時間に起きて、
混みあう電車に乗り込み、病院へ向かいます。

お盆明けとかトロントの会議後で
あまり予約を入れていないのか、外来はとても静か。
しばらく来ない間に、模様替えもされていて、スッキリ。
程なくして、ドクターに呼ばれ診察室へ。

主治医「体調はどうですかね…」

そういう他愛もない話から診察は始まるのですが、
主治医の視線は、本日の体重が書かれたカルテ。

主治医「いよいよですね…体重。」

来たな…その話題。


俺「あー、ちょっと…」
主治医「えっ、『90kg切れなかったら、次回は2週間後、体重測定』って書いてありますね」。

このカルテは、自分の歴史です。

俺「あーそんなこと書いてあったんですか。忘れてくれていると思ったのですが」
主治医「じゃ、2週間後、決定です」

困りました。
確かにねー体重の増加には正直ビビッているし、
太っていていいことは絶対ないことはわかっているのですが、
どうにもこうにも、またダイエットへ向かうだけの気力というか、
心理的負担の大きさに、ちょっと疲れ気味。
今の自分にはとてもそこまで…。
たぶん、2週間後、行かないな、病院。
主治医も2週間後と4週間後の予約を入れていたはずなのに、
会計の時に出力される予約表には、4週間後しか予約されていません。

とりあえず、これ以上増えないよう、気をつける。
今の自分に出来ることからしかはじめる以外にはありません。


そんなこんなで、診察室を後にしたのですが、
このあと、この外来で、ちょっとした事件が。

実は、院外薬局で薬を用意してもらっている間に、
ATM&トイレを利用しようと病院へもどったら、
専門外来の受付のカウンター越しに、
男性が叫んでいるじゃないですか。

男性「私に任せてくださいって言ったじゃないですか!」
女性「いいましたよ!」

激高している様子が、奥まったカウンターから
伝わってきます。
トイレを済ませ、ふたたび専門外来の前を通ると、
扉が閉ざされ、
患者が外に出され、
病院職員が入り口を固めています。

なにかトラブルがあったのでしょう。
どんなトラブルかどうかわからないけれど、
まだまだHIVという病気を受けいれる、
心理的ハードルの高さを認識したとともに、
その男性の心の荒波が、
御自身の為にも、おだやかに収まって欲しいと、
願わずにはいられませんでした。

いつも、心に水平線を。