風に乗って
爽やかなところへ
行っていいのよ
ぽっと
背中を押してくれたのは
紋白蝶でした
なずな
ゆらゆら
ほとけのざ
手招いている
春の野で
想いはてくてく
てくてく
てくてく…
2両編成の
汽車に乗る
向かい合わせの
4人席に
私と
大きなリュック
汽車は
「さあ、行くぞ」
と言ってるみたいに
音を出す
窓から見える
木造駅舎と
春の花
祖母の家へ行く
ちょっとした
冒険だ
電話越し
今年も
雲雀(ひばり)の声が
聴こえる
そういえば
スーパーの駐輪場に
沈丁花も
咲いていた
春
ポストの下には
菫が咲いて
ラジオから
「花の街」が流れる
電話越し
雲雀の声が
聴こえる
春はここから
生きることは
選択だらけ
「どれにしようかな」
自販機のまえで
手がとまる
今日はカフェオレ
こんな
選択もある
明日までに
選曲しないといけない
ピアノ曲
いくつか候補が
あったけど
今決まった
こころ弾むから
今日は風が冷たい
一日でした。
あったかいカフェオレが
癒しになりました。
雨降りの木曜日
あなたが
傘を忘れて
帰ってきた
「また買ったら?」
と言うと
首を横にふる
「10年以上の付き合いだからね」
と
忘れたであろう
場所へ
電話をして
無事見つかった
なんの変哲もない
少し曲がった
傘
あなたは
ほっと
笑みを浮かべている
どんな場面が
あったのか
私の知らない
雨の情景
しとしと雨も
柔らかい
昨日書いた詩です。
今日は傘を受け取りに
行きました。
「おかえり!傘」