くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:マイアミ4 第4話「獄中48時間の真実」

2006年11月07日 | CSI:マイアミ
ヨットのオーナー、パトリス・ボランドが船上で殺害されて発見された。現場から逃走した血まみれの青年トビーが容疑をかけられ、逃走の末に逮捕される。
トビーはトリップの追及にあっさり自白し、ホレイショはそれに違和感を覚える。トビーの罪状認否までの48時間の間に真相をはっきりさせる証拠を見つけなければ、無実の青年が罪に問われることになるのだ。現場では被害者のものではない口紅のついたグラスが発見されたり、凶器の銃の持ち主が夫であったなど、事件は新たな展開を見せようとしていた。
留置所に護送されたトビーは、慣れていないために他の囚人たちのかっこうのターゲットになり、手を骨折させられるなどの嫌がらせを重ねられた。
被害者のパソコンの中から発見されたラブレターの筆跡から、被害者とトビーは恋愛関係にあったことがわかる。そしてトビーは自白調書は強要されたためのものだと供述を覆し、ホレイショはそれを信じようとするが・・・

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今回はマイアミ版Oz?
スーパードラマTV「Oz/オズ」
留置所で暴動ってベガスでもあったっけと思いつつも、切り口の違いがマイアミらしい、かな。
(「CSI:5」10話「子供たちの戦場」で留置所暴動エピ。でも殺されたのは初犯囚人の方)

全体的に今回は、「CSIっぽいなぁ」という感じのする作りだった。
証拠をいっぱい積み上げて証明していく、っていうとってもオーソドックスな流れ。それをマイアミでやると「あら、今回は地味目ね」とか思ったりするのはどういうことだ。
でも自分としては、タイムリミット切られている中でしっかりと証拠が固められていく感じで安心して見られたかな。
Brett Cullenが「被害者の夫」で出てきた時点で「犯人決定!」になってしまうのがアレだが。

トリップは、せっかくレギュラーになったのにこの先も白黒の黒を担っていく損な役割なのだろうか。それはウルフも同様だが。ヨゴレ役ポジションで行く路線なのかなー。
ホレイショとカリーの白組に対し、トリップとウルフの黒組、みたいな。(しかし白黒のどっちにも入ってないデルコの立場は?)
「最初から腐ってたかどうかはわからない」
と、毅然と答えるカリーはかっこよかった。
ウルフは割と挽回の機会は与えられるが、トリップおじさんはたまにしか目立たないのだから、もちょっと日の当たるところで老後を・・・。そういえば今回おじちゃん全力疾走させられてたし。
トリップはそんなに巨漢じゃないが、老骨に鞭打って大変そうだった。(って、今年50才だから老人扱いは失礼だな)アメリカの警官たちって、絶対走ったら犯人に負けるだろ、っていつも思う。

「人間にとって何が真実か・・・それは大事なことだ」
今回のキメはこれですか。静かなホレイショの抑えた感じもなかなか。
組織の中ではロンリーウルフな感じのするホレイショだが、彼ほど実は人間を愛し信じている人もいないような気がする。(主任なんて虫の方が好きそうだしなぁ)

そのホレイショが最後まで信じてあげたトビーだが・・・武器をあらかじめ用意していたが、そういうので裁判で正当防衛が覆されたりすることはないのだろうか?トビーのために、いやホレイショのためにも無罪になってほしいものだが。
留置所は48時間の間に人ががらっと変わってしまうほどの恐ろしい場所なのだな・・・ましてや刑務所をや。
やはりそこで弟が刺青を入れて(違)


