草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの品種による育てやすさの違いとセンチュウ

2010-12-07 | さくらそう栽培記録〜2011年
以前、さくらそうの品種による育てやすさの違いについて書いた事がありました。2009年1月26日の記事
ずいぶん間が空きましたが今回はその続きとして、センチュウによる被害を受けた場合について記してみます。

我が家では品種を集めるようになった頃からセンチュウによる被害が見られるようになり、中でもネグサレセンチュウによるものと思われる根腐れは、芽の成長に大きな影響を及ぼすように思われます。
ネコブセンチュウやネグサレセンチュウに対応する農薬もありますが、一定の効果は見られるものの、完全に退治できるほどでは無いように感じました。

そこで植え替え時に根腐れが著しいものは処分し、根腐れ症状が見られず元から先まで白い根が少しでも多い根茎を選び、根腐れ部分のある根を切り取って植えつけることにしました。
すると、ごく稀にですが、翌年には根腐れが全く見られず白い根が数多く生えた芽(根茎)になっていることがあります。
もっとも大抵はさほど変化が無いか、少しだけ改善しているように見える程度なのですが・・・
4、5年経ってから改善が見られたという経験もありますので、鉢の置き場所さえ確保できれば変化が無いようでも栽培を続けてみるのが良いのではないかと考えています。

このセンチュウによる根腐れは、品種による性質の強さ弱さとはあまり関係なく起こるような気がしています。
もちろん、弱い品種で根が衰弱しやすいためにセンチュウがつきやすいとか、センチュウに対して抵抗力のある品種があったりするのかもしれませんが、何年も続けて芽が大きく育ち数もよく増えていて丈夫なんだろうと思っていた品種にも根腐れが起こることがあります。
ただ、丈夫そうな品種の場合はその後の回復が早かったり、根腐れを起こしつつも大きな芽が育っていて春には綺麗に開花することも少なくありません。

ネグサレセンチュウやネコブセンチュウによる被害が発生した場合、被害株を全て処分して鉢も消毒して被害の無い苗を新たに入手すれば良いのではないか、と考える方もおられるかもしれませんが、さくらそう(日本桜草)では、どの品種でも再び入手できるとは限らない事と、販売されている苗にも被害株が見られる場合がある事を考えると、それは難しいのかもしれません。
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