うどん 熊五郎のブログ

日替わりメニューの紹介や店での出来事など徒然なるままにつづりたいと思います。

連載116

2013年03月22日 | 学習室
熊五郎と12名の仲間達


ある生徒はどうしても進学したい高校があった。しかし、合格点には遠く及ばない。母親が進路相談にきた時
「七割は無理だと思います。」
そう答えると
「業者テストの合格判定は三割でした。」
と答えた。私の判断と業者テストの結果は同じであった。
「本人がどうしても受けたいと言うのなら私立を併願して挑戦させるのも一つの手段だと思います。ランクを下げるより、本人が納得できる方法をとってやってください。ただし、親御さんがそのリスクを負う覚悟が必要です。本人が望むなら、直近まで受験指導はさせていただきます。」
この言葉に母親は覚悟を決めたようだ。
「宜しくお願いします。」
と言って帰られた。最終日、
「本番で焦るなよ。頑張ったのだから結果を気にするな。」
別れ際、声をかけると
「先生。元々、俺、合格率三割だから。」
と笑顔で答えた。私は、これだけ平常心でいられるのだから合格すると確信した。発表の日、第一報は彼からの電話であった。191
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