皆さんは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお話を知っていますね。
お釈迦様が地獄にいるカンダタを助けようとして蜘蛛の糸を垂らします。「よし、これで助かるぞ」と思った彼は蜘蛛の糸にすがって上に向かって行きますが、見下ろすとたくさんの人が、自分のつかんでいる糸を使ってよじ登ろうとしています。思わずカンダタは「これは俺の糸だ、お前たちは降りろ」と叫んでしまいます。その瞬間糸は切れてしまい、真っ逆さまに再び地獄へ落ちてしまいました・・・というお話です。
三郎君もこのお話はよく知っています。図鑑でクモの糸がものすごく丈夫なこと、それから他の害虫を捕食するということも知って以来クモを殺したりはしませんし、すごい生き物だと思っています。
ある時、地面にアブラゼミが仰向けに倒れていました。お父さんが、「それ、空に向かって放り投げて見ろ」と言います。恐る恐る親指と人差し指でつまんで、えいっと投げました。すると、アブラゼミはそのままどこかへ飛んで行きました。驚いている三郎君にお父さんが、昔はよくセミを採りに行った話をしました。「まだ動いているセミは、ああやって投げると結構飛んでいく」のだそうです。
とても不思議です。「一寸の虫にも五分の魂」とは本当なんですね。

