くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:3 第22話「傷だらけのCSI」

2005年04月01日 | CSI:科学捜査班
【CASE アリソン・カーペンター】
 現 場 :高校のフットボールの観覧席
 被害者 :ウェイトレスのアリソン・カーペンター28歳
 死 因 :頚部圧迫による絞殺
 関連人物:サークルキラー元服役囚ジェイソン・ケント、服役囚ヘイセス・カーディナス
      ミッキーDことミゲル・ドラド、ジェイソンの弁護士
 担 当 :ギル・グリッソム、サラ・サイドル、ニック・ストークス、ジム・ブラス警部
 背 景 :カップルが夜中に遺体を発見、通報。両手に防御創、遺体を動かしていないはず
      なのにドアの当たる位置の傷がズレていた。
      遺体の状態から死後1時間未満だということがわかり、皮膚に付着している指紋
      を大急ぎで採取。足首に部分指紋が。
      被害者の借りたレンタカー車内には裂けたパンティ、性交痕、セラミックスの破片
      薬の殻。右手だけで首を絞めた痕跡から手の大きさを計測。性交はレイプではない。
      
アリソンは1ヶ月前から休暇をとって一人でヴェガスに来ていた。荷物にはテープレコーダーが。
薬の殻はメタドンで、ヘロイン中毒患者の治療薬だった。セラミックスの破片は歯のかぶせ物。
膣内の精液が87年に今回の現場である高校のチアリーダーをレイプ&殺人した「サークルキラー」ジェイソン・ケントのものと一致する。
家宅捜索すると、爪の中の上皮を隠蔽するためか、爪を切ったばかりだという。爪切りの中に残るカケラを押収。
しかし、それらの決定的な物証が、直後起こったラボの爆発事件によって汚染&破損してしまう。

ジェイソンは差し歯で、差し歯の一部が欠けていた。
アリソンのテープを解析すると、ジェイソンとアリソンの会話に「ヘイセス・カーディナス」という名前が出てくる。ジェイソンはその男を嫌っているらしい。
ヘイセスはジェイソンと同じ刑務所で現在も服役中の男。面会人リストを調べたところ、アリソンがジェイソンとヘイセス両方に会っていたことが判明。
面会室の画像を解析したところ、アリソンはヘイセスと物陰でSEXしていた。
ジェイソンの嫌ってる男とアリソンが?・・・・ヘイセスに事情を聞くと、ジェイソンはヘイセスからヘロインを買ったが代金の仮を支払わないので、アリソンで払わせたのだという。

足首の部分指紋から、スタッフのジャッキーの努力によりミッキーDのものであることが判明。ミッキーDはヘイセスと同じギャング団「ラス・クレブラス」の一員で運び屋だった。
ミッキーDの家宅捜索でサラが無茶をするが、逮捕に至る。額に傷があり、ジェイソンの歯のあと(そのせいで歯が欠けた)だろうと問い詰めると、現場にいたことは認める。
ミッキーDの手のサイズはアリソンの痣とは一致しないが、ジェイソンのサイズは一致する。
ジェイソンの担当の女弁護士は、ジェイソンの家賃を払ってやってる(ただならぬ関係?)という事実を突きつけられてひとまずは引き下がったものの、麻薬の運び屋であるミッキーDの証言と手のサイズだけでは釈放になるであろう。
爆発により決定的な証拠を失ったことが惜しまれた。


【CASE グレッグ・サンダース】
 現 場 :CSIのDNAラボ
 被害者 :CSI鑑識官グレッグ・サンダース
 関連人物:鑑識官デヴィッド・ホッジス、ロバート・カバロ部長
 担 当 :ウォリック・ブラウン、キャサリン・ウィロウズ、
 背 景 :グレッグの直近で爆発事故が起こり、CSIの物証の多くが汚染、破損する。
      グレッグは重度の火傷を負い、病院に運ばれる。
      部長の指示により原因の究明が早急に行われることになり、キャサリンとウォリック
      が担当することに。

部長の懸念どおり、事件の代理人が「証拠の管理能力」を盾に、証拠の信用性を争点にし始めた。
グレッグは爆発の直前、「プラスチックの焼けるにおい」を感じて、その原因を探しているうちに爆発したという。
飛散状態と残留物をチェックしたところ、過熱器のスイッチが入ったままであったことが判明。その近くに可燃物を置いたための爆発だったのだ。
グリッソムへのゴマすりと前任地での行いにより評判が悪いホッジスが同じ部屋で作業をしていた。
メタノールなどの検査をしていたか問いただすが、ホッジスは否定する。
破裂源を特定するために、ラボ内部の物の飛散を分析してみたところ、爆発の根源はキャサリンが持ち込んだガラスのビンであったことがわかる。
キャサリンとウォリックは別件を扱っていて、物証を持ち帰ったがラボには誰もいなくて、そのまま保管所である廃棄フードに液体の入ったビンを置いて帰ったのだった。
惰性で液体の中身を確認することもなく、また近くにあった加熱器のスイッチを確認もしなかったキャサリンの落ち度だった。
キャサリンは元夫の事件以来、私生活でも娘のリンゼイが荒れたりしており、疲労していたのだ。
部長はキャサリンに停職処分を言い渡す。キャサリンはグレッグに真相を報告する。



