くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景195 第110景 千束の池袈裟懸松 洗足池の灯篭流し

2014年07月13日 09時30分24秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、大田区(おおたく)にある洗足池(せんぞくいけ)の灯篭流し(とうろうながし)の話のブログを昨年作成しましたが、撮影に行ってきましたので、平成25年分(前回は平成24年度分)の写真を載せる事にします。

 洗足池の灯篭流しは、御松庵(ごしょうあん)妙福寺というお寺の法事として行われますので、観光イベントではありません。誤解しないでください。灯篭には、「○○家先祖代々・・」というように書くそうです。
 東京のお盆は7月(新暦)で、毎年7月16日に決まって行われます。
 今年・平成26年7月16日は水曜日です。
 昨年は、コメントをいただいた方に、灯篭流しの始まる時間は19:30以降と教えていただきました。
 お寺に聞くと、ご迷惑ですので、この場で、お伝えします。(makajitsuさん、ありがとうございました)
(絵画調)

【洗足池と日蓮】
 この付近の地名は千束(せんぞく)といいますが、この池の名前が「洗足池」になった理由は、「鎌倉時代に日蓮宗(法華宗(ほっけしゅう))を始めた日蓮(にちれん)上人が、静岡県の身延山(みのぶさん)久遠寺(くおんじ、日蓮宗の総本山)から常陸(ひたち、茨城県)へ湯治(とうじ)に向かう途中、池で休息して、足を洗った」という言い伝えからきています。
 日蓮上人は、この後、近くにある現在の本行寺(日蓮宗本山、大田区池上、池上本門寺の近く)で病状が悪化して、亡くなったそうです。
 「袈裟掛けの松」を護る「護松堂」が建立され、護(御)松庵といわれるようになりました。
 下の写真は、境内にある日蓮が袈裟(けさ、お坊さんが付ける布状の衣装)をかけたと言われる「袈裟掛けの松」です。

 その時代の松はすでに無く、現在の松は、3代目だそうです。


 お寺の奥が、ボートに灯篭を載せる場所です。
(絵画調)

 まだ日も沈まず、明るかったので、洗足池の周りを一周してみることにしました。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第110景 千束の池袈裟懸松」(冬景)です。

 洗足池の右側中段にあるのが、袈裟懸松(けさがけのまつ)です。さらに、分かり難いですが、池の奥の左寄りの森にある神社があります。千束八幡神社(せんぞくはちまんじんじゃ)です。

 洗足池の弁財天社(べんざいてんしゃ)です。洗足池北側にある島にある祠(ほこら)です。千束八幡神社は洗足池の西側にあって、この写真の左奥の方にあります。
(絵画調)


 日が沈んで大分経ちましたので、夕闇の中に、灯篭を積むボートの発着所が明るく浮き上がってきます。

 灯篭流しの始まる7時30頃になると、灯篭を積んだボートが出て、池の各所に散ってい行きます。

 対岸でお寺の檀家(だんか)さん達が見守る中、静かにボートから灯篭が流され始めます。

 昨年・平成25年は風も弱かったので、ゆっくりとゆらめく灯篭の灯り(あかり)を眺めることができました。

 人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを、新盆(にいぼん、初盆(はつぼん))と言うそうです。故人が仏になって初めて里帰りするという事だそうです。
 1時間程経つと、池の片側に固まってしまいましたが、灯篭を流した方々の先祖の霊や亡くなった方の魂を見送るかのように、ゆらゆらと水面で輝いていました。

 「くまドン」も洗足池の撮影終了後に、他の皆さまと同様に合掌(がっしょう)をさせていただきました。

 その他に、洗足池でホタル(蛍)を数匹ですが池の端で見る事ができました。洗足池には湧水があるので、近くにある中学校でホタルの幼虫を飼育しているらしく、数年後には自然のホタルが見れるようにならないかと期待しているそうです。
 7月19日(土)には、「洗足池ほたるの夕べ2014」が行われるそうですが、この日に見れるホタルの数は多いのですが、長蛇の列で大混雑だそうです!!!

昨年作成したブログは、以下の通りです。
 「名所江戸百景050 第110景 千束の池袈裟懸松 洗足池の灯篭流し」
 「名所江戸百景051 第70景 中川口 勝海舟と西郷隆盛」

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 「くまドン旅日記」のブログを見ていただきありがとうございました。

 次回は、旅日記の続きで大山(だいせん)の大山寺の話を作る予定です。
 訪城記の続きや、名所江戸百景の残分もあるので、今年の夏も大変そうです・・・・・(汗)

 日本プログ村に参加しています。良ければ、「ポチッ」応援お願いします。(携帯からは無効ですので、不要です。)
にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