熊本レポート

文字の裏に事件あり

八代市13万市民の沖ノ鳥島から上陸したクリスマスでの厄介な客 第二回(0014クリ

2014-07-27 | ブログ

?15年前後前、旧新日鉄の清掃施設担当営業部長が異動時期に関係なく突如、アメリカへ転勤した。その時、同業他社から出たのは「裏社会との約束が果たせず逃亡」という噂であった。
「熊本県でも隣県まで跨がった裏約束で、県内二つのリサイクル施設における受注予定業者を入れ替えるという荒業まで彼らはやった(疑いが濃厚)。発注サイドは約束さえ守ってくれたら機種、メーカーは問題外」(全国紙Y紙記者談)。1_2
?物的証拠は不存在ながらメジャー、ビッグ企業の不祥事に「それはない」と多くの市民、また長閑な風土で育まれた地元紙は笑って否定するだろうが、企業に自らコンプライアンスが語られ始めたのは4、5年前からで、それに残念ながら表と裏は別という現実があるのも確か。同施設メーカーには、受注してなんぼという存在価値の理屈があって、そのためには必要悪として非合法的な営業手法まで取り込むし、また例えばテレビでは「日夜、地元民のために国政に務めている」と格好を見せても、裏では野球賭博に熱中する代議士がいたとすると、そこで発生した億単位の借金に地元後援会幹部の土木業者まで苦しむとなるが当然、彼らは大規模工事への誘導を迫るわけで、当の代議士も背に腹は替えられないと利権に走る。それが裏約束の一例で、起死回生というか一発逆転の構図から大規模工事のビッグ企業が絡んで来るのも、一般市民の常識では測れない、そうした背景による理由がある。   
?2007年10月、佐賀新聞が「鳥栖・三養基西部溶融資源化センターの建設を2002年に約54億6300万円で受注し、同施設の運転業務も受託した住友金属工業が『当初、見込んでいた採算ベースに乗せることが困難』と、2009年以降は契約を継続しないと同施設組合に意向を示し、同組合は頭を抱えている」と報道。
?仕事を受注していながら「儲けにならないから辞める」とは、「実に身勝手な旧住友金属(以降住友金属)」という話になるが、さらに憤慨するのは記者会見ではない方の話で、語るのは全国紙のA紙記者…。
「2005年8月、住友金属は大阪国税局から41億円の所得隠しを指摘されたが、そこで『使途秘匿金』とされた34億円は同社が大分市の設備工事会社を使って捻出(架空工事を発注して工事費をバックさせる)した裏金で、それは各地の環境プラント工事における受注工作等に使われた、と見ている」
?そして続きの話は、九州を離れて10年の同A紙別記者…。
「2002年2月、住友金属は鳥栖市と他4町による鳥栖・三養基西部環境施設組合発注のガス化溶融炉を受注したのだが、この受注に絡んで衆議院議員元秘書の福岡県の県議が入札の半年前に同施設組合管理者の鳥栖市長を訪問し、『住金でお願いします』と依頼。そして建設地となった中原町(現三養基町)の町長には『住金で来ました』と挨拶。この県議は後日、『代議士の後援会で住金の社員とは知り合い、依頼を受けたのは事実だが、同社からの謝礼は一切なかった』と語った。惚れ込んで、誠意で走り回ったというのだ…。そして、問題の二幕はここからだ…、
?いまやA紙司法担当のトップに座る彼は、口を開けさせたまま電話の向こうで続けた。
「あの時、鳥栖市の市長は『佐賀県の県議からも同じ依頼があった』と語ったが、問題はここからで、予定価格は69億9600万円とされて、入札直前に1市4町の首長が最低制限価格を話し合うことになった。某首長がまず80~85パーセントを提案したが、直ぐ別の首長がそれよりも低い78パーセント(54億5688万円)を主張したことで、それに他も同意。ところが、住友金属の落札金額は、それよりもわずかに高い54億6300万円。これには同意した4人の首長も『神業』と驚いた。他社の幹部は『事前に数字を知っていたとしか思われない』とコメントしたけど、全ては字にすることは出来なかったが、ストーリーは超疑惑。不可解な話が棚に上げられたら、まずは不正の前兆…」
?最後はアドバイスしてA紙の記者は電話を切った。
?さて、この住友金属と冒頭に紹介した新日鉄は、城山三郎氏の『官僚たちの夏』にも登場の長き深いライバル関係にあったが2012年10月、両社は合併して新日鉄住金となった。この新日鉄住金がここにおける本当の主人公で、この暮れに向けての13万八代市民の厄介な客…。

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?6月末、国土交通省統合政策局建設業課の紹介で同省大臣官房地方課へ電話を入れると、時間を置いて「この件に限って港湾局の取り扱いとなって…」と、困惑している顔が伺えるような話が同課からも返ってきた。沖ノ鳥島での桟橋工事による労災死亡事故のペネルティ問題…。(第三回へつづく)


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