ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

二度目の津波の夢

2011年05月01日 | 東北・関東大地震

ほどなくして、私は二度目の津波の夢を見ます。
場所は、生まれ故郷の長崎は五島
あたりは薄暗く、海の上で私は小船に一人で乗っていました。
大きな波に飲み込まれないよう両腕で船のへりをしっかり握っていました。

いつのまにか、場面は静かな町の中に。
私はここで、ひたすら高台を(山)をめがけて夜の町を走っていました。

少し高いところから後ろを振り向くと、遠くに大きな津波が見えました。
私は、棚田の横のあぜ道のような急斜面を、草にしがみつくようにして
あがっていました。

あがっていくと、古い温泉旅館があり
窓を叩いて、助けを呼んでいるところで目が覚めました。

またも津波の夢・・・
大震災の、あの津波の映像が脳裏に強く焼きついているのでしょう。


私が高校一年の、確か4月か、5月の土曜日だったと思います。
半ドンで、学校から下校してきた小学生の妹二人がいたのを覚えています。

お天気の良い日でした。
我が家からは海が見えます。
あの日、多分家の前で遊んでいた妹たちが先に気が付いたんだと思いますが、
海の潮が、ありえない速さで引いていってたんです。
ザザザザザ=======っという音を立てて。

確か、一年で一番潮の引く干潮がこの時期で
潮干狩りを楽しんだりすることもありましたが、
これまで見たこともないところまで潮がひいていき、
みたこともなかった場所の、海の底を始めて見たのを覚えています。


あろうことか、妹たちはその海岸にめがけて走り出しました。
その後、すぐに満ち潮が来ました。
家の前の道路まで潮水がきたのを覚えています。
其れを何度か繰り返しました。
その引き潮の際、妹たちは、潮のひいた海で「わかめ」を見つけていました。

なんだか能天気で信じられない行動のようですが(笑
東北大震災では、何十メートルを言う大きな津波でしたが
あの津波は、小さなものだったし、
当時、あれが「津波」だとは認識していませんでした。

あの津波で、近所で高台をめがけて逃げた人はいませんでした。
次の日のニュースで、異常気象による津波だったと知りました。

私は前日の夕方海を眺めていて
海面がぷっくりと膨れ上がっているのを不思議に思っていました。
前兆だったのでしょうか。


あれがおおきな津波だったら、どうなっていただろう。
町内に放送が流れ、皆裏の山をめがけて逃げたのでしょうか。

家の裏には田園風景が広がり、工事中の急斜面の道路がありました。
きっと、あの道路を使って駆け上っただろうと思いますが
あのありえない急斜面の道路はお年寄りにはつらいでしょう。


今母が住んでいる場所も道路を挟んで目の前は海。
今回の地震の際も、電話をすぐに入れました。
小さな津波がありましたが、幸い何の被害もありませんでした。



私の育った町(富江半島)は、
標高40m以下の起伏に乏しい溶岩台地となっています。
この富江溶岩台地にはいくつかの溶岩トンネルがあり、
最も大きい井坑が、
県指定天然記念物の富江溶岩トンネル「井坑」(いあな)です。
表面の溶岩が冷え、内部の溶岩が流れ去った後にできたトンネル。
この溶岩トンネルは、長さでは世界最大です。

私たちは、小学校の頃、一度は遠足かなにかでここへ行きます。
真っ暗な、鍾乳洞のような「井坑」(いあな)にはいったとき、
不気味な天井の上から、虫が落ちてくるような気がして
恐ろしかったのを今でも覚えています。


日本は、火山帯が走る火山列島
日本のどの場所に大きな地震が起きてもおかしくない国です。

東日本大震災で大津警報発表された際に、青森県から茨城県にかけての
太平洋沿岸で「安全性に確信が持てない」低地にいた人の33%は、
非難行動をとらなかったことが、民間気象会社ウェザーニューズの調査でわかった。
警報を知るまでに平均16.4分かかっており、伝達に課題があることがうかがえる。
調査は3月14日~4月10日、インターネットなどを通じて実施。
▽大津波警報などを知る時間
▽警報発表を受けての行動
▽揺れが収まるまでの行動
▽地震発生後、家族や友人と最初に連絡が取れた時間
など、12項目について聞き、全国の8万8604人から回答を得た。
このうち、青森、岩手、宮城、福島、茨木5県の海岸近くにいたと回答した人は
9316人。この中で高いところに非難したと答えたのは8%にとどまった。
安全な場所だったのでその場所で待機したという人が48%で最多。
他は
▽日常と変わりなく行動9%
▽何もしなかった6%
▽ひとまず待機5% 警報発表を知らなかった人13%
を含めると3人に1人が安全性に地震がもてない状態なのに、避難行動を取っていなかった

   ~     4月30日(土)夕刊   毎日新聞記事~



①千島火山帯
②鳥海・那須火山帯
③乗鞍火山帯
④大山火山帯
⑤霧島火山帯
⑥富士火山帯

日本の108の活火山を見ると、海溝にほぼ平行して
列状に分布しており、この火山の東側を火山フロント
という。日本は糸魚川ー静岡構造線(ホッサマグナ)
を境界に、北からは北アメリカプレートが中央アルプ
スを造山し、東からは太平洋プレートが押し寄せ、
千島・日本両海溝に沈み込む。南はフィリピン海プレ
ートが北進し、南海トラフや南西諸島海溝で沈み込ん
でいる。この二つのプレートが衝突する、伊豆・小笠
原諸島海溝では太平洋プレートがフィリピン海プレート
の下に沈み込む。このようなプレートの沈み込みをサ
ブダクションと言い、日本はプレートが複雑に絡み合っ
たサブダクション地帯にあたる。

コメント (4)
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