いくつになっても、人生初めての経験ってあるもんなんだよねぇ。
それにしてもまぁ、出会いってのは、なんでまたこういつも唐突なんだろうねぇ。
まさか新宿で遭遇するとは思っていなかったね。
奴のテリトリーが主に西日本と聞いていたんで、いきなり目の前を横切ったときには目を疑った。
いや、小躍りしたい気分だったんだがねホントは。
でもねぇ、いきなり手を出したんじゃぁ、いかにもがっついてるって思われちゃうだろうし。
なんでも、愛媛の方では「ひげいち」って呼ばれてるらしいんだが、関西方面ではただ「オジサン」って呼ばれてる。
だから、こんなところでいきなり「ひげいち」なんて呼ぶのは、やはりためらわれたのだが、かと言って「オジサン!」ってのもなんとも間が抜けている気がしたのだ。
若い子が言うんならともかく、僕みたいな年代のオヤジが「オジサンが欲しい。オジサンが食いたい!」って、あんまりじゃない?
A(^_^;
奴はバーとかでは見かけることもなく、もっぱら小じゃれた料理屋なんかでおつに清ましてるだとか、そんな噂ぐらいしか知らない。
フレンチレストランで見かけたと言う人も。
とは言え白状すると、僕が奴を意識しはじめたのは子どもの頃からで、顎の下の立派な髭がトレードマークだった。
今思えば、僕って小学校の頃から髭専の気があったって事になるのか?>チガ~ウから!
そんな長年の憧れだった奴が、今僕の目の前でみんなのさらし者になって回されている。
もうすこし、何というか改まった感じでお目に掛かりたかったような。
でもまぁ、「さぁ食え!」と言わんばかりに、僕の目の前にむっちりとした奴の肉がほんのり桜色をおびて差し出されて居るんだからタマラナイ。
再び僕の番が巡ってきたときには、さすがにこらえきれなくなって思わず手を出した。
ウム、良い色だ。
いきなり頬張った。
と、何とも深い至福感が訪れた。
あぁ、ついに長年の夢が叶ったんだ。
が、移り気な僕は、もう他の奴へと興味が移っている。
奴のために弁護しておくけれど、決して大味だったとか、冷凍マグロみたいだったとか、そんなんではないのだ。
僕的には、もちろん、めっちゃ趣味!
でもねぇ、立て続けに僕ばっかりがっての、アレじゃないですか「何あのオヤジがっついて」って思われるじゃないですか。
それと、年のせいでやっぱ好みが淡白になってるのもあるしね。
欲望に身を任せて、ついお腹いっぱいなんてのもねぇ。
一応、ペース配分は考えるわなぁ....。
でもね、西の方で再会したら、やっぱり手を出すだろうなぁ。
いや、ホンマホンマ。
まさかこれを、回転寿司で食えるとは思ってもいなかったね。
ラッキーなような、ちょっと勿体ない経験のような。
オジサンは白身の魚で、鯛よりは旨味が強いし、ちょいとコリコリした感じが良かったな。
市場魚介図鑑によると、魚貝類の物知り度としては「これを知っていたら通」なのだそうな。
もっとも、「関東では食用として流通することは非常に希で、関東の市場への入荷は少ない」んだそうで、「釣りでは伊豆七島や西日本でお馴染みの魚」ってな話し。
関東勢が知らなくたって、まぁ無理もないのだね。
オジサンって名前は、顎の下の長い髭によるんだそうだけど、飼育生物解説によると
「泳いでいるときは下顎のみぞにたたみこみ、海底でエサを探すとき、その髭をせわしなく動かして小動物などを探して食べる。髭は舌の役目をして、味を感じることができる。」
なんて書かれていてね、生きものによって髭の機能もこうも違うものかと感心させられたり。
僕らなんかだと、悪さした時に、たまに相手の匂いが髭にこびり付いたりはするけれどさ。
オジサンは、地方によって色合いも模様もかなり違う。
ちょっと見は別の種類の魚みたいのまでいるんだけれど、味は同じなんだそうな。
今度関西方面に出張したときは、寿司屋とか市場で探してみようかなって思うのだ。
関西のオジサンは、こっちで食べたのとホントに似たり寄ったりの味なのか、ちょっと興味なのだ。
ついでながら、この日に食べた変わり種がもう一つある。
ノレソレ。
ノレソレも、関東方面ではほとんど見かけないね。
市場魚貝類図鑑でも「食べる習慣があるのはやはり西日本である」とのこと。
僕がはじめてこれを食ったのも、土佐の高知でだった。
僕はてっきりウナギの幼生だと思ってたんだけど、「マアナゴのレプトケファルス(稚魚)であるというが種名は明確ではない」ってのが真相だったんだね。
なんでまた僕がウナギの幼生だと思ったのかって言うと、昔スペインに行ったときとあるレストランのメニューにAnguillasってのを見つけてね。
アンギラス?
