草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそう2012年実生-8月31日

2012-08-31 | さくらそうの交配と実生
今年サクラソウの種子を蒔いたプランターの今日の様子です。
10日前の画像と比べると、また少し大きくなったようです。

左と真ん中のプランターの苗も大きくなってきたので、そろそろ少し植え替えようかと思っています。


直射日光の当たる時間が短い家の東側に置いてある10.5cmポットです。
一週間ほど前に一部の苗を移植して各ポット3株まで減らしました。

日当たりが良い場所と比べて土が乾くのがかなり遅くて水やりは3、4日に一度で十分です。


これが一週間ほど前に植え替えた苗です。


7.5cmポットに植えて我が家では日当たりの良い家の西側の道路沿いに置いている苗です。
ポットに植えてからおよそ4週間が過ぎ、株によって差は見られるものの全般的に大きくなっています。

土の乾きが速くなってきたので、家の西側や南側に置いたポットには前回アップした頃からは毎日水やりしています。

液体肥料は他の草花と同様の約1000倍に薄めたものを週に一回施しています。
しかし葉の色がやや薄く感じられるので、水やりを多くしているために肥料分が早く流れ出てしまうのかもしれません。

植え替え後最初に施すとき(植え替えてから一週間ほど経った頃)は、さらに薄めて約1500~2000倍にしていますが、特に悪影響は見られないので、もしかしたら1000倍でも良いのかも?


植え替え後数日で一部の苗を枯らしてしまった10.5cmポットです。
その後も一部の葉を枯らしてしまったものもあるのですが、残ったものは少しずつ成長してくれているようです。


12日前に間引いて3株植えにした10.5cmポットです。
一部に葉焼けしたようなものも見られるのですが、まずまず順調に育ってくれているようです。


その時の間引き苗を9cmポットに1株ずつ植えたものです。
こちらも少しずつ大きくなっています。


半月ほど前に9cmポットに植えた苗のポットに試しに受け皿を敷いて育てているものです。
常に水を溜めているのではなく、朝の水やり時に溜ったものが夕方は乾いている程度にしているのですが、小さな苗をいくつか腐らせてしまいました。
残った苗の葉は大きく育ちつつありますが、受け皿無しのものよりも成長が遅いような気もします。


10日前に最も大きく育って見える苗として画像をアップしたのと同じ7.5cmポットです。
今日見てもこれが一番大きくて、株の中心を見ると次々と葉が出てきているようです。


この三つの苗はどれも同じ交配親('唐船'に似た白花x'飯田高原'(野生種))から採種したものなのですが、右下の株の葉は小さいわりに数が多いように見えて、植え替える時には2つの株がくっついて生えているのかと思ったほどです。

ポットに植えてからも葉の数が増えているので、成長が遅いから株が小さく見えるというのではなさそうです。

私は4号鉢に3芽、3.5号鉢に2芽など、小さな鉢に植えることが多いのですが、小さな鉢では葉が小さめで花茎が短めの方がバランス良い草姿に見えると思っているので、私が育ててみた限りでは草姿が小さく見えた'飯田高原'の花粉を使って交配してみました。

実生苗が発芽した年と二年目以降では葉の姿がかなり変わるので、最終的にどうなるのかはわかりませんが、ちょっと楽しみにしています。
'飯田高原'の葉は毛が多いのですが、この実生にもその性質がある程度は受け継がれているようで、他の交配親の実生苗と見比べると葉にいくらか毛が多いように見えます。

古くから育種が続けられてきて園芸品種の数がとても多い「さくらそう(日本桜草)」のことなので、新品種として命名するほどの鑑賞価値のある花が生まれる確率はかなり低いと思います。
今年の私の場合は野生種を片親に使ったものが多いので、尚更そうなりそうです。

同じ交配の種子から生まれた中から、少しでも目標に近いか何らかの特徴のある花が咲いた花柱形の違う株を選んでそれを交配して採種し実生する作業を何世代も続けていけば、いつかは既存の品種にはない特徴のある花が生まれることもあるかもしれないと思って、育てられる苗の数は少ないのですがこれから毎年続けていこうと考えています。
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