熊本レポート

文字の裏に事件あり

自民党熊本県連の圧勝で蒲島知事初四選! 第3回

2020-02-08 | ブログ
元民主党は勿論、共産党、さらにれいわまで支持を表明すると、表上は自民党系の支持者が担いだ候補であっても最早、野党連合の幸山候補。
ここに幸山陣営の最終的な選択が、想定とは大きく異なった。
そもそも2人以上の出馬があった場合、自ら擁立するか否かには関わらず、元民主党を中心とする野党主力が支援するのは、反自民党候補と彼らが見る2番手の候補。即ち、彼らが自ら候補を担がない今回は、100%の投票率はともかく、黙っていても元民主党を中心とした野党は幸山候補へ向かったはずだ。


それを今回、危機感の打開策として判断したとは断定しないが、自ら支援の要請に動いた。それを、どう否定しようが結果は、そういう陣容を生んでしまったのである。
ここで語るまでもなく、反自民の民主党政権は、自民党の分裂によって誕生し、ここに来て理想の二大政党が失敗だったと、中選挙区制度への復帰が叫ばれている中、野党の政権奪還など夢物語の政局にあるのは常識。これは地方の政局にも言える訳で、結果的に幸山陣営の選択肢という読み違いがここにある。
また政策においては、中央政権での改憲への動きは地方自治の改革も視野にあって、そうした中で浮上するのが在日の参政権、その生活支援の問題。
その良し悪しはどうあれ、こうした急激な変化も地方自治は求められて来る。仮に共産党、れいわ支持を取り付けた幸山県政が、仮に誕生した場合、知事はそこで如何なる施策を遂行するのか、その辺での懸念である。こうした点を考えると、明らかに保守系支持者は幸山候補に距離を置くのではなかろうか。


そもそも、県民は現状の県政を維持する側にあって、ここで八代海に空港を建設するとか、また熊本駅から熊本空港までモノレールを通すとかの公約を掲げても、全体的に強い意識を動かされる訳ではない。県民1人に百万円づつ配りますといった愚策ならともかく想定内の提案、公約には、不信感もあって心を動かされない民意というのが、残念ながら現実。…となると、県民に判りやすい新人の県知事選挙というのは、極論ながら「蒲島県政への攻撃」に限定されて、周知の蒲島県政=自民党県連と想定した場合、今回の選挙は自民党県連VS幸山。
だが、それは幸山陣営=野党連合ではなく、自民党の中での改革という大義にあったはずで、本来の幸山陣営の主要が、こうした思いにあったのも確か。ここに幸山候補が何を目指すかがあって、この大義を県民は理解するか、否かの知事選挙であった、はずである。
昨年11月、この知事選挙とは別個で自民党熊本県連の元重鎮らによる対同県連へ向けた動きがあった。
また彼らは知事選に向けて、同意する地方議員らの第二連合会設立までも動いた。中身は少々違うが、大阪政変の熊本版、また小泉元総理による「自民党をぶっ壊す」に似た地方版。
だが、過激な言動を好まぬ幸山氏自身がこれを拒否し、それに除名を怖れた地方議員らが尻込みしたのである。時代は、変わった。政治は変わらないが、時代は政治家を変えた。
県民に判りやすい政治とは何か。それは県民のために政治家が、自らの損得抜きに大きく動く事ではなかろうか…。


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