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居酒屋さすらい 1317 - 中華立ち飲みのローレライ - 「臚雷亭(ろーらいてい)」(品川区東大井)

2018-04-26 23:03:52 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

大井町。

ついつい、「晩杯屋」にばかり、通ってしまったが、もう一軒、大井町で重要な立ち飲みを忘れていた。

「臚雷亭(ろうらいてい)」。

中華の立ち飲みである。

何度か、店の前を通ったし、「孤独のグルメ」に登場したときは、早く行かねばと思ったものである。

さて、今夜ようやく念願が叶う。

ブルーのテントに黄色い看板。立ち飲みの外観としては、あまり見ない。さすが、大陸の人がやっている店である。店内は狭く、両サイドにカウンターを併せ持つ。フルで10人入れば満員だろうか。店内に入ると、既に4人のサラリーマンが酒を飲んでいた。

店の奥が調理場で、おばさんが一人、若い女性の二人が店を切り盛りしている。若い女性は、おばさんの娘さんだろうか。働かされているといったあんばいで、顔が険しい。

「生ビール 中」が300円。安い!

「ホッピセット」、多分「ホッピーセット」だと思うのだが、これも300円。「中」は150円。この安さは出色だ。さて、ボクの好きな「紹興酒」は1合が250円。破格の値段である。

ホッピーは中華との相性も良く、かなり悩んだが、ボクが選んだのは、やはり「紹興酒」。中華に、これ抜きでは始まらない。

 

つまみも安い。一皿が100円から。今どきの立ち飲みでは、まずあり得ない金額だ。

例えば、「バターピーナッツ」、「メンマ」などなど、100円の小皿が数品ラインナップされている。ボクがまず、チョイスしたのが、「ハチノス和え」。これがたったの200円だ。その値段に反して、抜群にうまい。

調子にのって、もう一皿が「ピータン」。

これも200円なのだ。

甲斐甲斐しく働く、その女性は、まだあどけなかった。手の甲に、自分で彫ったと思われる下手くそなタトゥーがあった。仕事が一息つくと、スマホを出して、誰かと連絡をとっているようだった。

「ピータン」も、満足いく味で、ボクは「紹興酒」をおかわりした。

最後に「水餃子」(230円)をオーダーした。

かっこつけて、店のおばちゃんに、「しゅいじゃお!」とオーダーしたのだが、通じなかった。

5個で230円は安い。ただ気になるのは、「水餃子」の皮が、やけに白いこと。なんか不自然なのだ。だが、恐る恐る食べてみると、見事においしい。

やるなぁ。この店。

「臚雷亭」の臚雷が、何を意味しているのか分からない。けれど、その響きに、ボクはドイツの妖精を思い出す。

そう、この店はローレライのあるライン川のように狭い。手の甲にタトゥーのある女性は、もしかするとローレライではないかと。なにしろ、この店の安さとうまさに虜になったら、まさに撃沈だろう。

そういえば、大井町には妖精伝説がある。その妖精は「臚雷亭」に住んでいる。

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