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オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 1 ~

2019-01-23 22:31:33 | オレたちの「深夜特急」

地図を広げてみると、真っ先にウダイプルという地名が目に飛び込んできた。アジメールから南南西に位置する比較的大きな町である。地図上では近い距離に見えるが、縮尺を図ると、ざっと300kmはあるだろうか。ざっくり、東京から名古屋までの距離である。

ここに行ってみようか。

バスならば、5,6時間も走れば着いてしまうだろう。比較的短距離の移動を無意識のうちに選んでいるのは、また体調が悪くならないか、心の中で不安に感じているのかもしれない。

翌朝、わたしはクッターと抱き合い、別れを惜しんだ。朝の9時に宿を出発し、バスターミナルに急いだ。アジメールのバスターミナルは、こじんまりとしており、すぐさまウダイプル行きのバスを見つけることができた。

ウダイプルまでの運賃、56ルピーを支払って、わたしはバスに乗りこんだ。バスの席は半分も埋まらず、ガラガラだった。平日早朝の中距離バスは、それほど需要があるわけではないようだ。すぐさま、発車すると思っていたバスだったが、なかなか動き出すそぶりがない。既にわたしは30分待っており、一体いつになったら出発するのか、業を煮やして、ドライバーに聞きに行った。すると、まだ若そうな短髪のドライバーは、わたしの顔を見ようともしないで、「そろそろ出るよ」と気だるそうに言った。

結局、バスが出たのは11時を回った頃、わたしは1時間以上も待たされたのである。もちろん、バスにエアコンなど着いてなく、わたしはひたすらバスの外の日陰で、発車を今か今かと待っていた。ウダイプルに到着するのは夕方の5時くらいだろうとタカをくくっていたが、そうは問屋が卸さなかった。

出発後のバスは順調だった。すいすいと道路を抜け、快調に走り続けた。

やがて、バスはバス停に止まり、数人の女子学生を乗せた。さすが、ラジャスターン州、女子学生が着るサリーは色が鮮やかで派手だった。そんな彼女らを眺めていて、わたしはぎょっとした。彼女らの腕に紋様が描かれている。彼女らの浅黒い肌に、幾何学的な模様がびっしりと。はじめはタトゥーかとも思った。だが、じろじろとあまり見るわけにもいかず、彼女らの腕は気にはなったが、わたしは車窓の向こうに視線を落とした。結局その模様は何なのか分からなかった。

いつしか、その彼女らも降りてしまい、再びバスはほとんどガラガラの状態になった。時刻は18時を過ぎ、そろそろ目的地に着くだろうと踏んでいたが、待てども待てどもそんな気配はない。やがて、とっぷりと日が落ち、バスの車窓は真っ暗になった。わたしは、急に心細くなった。

結局、バスが終点のウダイプルのバスターミナルに着いたのは、夜の10時を回った頃だった。また、真っ暗の街で宿を探すかと思うと、わけしはげんなりした気持ちになった。

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2 コメント

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海外のバスって (ふりーまん)
2019-01-31 10:18:58
ホント時間が全然読めないんだよねえ。

未舗装路で悪い道だと、とんでもなく平均時速が遅くなったり、途中バス停で頻繁に停まったりするローカルバスとかも、到着がすごく遅くなったり・・・。

言葉が通じれば事前情報もそれなりに入れられるし、少しはマシなんだろうけど、事前情報を入れてもその情報自体がいい加減ってこともあるからなあ。

また、途中で車両に故障があったり、ルート上で他車の事故があったりすると、不測の遅延として数時間とか遅れるときもあるし。

でも、アジアとかでは不測の事態も含めて、それが普通だと思うのが正解なんだろうね。

なんせ日本の交通機関の精確さがすごすぎんだろうなあ。
Unknown (熊猫)
2019-01-31 14:01:38
インドの公共交通の危うさは、もうここに書くまでもないね。そこで、イライラしても仕方ないんだけど、バスが夜中到着になるのはやっぱり避けたいんだよね。

2年前にインドに行ったとき、地下鉄に乗ったんだけど、厳密なダイヤがあるわけではなく、運転間隔は5分おき、みたいな表示を見て、これってざっくばらんでいいなって思った。日本みたいに緻密なダイヤを作るのもいいけれど、1分でも電車が遅れるとイライラする人もいて。

バスや列車が時間どおりに来ないのがアジアだよね。

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