仕事が一息ついたから、一杯飲んで帰ろうと思った。
いつもならば、何も考えずに、「たきおか 3号店」に行くところ、そこを素通りして上野駅前まで。最近、何故か「たきおか」を敬遠してしまう。特に意味はないのだが。
上野の「晩杯屋」は2回目。前回、あまり面白くなかったが、もう一度チャンスを与えたいと思い、出かけてみた。
エレベーターで5階にあがり、軽く後悔する。あまりにも混雑しているのも嫌だが、ガラガラの状態も嫌なものである。
あまりにも空いているため、自分は1人だが、4人がけのテーブルについた。テーブルにおもしろいステッカーが貼ってある。
飲み物、料理は一人一品頼んでください、というような内容。
思わず、当たり前じゃないか!と心の中で叫ぶ。いや、しかしこれを守らない人がいるから、このようなものが貼られてあるのだろう。しかも、そういう人が必ずしも稀ではないのかもしれない。
例によって、「ゴールデンチュウハイ」(250円)をオーダー。
まずは、「チーズカリカリ」(150円)で様子をうかがう。
ここまでは、いつもどおり。
さて、次の組み立てが難しい。通常の「晩杯屋」なら、「煮込み(玉子)」、「大盛りレバホルモン」(ともに150円)と流れていくのだが、ここは従来の「晩杯屋」とは違う、実験店舗。メニューも異なっているのだ。
しかし、北関東という切り口がよく分からない。テレビなどで、馬鹿にされがちな北関東をテーマにするというのは、これらの県の応援という意味があるのだろうか。それとも、実は茶化したりしているのだろうか。高崎線、宇都宮線、そして常磐線という路線が入る上野駅だから、このような趣向が生まれたと想像するのだが、それにしても謎である。
さて、頼んだことのないものをオーダーしてみようかと、選んだのがこれ。
「鶏の唐揚げ(ピリ辛DX)」(250円)。
おぉ。我ながら、大きく出た。
「晩杯屋」で250円のものをオーダーしてしまった。
唐揚げが3つ。若干赤いソースがかけられている。その脇に茄子が2個。そこは、「晩杯屋」、期待を裏切らない。
先述した注意書きとともに、もうひとつ変わったルールだと思うことが、この店舗にはある。
店内は分煙になっており、紙巻きたばこは喫煙室で吸わなければいけないのだが、加熱式たばこは席で吸っても可だという。これって、ちょっとおかしい。実は、あの加熱式たばこの少し焦げ臭いにおいも自分は苦手だったりする。
さて、「ゴールデンチュウハイ」の2杯目をオーダー。
相変わらず、店は空いている状況が続く。
つまみに、「タン燻製」(150円)をオーダーしてみた。これも初めての試み。
けっこうなボリュームで出てきた。しかもレモンスライスがあり、なかなか気がきくではないか。
つまみはうまく、ゆっくりとしたペースで酒が飲めて、申し分ないのだが、どうも拍子抜けしてしまう。これほどまでにグルーヴ感がない「晩杯屋」もないだろう。一言でいえば、つまらないのだ。
例えば、「大井町店」のように、混雑している中、せっせと動く店員らの機敏な動きの間隙を縫って、オーダーするあの殺気立った雰囲気が、やはり「晩杯屋」らしい。多分、もうこの店舗には来ないな。
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