リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

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2015-04-19 09:13:06 | 断片
 おはようございます。例によって、悪罵のページは嫌いなので、雰囲気を変えます(なら、はじめからわめくなよ、って)

 ほんじつは、うつくしいところで、中原中也賞,2015.

 こちらはよく趣旨のわからない賞で、だいたい今の世の中、毎年毎年、妥当な詩集など出るわきゃないじゃないか、と思うのでありますが、なにしろここは美しく収めないといけないのでまあうるさいことはいわない。

 受賞作は、岡本啓さん、『グラフィティ』。

   別れの記憶
   うかがい知れぬこと
   舌にのこる髪の毛のような
   一本の針金
   いつだったか頬のうらにあたるその一本を
   はきだそうとして
   落ち葉のいいにおいがした


 はあはあ、なかなか流麗なもので。同じ詩集でH氏賞もとったとのこと。要は、そっちですね。うまきゃいいってもんじゃないし。

 それよか、落選の、伊藤浩子さん、『Wanderers』。

   (わらったらいけないよ
   垂れ流される糞尿を
   清水がのみこむすがすがしさまがまがしさ
   排臨には
   (はいりん
   発露には
   (またはつろ
   うかれながらも
   母と妹は何度もいきむ

 どうかねえ、こっちじゃないかねえ、受賞。
 中也賞はどうも女性の方のほうが見込みがある気がします。女性のほうがまだまだ苦労が残っているんだろうと思うのですが、さて。


 (なお、ネット記載の方に感謝。載せていいのかしりませんので明記しときませんが。)
コメント
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