庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

裏山で咲く、絶滅危惧種のキンラン

2015-04-28 17:56:33 | 日記・エッセイ・コラム
今年も、裏山の市民の森でキンランの花が咲いているのを確認した、山や丘陵の
林の中に生える野生のランで、高さ30-70cmの茎の先端に4月末から5月にかけて
直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。

かっては雑木林の林下や里山の林下の何処にでも見られた花であったが、今や生育
環境が悪化したり、採取されてしまう為絶滅を危惧される花になってしまった。。

数年前に森の中で咲いているのを見つけてから毎年観察しているが、最初は4箇所
くらいで咲いているのを確認できたが、今年は2箇所でしか確認できなかった。。

一箇所は秘密の場所に咲いているが、もう一箇所は山道の際に咲いている、心無い
人たちに採取されないように保護する必要がある。

キンランは、樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌と共生関係であるため、たとえ
採取して持ち帰って移植しても、家庭で育てる事は不可能なので、見つけても採取す
るのは絶対に止めて欲しい・・・

1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載され、また各地の都
府県のレッドデータブックでも指定されている。

裏山に咲く野生のキンラン。






また来年も見れるかどうかと、心配しながら散歩をするのも情けない話である。。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春から初夏への散歩道 | トップ | 春がゆく。。庭先の花々 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事