何話か前に、キャサリンと主任が事件についての話をしていて、キャサリンが計算ができない、という何気ない描写があった。
なんとなく流していたが、あそこで「簡単な計算が苦手なキャサリン」みたいな伏線が軽~くはられていて、それがまたこの回に軽~く触れられていた。
キャサリンの計算間違いが原因で主任が書類をリジェクトしてるのを、部長につっこまれてる、という。
キャサリンは第二話(「科学捜査班の失敗」)の裁判の時もなんだかんだと前歴を問題にされていて、ちょっとしたミスをすると「ストリッパー上がり」と言われてしまう。
自力で学士を取って実績を積み上げていても、アメリカは実力社会じゃない部分があるんだよなぁ。
で、リンゼイのことでも悩みが尽きないようで。ウォリックがリンゼイについての悩みを聞いてあげていた。前にキャサリンが拉致された時(2-14「ちぎれた指」)も、ウォリックがリンゼイをお迎えに行ってたりしてなついているらしい。
ウォリックはプチパパ状態なのかな?ウォリックはいいパパになりそうだ・・・・・って、それはママの気持ちの問題もありなのだが。

爆発事件でグレッグが搬送されていく場面。
珍しくサブスタッフが同じ画面で勢ぞろいしていた。あの場面を撮りたさに爆発事件を起こしたんじゃないかと思うほどに。
ジャッキー、ホッジス、アーチー、そして運ばれていくグレッグ。
この全員がひとつのフレームに入ってるということはほとんどない。二人以上いると珍しいなーと思うくらい。
アーチーとホッジスなんて、これが最初で最後じゃないだろうか。

で、問題はサラ。また煮詰まってるらしい。前はただの仕事の悩みだけだったが(2-15「残酷な悪戯」)今回はハンクと別れた傷までも主任に癒して欲しいという気持ちでいるわけで。
主任も主任で、前回不器用な優しさを示してみたり、その後スレスレの口説き文句を言ってみたりしていたのがいけなかったと思う。
今度は観葉植物じゃ収まらんと思う。
 サ「一緒に食事したらどうなると思う?」
 グ「・・・・私はどうしたら?」
 サ「そんなの、考え付く頃には手遅れになっちゃう」

もう手遅れです。

つーか、タイミング悪いよなぁ。主任は主任で自分の耳のことで手一杯で、もたれかかりたい相手をむしろ探してるような状態だったわけで。
そういうのを「ご縁がなかった」というのだろうが、サラの気持ちはそれで済むのだろうか?
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CSI:3 第21話「黒衣のジュリエット」

2005年04月01日 | CSI:科学捜査班
【CASE ローリー・ハッチンス】
 現 場 :自家用飛行機の貨物室
 被害者 :馬の女性調教師ローリー・ハッチンス
 死 因 :馬に踏み潰されて死亡
 関連人物:飛行機主ハーパー・フィッツジェラルド、スチュワードのジェイソン・バンクス
      コンシェルジュのローン・コンファー、獣医スティーブンス
 担 当 :ギル・グリッソム、キャサリン・ウィロウズ、ニック・ストークス、ジム・ブラス警部
 背 景 :ハーパー所有の自家用飛行機の中ではセレブたちが乱れたパーティーをしていた。
      着陸後貨物係が貨物室の馬の傍で、調教師ローリーの遺体を発見。
      ローリーは仕事熱心で評判は良かった。貨物室には血のついた縫合鋏と沈静銃が。
      床に何かの木片、天井に鎮静剤の注射。食事は手付かずで、馬糞を踏んだ靴痕あり。
      客室のベッドには体液や使用済みコンドーム、ゴミ箱に血まみれのペーパータオル。
      馬は子宮炎予防の縫合がなされていた。馬には逆効果になるので沈静銃は使わない。
      ローリーの体には沈静銃で撃たれた痕があり、瞳孔に鎮静剤使用の兆候が。

貨物室からは3人の指紋が検出された。
ひとりはスチュワードのジェイソン。彼はローリーに食事を運んでいた。
それと飛行機のオーナーのハーパーで、馬主からローリーを引き抜くために貨物室に交渉に赴いたのだという。
もうひとりはコンシェエルジュのローン・コンファー。彼はハーパーの誘いで飛行機に乗っていて、コンテナに興味を持って見に行ったが、そこで死体を発見。雰囲気を損ねたらもう呼んで貰えないので黙っていたのだという。
床の木片はキューバの葉巻で、コンファーが違法な葉巻を取り寄せたものだとわかるが、殺人には結びつかない。
ペーパータオルの血はローリーのものだとわかるが、ついていた上皮組織は2種類。

そこに馬が死んだという知らせが入る。予防したにもかかわらず慢性子宮炎だった。
解剖すると子宮内に袋があり、馬を使ってダイヤの原石を密輸していたことがわかる。そして馬の担当獣医だったスティーブンス医師が姿を消した。
ダイヤを分析すると、アフリカのテロリストたちの財源となっているダイヤであることがわかる。
パスポートを調べるとシェラレオネに行ったことがあるのはスチュワードだけと判明、ペーパータオルの上皮も彼であった。
しかし、シェラレオネに行っても荷物運びだけだったし、ペーパータオルは怪我をしたローリーから捨ててくれと頼まれたのだと供述。決定打に欠けた。

