個人的な感想としては「映画を観に行ってよかったな~」。
その理由は、マーティン・スコセッシ監督の【殉教者に対する思い入れ】の一言に尽きます。
(ただし原作も監督も結構刺激が強い路線なので、怖いと感じる人は無理して観ない方が良いです)。
あえて欲を言えば、最後のシーンで
「(この映画の時代を経て)その後もキリスト教弾圧は250年後の江戸末期まで続いた。
しかし宣教師もいない中、彼らは潜伏し信仰を守り続けていた。そして1865年3月17日 信徒発見に至る」
といった説明があれば、親切だったかなと(=沈黙の公式FBには説明あり)。
昔、原作を読んでから長期間に渡り恐怖感、不快感、複雑な思いが残っていたのですが、
今回映画を観たらほぼなくなりました。神に感謝します。
スコセッシ監督は、某映画(これもキリスト教がテーマです:こちらは全くおススメできません)を製作後
「信仰的な迷いに入ってしまった」(本人談)そうですが、その後『沈黙』を読んで感動し、
「絶対に映画化したい」という熱意が与えられたとか。
世界的に著名な監督が、小さな島国のキリスト教弾圧に注目し、
様々な紆余曲折(撮影中の事故や監督が告訴された他)を経て、28年後の今公開された事や、
映画の公式サイトにアップされている、膨大な数の映画鑑者コメントを読んで、
【リバイバルが始まっている(=だからその働きに備えなさい)】という、神の語りかけを感じました。
『沈黙』はかなりハードな内容かつ、日本人の9割はノンクリスチャン(←クリスチャン迫害の歴史をほぼ知らない)です。
しかし、その映画を通して「神や信仰って一体なんだろう?」と感じる人々が一定数いて、用いられています。
私たちの群れには「長崎26聖人の映画をハリウッドで製作し、発表する」という神の約束(=預言)がありますが、
その映画が公開される時にはどんな展開があるのでしょう。
主をほめたたえます。hiromi
PS:『沈黙』には『黄金の国(英語版は“The Golden Country”)』という姉妹篇があります(迫害下のフェレイラ師と信徒と井上筑後守のお話)。映画も原作も興味はあるけど怖い。という方には良いかもしれません。