くまきち日記

名古屋に住んでいる、くまきちのたわごと。

ヒョシンくん 歌に込めた想い

2016-10-15 22:36:05 | パク・ヒョシン














パク・ヒョシンとあなたの人生が触れあう瞬間


8日に開幕したパク・ヒョシン単独コンサート‘I am A Dreamer’のオープニングステージは実に象徴的だ。
ステージを取り囲んだ観客、白いカーテンの中に一人座ったパク・ヒョシン、そして始まる“Home”。‘曇った風景の中に小さいドアが一つ
’中にしゃがみこんでいたパク・ヒョシンは しかし‘遠くない場所で僕を待つ君の気配がある’といってドアを蹴飛ばして出て来る。
ステージを覆っていたカーテンも一緒に落ちる。

歌の歌詞と見事に調和して観客たちの呼応を引き出すに的確なこの演出は だがパク・ヒョシンの変化を直感的に見せるという点で最も興味深い。 
“野生花”を通じて自身の内面が深く没頭した彼は もう‘君’と‘僕’の境界を壊して他人の人生に浸透し始めた。

“The Dreamer”を例に挙げてみよう。パク・ヒョシンはこの曲のサブタイトルを“I am a dreamer”と付けた。
パク・ヒョシン自身の物語が誰もの物語になり得るという意味だ。歌詞は自伝的だが 同時に利他的だ。
‘その小さな理由が君を作ったんだ’という他人のメッセージをパク・ヒョシンは自身の人生の中で直接経験して、歌を通じてこれを再び説明する。
‘僕は今このままで美しい’と言う歌詞はパク・ヒョシン自身の誓いでもあるが 他人に対する応援になったりもする。そうして ある瞬間‘僕’と‘君’の境界が壊れる。

“Gift”はまたどうなのか。2014年‘HAPPY TOGETHER’コンサートで見た“Gift”のステージをまだ覚えている。
全身が爆発するように叫んだパク・ヒョシンからは どこか知らないが近づくことのできない気が感じられた。

だが‘I am A Dreamer’コンサートでパク・ヒョシンは“Gift”の最初の16節を同僚ミュージシャン チョン・ジェイルに渡した。
パク・ヒョシンの物語を他人の声で聴く。これは感動的な人生の共有だ。‘僕’の死闘を‘君’とともにする準備ができたという意味であり
‘私’の希望を‘君’に植えつけるという約束。パク・ヒョシンは歌の中で他人と自身の人生を混ぜ合わせている。

「音楽は疎通だ」。パク・ヒョシンは今回のコンサートを行って何度も強調して語った。「“野生花”はただ私がしたい話を入れた曲で 
多くの方が愛して下さるとは思わなかった」という彼は だが‘僕’の物語が‘君’の慰めに、応援に、夢になれるということを知った。
‘僕’と‘君’の境界を低くして、消して、ついには壊してしまったパク・ヒョシンは もう‘僕の世界は君、君の世界は僕’と歌う。パク・ヒョシンの音楽は、疎通だ。



コンサート初日のオープニングの動画。上の記事の描写とは少し違う気もするが・・・



2014年‘HAPPY TOGETHER’の“Gift” 当時はまだ色々な問題があったことを思うと、なにか必死な感じすら伝わってくる。


2016年‘I am A Dreamer’の“Gift” チョン・ジェイルが歌う映像はないが、吹っ切れたようにのびやかに歌うヒョシンくんが印象的だ。
見たかったなぁ、今回のコンサート。
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