【 脇俳優チェック 】

◆パトリスの夫マイケル・ボーランド .... Brett Cullen
オフィシャルサイトあり。「またこいつか!」な感じのあるおなじみの役者さん。
「デスパレートな妻たち」第1シーズンではディアドラ殺害事件を追う刑事役で登場していた。
「アリーmyラブ」第1シーズン4話「ラブ・アフェア」ではアリーがかつて不倫関係にあったドーソン教授役。「FBI~失踪者を追え」10話「白夜の太陽」では、失踪したクリーニング店主グレッグ・プリチャード役。
「コールドケース」2話「通話記録」では妻を爆死させた消防士ロブ・ディーマー役。FOXの「PEPPER 恋するアンカーウーマン」では、ペッパーが働いているニュースショーの担当プロデューサージャック役。ペッパーをキビシく指導しつつ影で成長を見守る上司だったが、6話で突然クビになってしまう。
他には「ヤングライダーズ」のサム・ケイン保安官役で第1シーズンのみ登場。「ザ・ホワイトハウス」にサリバン知事で6~7シーズンに登場予定。「LOST」第2シーズンでは飛行機に紛れ込んだ男グッドウィン役。「名探偵モンク」第4シーズンに登場予定。

◆ヨットを買おうとした女ジーナ .... Jolie Jenkins
「デスパレートな妻たち」ではザックの母親でかつてマイクの恋人だったディアドラ役で登場。
「ザ・ホワイトハウス2」16話「父への思い」で、危篤の父のため祖父の死後恩赦の口利きをサムに頼みにきたステファニー・ゴールト役を演じていた。
「Xファイル」第8~9シーズンではXファイルマニアな捜査官レイラ・ハリソン役で登場(この役名はガンで亡くなったファンから命名されたもの)。

◆ジーナの彼氏スティーブ .... Jason Cerbone
「CSI:NY」第1シーズン22話「クローザー」に、ヤンキースファンのラジオ視聴者トニー役で登場していた。DJのリコに煽られ、レッドソックスファンのギルバート・ノボトニーにポップコーンを飛ばしてからかったことから事件に発展する。
「ザ・ソプラノズ」の第2~3シーズンにジャッキー・アプリールJr.役でサブレギュラー。トニーの娘メドウと付き合っていた時期も。賭場を襲って人を撃ったことがバレて消されてしまう。
「サード・ウォッチ3」9話と12話にプレスコット役でゲスト出演している。
子役としてキャリアをスターとさせていて、87年のヒット曲スザンヌ・ヴェガの「ルカ」のPVにルカ役で出演しているが、その時は10歳。

◆容疑者トビー .... Robert Ri'chard
日本では未放映だが「One on One」という5年続いているシットコムでレギュラー出演中。映画でもそうだけど、黒人俳優が主役のコメディだと、メインがほとんどブラックキャスト+α、という構成になっていたりするようで、これはそういう類のオールブラックキャストなシットコムだ。そしてそういうドラマはなかなか日本には来ない。
昨年公開された映画「コーチ・カーター」ではサミュエル・L・ジャクソンの息子役、パリス・ヒルトンのデビュー作として話題になった、エリシャ・カスバート主演のホラー映画「蝋人形の館」の出演など、話題作への出演が続いている。
コメント (3)
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コールドケース2 第19話 「チェス」

2006年11月07日 | コールドケース
リリーとジェフリーズが犯人を追って張り込んでいた場所は、ジェフリーズが12歳の時殺人事件を発見した現場だった。当時は解決しなかったその事件を今なら解決できるかもしれないと、チームは再捜査に着手する。
それは1963年に黒人青年ジークが死亡していた事件で、遺体はリンチの痕跡があったことから人種差別主義者による犯行と見られたが、そのまま犯人に結びつく情報が出てこないまま迷宮入りしていたのだった。ジェフリーズが現場で「Nf3 Nc6」と書かれたメモを発見していたが、それの意味も判明していなかった。
当時ジークの父ドナルドは航空機のエンジニアとして工場で働き、白人の部下たちがいたが、依然黒人差別はひどく、ジークの前で平然とドナルドを侮辱してみせるようなこともあったという。
しかし当時の部下ビリーによると、ジークはビリーの兄ヘンリーの家に忍び込み、メイドのマチルダに言い寄っているのを見つかって追い出されたことがあったのだという。ところがヘンリーの娘シャーロットによると、事情はまったく違っていた。

