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オレたちの「深夜特急」~番外編 ホノルルなぅ~

2019-03-29 17:59:10 | オレたちの「深夜特急」

昨夜、ホテルのベランダに座り、ビールを飲んでいるときに不思議な飛光を見た。飛行機にしては速度が早く、流星にしては長い時間、光を放ち、飛んでいた。その光はワイキキビーチの上空を飛び、ダイヤモンドヘッド近くで消えた。少なくとも自分にはそう見えた。一体、今の空を行く物体は何だったのか。

池澤夏樹さんの小説に、「カイマナヒラの家」がある。カイマナヒラ、つまりダイヤモンドヘッドの麓にある古い家を舞台にした日本人の青年とハワイの若者の青春群像である。その冒頭、「神様に着陸を禁じられた飛行機」というエピソードが語られる。大好きな彼女との時間に夢中になり、大切なレイを時間通りに運べなかったハワイのパイロットの話しである。そのパイロットは結局、目的地に到着せず、今も飛行機はハワイのどこかを飛んでいるという。

昨夜、ボクが見たのは、その飛行機ではなかったか。いや、そんなはずはないのだが、ハワイではもしかすると、本当にそんなことがあるような気がするのだ。

そのパイロットとその彼女の悲恋。しかし、一方では死者のために捧げるレイを待つ敬虔なる人々。自分とは無関係の人の話しだが、何故か気になってしまうの何故だろうか。いや、無関係だからこそ、その話しに惹き込まれてしまうのかもしれない。当事者なら、感情が先走り、いろんな思いに至ることはできないだろう。所詮、自分は旅人に過ぎないのだ。

旅人は無責任で、しかも冷淡だ。旅の地で知り得た話しに同情しながらも、それを悲恋だとか浪漫だとかに勝手に置き換えてしまう。いつだって、そうだった。ボクは旅人にすぎないと偽って。

今日のホノルルは雲が多い。

海はどこまでも青いが、空との境界は分かりやすい。神様に着陸を禁じられた飛行機は、今どうしているのか。夕刻が近づいてきた海を見ながら、その飛行機を探している。

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