いやぁ~ぜひ食ってみたいとか思って、一応辞書で確認したらウナギの幼生だったなんて事があったからなんだけどさ。
それにしてもまぁ、出会いってのは、なんでまたこういつも唐突なんだろうねぇ。
まさか新宿で遭遇するとは思っていなかったね。
奴のテリトリーが主に西日本と聞いていたんで、いきなり目の前を横切ったときには目を疑った。
いや、小躍りしたい気分だったんだがねホントは。
でもねぇ、いきなり手を出したんじゃぁ、いかにもがっついてるって思われちゃうだろうし。
なんでも、愛媛の方では「ひげいち」って呼ばれてるらしいんだが、関西方面ではただ「オジサン」って呼ばれてる。
だから、こんなところでいきなり「ひげいち」なんて呼ぶのは、やはりためらわれたのだが、かと言って「オジサン!」ってのもなんとも間が抜けている気がしたのだ。
若い子が言うんならともかく、僕みたいな年代のオヤジが「オジサンが欲しい。オジサンが食いたい!」って、あんまりじゃない?
A(^_^;
奴はバーとかでは見かけることもなく、もっぱら小じゃれた料理屋なんかでおつに清ましてるだとか、そんな噂ぐらいしか知らない。
フレンチレストランで見かけたと言う人も。
とは言え白状すると、僕が奴を意識しはじめたのは子どもの頃からで、顎の下の立派な髭がトレードマークだった。
今思えば、僕って小学校の頃から髭専の気があったって事になるのか?>チガ~ウから!
そんな長年の憧れだった奴が、今僕の目の前でみんなのさらし者になって回されている。
もうすこし、何というか改まった感じでお目に掛かりたかったような。
でもまぁ、「さぁ食え!」と言わんばかりに、僕の目の前にむっちりとした奴の肉がほんのり桜色をおびて差し出されて居るんだからタマラナイ。
再び僕の番が巡ってきたときには、さすがにこらえきれなくなって思わず手を出した。
ウム、良い色だ。
いきなり頬張った。
と、何とも深い至福感が訪れた。
あぁ、ついに長年の夢が叶ったんだ。
が、移り気な僕は、もう他の奴へと興味が移っている。
奴のために弁護しておくけれど、決して大味だったとか、冷凍マグロみたいだったとか、そんなんではないのだ。
僕的には、もちろん、めっちゃ趣味!
でもねぇ、立て続けに僕ばっかりがっての、アレじゃないですか「何あのオヤジがっついて」って思われるじゃないですか。
それと、年のせいでやっぱ好みが淡白になってるのもあるしね。
欲望に身を任せて、ついお腹いっぱいなんてのもねぇ。
一応、ペース配分は考えるわなぁ....。
でもね、西の方で再会したら、やっぱり手を出すだろうなぁ。
いや、ホンマホンマ。
まさかこれを、回転寿司で食えるとは思ってもいなかったね。
ラッキーなような、ちょっと勿体ない経験のような。
オジサンは白身の魚で、鯛よりは旨味が強いし、ちょいとコリコリした感じが良かったな。
市場魚介図鑑によると、魚貝類の物知り度としては「これを知っていたら通」なのだそうな。
もっとも、「関東では食用として流通することは非常に希で、関東の市場への入荷は少ない」んだそうで、「釣りでは伊豆七島や西日本でお馴染みの魚」ってな話し。
関東勢が知らなくたって、まぁ無理もないのだね。
オジサンって名前は、顎の下の長い髭によるんだそうだけど、飼育生物解説によると
「泳いでいるときは下顎のみぞにたたみこみ、海底でエサを探すとき、その髭をせわしなく動かして小動物などを探して食べる。髭は舌の役目をして、味を感じることができる。」
なんて書かれていてね、生きものによって髭の機能もこうも違うものかと感心させられたり。
僕らなんかだと、悪さした時に、たまに相手の匂いが髭にこびり付いたりはするけれどさ。
オジサンは、地方によって色合いも模様もかなり違う。
ちょっと見は別の種類の魚みたいのまでいるんだけれど、味は同じなんだそうな。
今度関西方面に出張したときは、寿司屋とか市場で探してみようかなって思うのだ。
関西のオジサンは、こっちで食べたのとホントに似たり寄ったりの味なのか、ちょっと興味なのだ。
ついでながら、この日に食べた変わり種がもう一つある。
ノレソレ。
ノレソレも、関東方面ではほとんど見かけないね。
市場魚貝類図鑑でも「食べる習慣があるのはやはり西日本である」とのこと。
僕がはじめてこれを食ったのも、土佐の高知でだった。
僕はてっきりウナギの幼生だと思ってたんだけど、「マアナゴのレプトケファルス(稚魚)であるというが種名は明確ではない」ってのが真相だったんだね。
なんでまた僕がウナギの幼生だと思ったのかって言うと、昔スペインに行ったときとあるレストランのメニューにAnguillasってのを見つけてね。
アンギラス?
いやぁ~ぜひ食ってみたいとか思って、一応辞書で確認したらウナギの幼生だったなんて事があったからなんだけどさ。
私が知っていたのは色白の方でした。地域差も結構あるんだ。