真相を解明するのにはマチルダの証言が不可欠だったが、なかなかマチルダの行方がわからなかった。ところが、マチルダの所在はわかっていたのにスコッティがそれを連絡するのを忘れていたのだった。
連日酒のにおいをさせて、いい加減な仕事をして周囲に八つ当たりをする・・・そんなスコッティに、スティルマンは最後通牒を言い渡す・・・

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ヘンリーとビリーたちがジークを連れ出して、そのままリンチしているうちに死に至ったのかと思ったら、そうでなはかった。ジークが最後までプライドを捨てず、「口を閉ざしたときから終わりが近づいてくる」を実践したために、かえって彼は死に至る羽目になってしまったのだ。
ジークがその時だけでもプライドを捨てておとなしくしていたら、彼は生き延びられたのかと思うとあまりに悲しい。

警察でマチルダが受けた屈辱があまりに悲惨で・・・言葉がない。
40年の間に時代は劇的変化を遂げ、ジェフリーズが刑事になり、リリーが刑事になるような時代になったが、それでも先週のスコッティを「アミーゴ」と言ってあざけるような、そういう人間は後を絶たないわけで。今から40年後、マチルダのような涙を流している人がいなくなっているといいのだが・・・

この事件が、ウィル少年の人生を大きく転換させたということになるのだろうか。
ギャングになるのに憧れていた少年が、惨殺体のむごさに触れ、解決されなかった不条理を見て、いつか「正義を果たそう」と警察に入ったのか。その警察は決して正義を果たす場ではなかったので、ジェフリーズの抱えてきた重い荷物は、警察に入ってからも30年も放置されてきたのだろうけれど。
今回は、珍しく善悪がはっきりしていて、犯人側に「いまさら」感がまったくなかったが、それでもテーマがテーマだったせいかすっきりと勧善懲悪という感じにはならなかったように思う。もっと裁かれなければいけない人はたくさんいたとか、ジークの正義はこれで果たされたのだろうか、という思いで心がずしんと重くなってしまうのだ。
それでも、ウィル少年が40年かけて追い続けたものはやっと果たされたのだと思う。白いカーネーション一輪に老刑事の思いのすべてが込められていたようで、コールドケースのラストシーンの中でも忘れられないものになりそうだ。

スコッティは行くところまで行ってしまった感じだ。残り4話で立ち直ることができるのか、それとも来シーズンまで復帰は持ち越しになるのか。
クリスティンの破壊のパワー恐るべし。「触れるものすべてダメになる」のが実証されていく。
別にクリスティン自身が壊しているわけではないのだろうが、相手が倒れる時には支えてあげるんじゃなくて一緒に倒れてあげちゃうタイプというか、一緒に関係を作って引き上げようとかそういうのがないんだろうなー。
スコッティ、落ちっぱなし。先週エリッサのファイルと向き合って多少浮上するかと思ったが、さらに沈んでしまったようだ。スコッティがゴラム化する前に、リリーが妹を滅びの山の火口に捨てに行かないと・・・って何の話をしてるんだ。

来週の予告でチラっとでてきていたのは・・・第1シーズン9話の「サイン」に出てきていた、シェリーに騙されておばあちゃんを埋めちゃったジェームズか。
そういえばまた出てくるんだったっけ。リリーが憑き物を落としてあげてシェリー神からの洗脳から抜けたジェームズだったが、もしかして依存先をリリーに替えただけだったのだろうか・・・。
次回、リリーが心配かも。なのにスコッティ・・・しっかりしろよ!


【 ト リ ビ ア 】

★ シャーロットの掲げた旗
シャーロットの友達の悪ガキが、ジークの家の米国旗を盗んで、代わりに掲げたものは南北戦争の南軍の旗。
こちらに詳しい。

★ ジークが目指した「ワシントン」
1963年8月28日、ワシントン記念塔広場にマーティン・ルーサー・キングの呼びかけで20万人の人々が集まり、大行進を行った。ジークはその「ワシントン大行進」に参加しようとしていたのだった。
その時に行われたのが、カーラジオで流れていた「私には夢があります」のリフレインで有名な「I Have a Dream」の演説。
私には夢がある―M・L・キング説教・講演集
私には夢がある―M・L・キング説教・講演集