ダイヤを分析したところ、にんじんのカケラが付着していることが判明。にんじんを与えるのはローリーだけなので、彼女も運び屋の共犯であったことがわかる。
キャサリンがローン・コンファーのフルネームがローン・キンジー・コンファーであり、母親の旧姓キンジーから「キンジーダイヤモンド」との結びつきに気づく。
コンファーとローリー、スティーブンス医師らは、アフリカでダイヤを安く仕入れて運送に馬を使って組織的に密輸していたが、分け前でもめてコンファーが沈静銃でローリーを撃ったのだ。
コンファーの腹部には空気銃の発射痕が残っていた。そして銃声に興奮した馬によって、ローリーは踏み潰されてしまったのだ。


【CASE トビーとジル】
 現 場 :デスバレー
 被害者 :トビー・ウェルストーンとジル・フロマー
 死 因 :フェンタミルの過剰摂取
 関連人物:ジルの母、ジルの同級生アリッサ・ジェーミソン
 担 当 :サラ・サイドル、ウォリック・ブラウン、サイラス・ロックウッド刑事
 背 景 :毛布の上に横たわる喪服姿の少年の遺体をデスバレーで発見。
      手にフェンタミルのパッチを貼り、錠剤も摂取していた模様。手首に二回の自殺痕。
      胃の内容物はハンバーガーなどを大量に食べていた。毛布に白い付着物。
      地面にカートのような痕跡。
      別の場所に同様な少女の遺体が発見された。同じ胃の内容物で手縫いの大きいドレス。
      互いのパッチにお互いの指紋が。しかしゴミがなく第三者の関与が伺える。
      
トビーには誰も引取りに来なかったが、ジルは母親がやってきた。
トビーはフロマー家に里子として来ていた子供だったが、ジルの父が亡くなって経済的理由で手放さざるを得なかった。
しかし次の家で虐待を受け、ジルが連れ帰ってきたのだという。
母親は「どうすることもできなかった。別のドアを選ぶことが出来たら」と悔やみ嘆いた。
ジルのぶかぶかのドレスは、同級生の証言では優等生のアリッサのものだったという。彼女は病院のボランティアで働いていた。
アリッサとジルは、ドレスとネックレスを交換したのだという。薬の出所を疑われたが、病院では監視カメラがあって無理だった。

自殺ということで捜査が落ち着きかかった頃、毛布の白い物質はミルクと唾液であり、唾液はDNAからジルとトビーの赤ちゃんであることが判明、事態が一変する。
ジルの母親はトビーのスーツをカードで購入したことが履歴でわかり、積極的に自殺に関与していたことが判明する。フェンタミルも亡き夫のものが家に残っていた。
母親はジルとトビーの自殺を手伝い、最後の晩餐をさせて薬を与えて現地に運び、赤ちゃんを連れて自分だけ帰ったのだ。
ところがジルは気が変わって助けを求めた。ところが助けずに見放したため、這って後を追ったジルは、トビーとは別のところで発見されたのである。
自殺を見届けるのはネヴァダでは罪にならない上に、赤ん坊の唯一の身内であるから罪に問われない可能性が高い。
それでも一筋の希望をかけて、ウォリックとサラは母親の逮捕に踏み切る。



ティーンカップルの心中のいたましい話がやりきれない。
母親が自分の失敗の積み重ねを棚に上げて(彼女も彼女なりに必死だったんだろうが)二人を死に追いやり、赤ん坊一人を手にすることで自分の人生をリセットしたかのように思っている。
しかし、彼女が開けた「別のドア」は、同じ部屋に戻ってくるだけのもので、あのまま無罪になったとしても、赤ん坊が再びジル化するだけだと思うんだけど・・・・
リセットボタンを押されてしまったのは、哀れなロミオとジュリエット。
世界にお互いしか存在しないような、孤独だけで結びついていた二人。

それに比べてセレブの飛行機パーティー。彼らは一見華やかに楽しく群れているが、彼らを結び付けているのは欲得だけ。
キャサリンが「あなたお金抜きでハーパーと付き合いたい?」と言っていたのが象徴的。
毎日毎日リアルでこんな事件を相手にしていたら、どこかで心が壊れてしまうか、人生に対して虚無感を抱いてドロップアウトしてしまいそうだ。
このドラマを見てCSI就職志望者が増えたとかいう話だが、それってどーなのよと思う。

「自殺を見届けるのはネヴァダでは無罪」らしい。日本だと「自殺ほう助罪」になるのだが。
それだと「自殺は個人の意志」であり、の尊重・・・なのかな。ちょうどこれを書いているところで尊厳死の是非を争っていた女性の死亡が伝えられているのを聞いた。
ネヴァダの自殺とこの尊厳死の二つの明確な違いは、医療の介入ってだけか?
なんかアメリカもよくわからないなー。
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