熊本熊的日常

日常生活についての雑記

早帰りの夜

2011年01月14日 | Weblog
今日は勤務先が入居するビルの法定点検とかで電源を落とすため、午後9時に終業となった。普段は午後7時過ぎにビルの中にある飲食店やスーパーの弁当を買いに席を離れるのだが、今日は終業まで席を離れず、終業後に小松庵で鴨南蛮をいただいてから帰宅した。

夜の仕事なので、夕食にまともな外食をする機会がないのだが、たまにそういう機会に恵まれたときには美味しいものをいただくことにしている。やはり冬はせいろよりも暖かいもののほうが身体が喜ぶし、蕎麦の具材で冬に旨いといえば鴨だろう。昨日も旬の食べ物について触れたが、せっかく四季に恵まれた文化のなかで生活しているのだから、自炊でも外食でも、その時々の味というものを楽しまなければ生きている甲斐がないというものだ。

先日、菅野さんの工場にお邪魔したときも、食卓に並んだマダム清子製の燻製に舌鼓を打ちながら「鴨は旨い」という話題が出たのだが、私は肉のなかでは鴨が一番旨いのではないかと思っている。昔、ドイツでホームステイをしていたお宅からクリスマスに招待されたときも、「どんな食べ物が好きか」と尋ねられて、うっかり「鴨」と即答してしまったら、数日後の食卓に鴨の丸焼きが登場した。鴨はドイツでも高価な食材だと後で知って、遅まきながら恐縮してしまった思い出もある。

そんなわけで、普段は汁蕎麦の汁は残すのだが、今夜は鴨南蛮完食。ちなみに蕎麦のほうは、今日は北海道新得町産の蕎麦粉で打ったものだそうだ。一昨年、昨年と蕎麦が不作でその調達には苦心しているそうだが、そうした事情を感じさせない美味しい蕎麦だ。