★ 「Strange Fruit」
タイトルはそのままエンディングトラックの「Strange Fruit」が使われている。この曲の歌詞はルイス・アレンによって1930年に作られたものだが、「白人にリンチを受けて絞首刑にされた、黒人の身体がまるで果実のようだ」という内容なので、ちょうどジークの最期の姿に重ねられているということだろう。
ビリー・ホリデイが歌って有名になったものを、多くの人々がカバーしている。ドラマの中ではNina Simone版が使用されている。
奇妙な果実 Pastel Blues


【 脇俳優チェック 】

◆メイドのマチルダ 63年版 .... Dana Davis
「ポイントプレザントの悪夢」では第1シーズンにポーラの親友ルシンダ役で3エピソードに登場。
「ボストン・パブリック」第1シーズン18話と20話に、母親が校長と付き合うことになり、それが原因で行動がグレてしまうマリー役で登場していた。
「CSI:マイアミ4」16話に登場予定。

◆被害者ジーク .... Paul James
「FBI~失踪者を追え」のジャック・マローン役のアンソニー・ラパリア主演の映画「The Architect」に出演している。ポスターの画像を見ると、下のところに彼がいる。
アメリカではすでにDVDが出ているが日本では公開の予定もなさそうなので、見るのは難しいかな。ジャックファンとしては見てみたいけれど。
このエピの演技がほぼデビューのようなので、今後が楽しみな俳優さんだ。

◆シャーロット63年版 .... Liana Liberato
オフィシャルサイトあり。
「CSI:マイアミ3」21話「汚れなき秘密」で、親権裁判を争われていた少女エイミー・マニング役で登場していた。父親たちも母親も誰一人彼女を満足に養育できず、母親にはポルノまがいのことをされていた状況で、当然ホレイショの少女保護熱が炸裂。

◆エマーソン銀行の頭取ヘンリー ....  Scott Alan Smith
ジーク父の部下ビリーの兄で、ジュディスの夫で、シャーロットの父。
「CSI:4」1~2話で、スレーター判事の下で働いている事務員スチュアート・ガードナー役を演じていた。判事はなかなか令状を出さなかったり、有罪判決を出すのを渋ったりする人なので、司法の裁きが届かなさそうになった事件について仕事人気取りで自主的に制裁を加えていたのだった。
「FBI~失踪者を追え2」15話「少年エリック 12歳」では、いじめによって失踪したエリックの父親役で登場していた。

◆シャーロット現在版 .... Dee Wallace
「E.T.」では一家の母親メリー役。「クジョー」(「フレンズ」でジョーイがレイチェルにオススメだと言っていた。狂犬病のセントバーナードに教われるホラー映画)の主役ドナ役で、不倫相手を演じていたChristopher Stoneとは実際の夫婦だったが、彼は心臓発作で亡くなり未亡人に。その後映画編集者と再婚している。
「フェリシティの青春」第4シーズンで、ベンの母親アリソン・コヴィントン役で7話と11話に登場。ずっと酒浸りな夫に裏切られ続けてきたが、それでも体が弱ってひとりで生活できない様子を見て復縁を考え、さらに肝臓を移植しようとする。その許しをみて、母親の苦しみをずっと知ってきたベンは理解できずに苦しむ。

◆ジークの父ドナルド現在版 .... Ed Bernard
「ER」第11シーズン12話「新薬」のラストで、カーターが散々振り回された新薬騒動の後、新薬のおかげでなんでもできるようになったと喜んでいる患者クロッシー役で登場。彼は雪道でクロスカントリーをしていてひっくりかえってERに来たのだが、強烈なオチを演じてしまったのだった。
70年代のドラマシリーズ「女刑事ペパー」ではジョー・スタイルズ役でレギュラー。

◆ジークの母63年版 ....  Cyndi Martino
「フレンズ」第10シーズン11話「ゴージャスすぎるストリッパー」に、ジョーイが出演したクイズ番組の一般回答者役で登場。ジョーイとコンビを組んだのに政治ネタの問題を選択してしまったので、ジョーイはまったく説明できずに点数を獲得できなかった。
コメント (5)
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