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『青年』柿山紘輝川柳作品集 再発行(私家版) 

2021-07-17 13:50:53 | 川柳一般

  鮮度を失わぬ 青春の一句 ー

 

 青空が陥落地点からも見え   紘輝

 柿山紘輝 第一句集『 青年 』 1965(昭和40)年発行 より。


 川柳仲間とはありがたい。私の手許には、紘輝句集第一から第十二句集「儲からぬ店」まである。

 川柳歴62年の句は数知れないが、敢えて一句を選ぶとなれば、私は躊躇なくこの一句を選ぶ。

 

 16歳のとき兄陽一氏の縁で川柳を知り、17歳で「噴煙」句会に参加。

 22歳で、会長 大嶋濤明氏による表紙題字と序文の第一句集を発行。

 編集兼発行実務の七谷虹桟橋氏の計らいで、交換誌交流のあった50社ほどの吟社にも送り、時実新子、斎藤大雄氏他多くの感想をいただいたと、紘輝さんから聞いた。

 

 中学卒業時の進路決定で、家庭の事情もあり進学が適わず、家業の手伝いに忙しい日々を過ごした、十代後半の実感句である。

 自転車での配達の日々、陥落地点からの希望を探る、切ない青春の日々が、句に凝縮されて鮮度を失わぬ。紘輝青年の心情を我が身に置き替えても、ぐっとくる。

 

 同じく『 青年 』より 

 青年のもう思い出に縋りつき

 尾灯見送って世界が二つある

 青春万歳百円のゼニがない

 

                                      嶋本 慶之介

 写真は最近再発行された表紙


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