2月に入ってしまいましたが、まだ北海道のネタがあるので少しおつきおあいを。
北海道の動物園といえば「旭山」がダントツ有名ですが、札幌から行くには往復バスで5時間も揺られなくてはなりません。で、大都市札幌にもいろんな飼育記録を持つ「円山動物園」があるんだから行ってみようと、地下鉄で出かけました。大通りからわずか30分で到着です。地下のアプローチもこんな感じで、気分を盛り上げます。
人気のない園内でなんだか数人がじっと見つめているエリアにいたのは、笹が大好きなレッサーパンダ。ぬいぐるみのような愛くるしさで、一心不乱に食事。チビも記念に撮りました。
最初に園内で驚いたのは熱帯地方原産の動物たちの園舎。でっかい倉庫状の建物にキリンやカバ、シマウマ、ライオンなどを柵だけで仕切り、全館暖房して見せています。まあ臭いにさえ慣れればこっちのもので、お互い鼻息で通信?しているカバのドンや、朝から仰向けで昼寝を楽しむ?ライオンが堪能できます。動物のエサも公開され、飼育員さんが少ない予算で客を楽しませようとしているのが分かります。動物の解説板もももちろん手作りで、旭山と勝負しています。ちなみにこちらのオリジナルキャラクターはその名も「マルヤマン」。売店でも販売中でした。
次に面白かったのがオオカミ。アラスカあたりに住むシンリンオオカミ夫婦と子どもの3頭ですが、寒いのが嬉しいのか見ている方が目を回すくらい動きが激しく、飽きませんでした。旭山にもオオカミの森はありますが、迫力あるこの距離感は魅力です。
ところで園の目玉=ホッキョクグマのベイビーがクリスマスに生まれたばかりで、クマエリアは全面立ち入り禁止でした。円山動物園はホッキョクグマの繁殖で唯一成功し続けているところなので、今後も注目していきたいと思います。というのも、動物園だからといってあらゆる希少な生物を余所から買える訳ではなく、今後は人工飼育されたものが増えていく運命にあるからです。
さて最後に凄い!と思ったのが、鷹匠ならぬ鳶匠。園内では「フリーフライト」というイベント名ですが、要するに鳶をエサで呼び寄せるイベントです。ただし彼らは決して人に慣れないらしく、なかなか手強い奴らだとのこと。確かにイベント中しばらくどこかへ行方不明になったりして、はらはらドキドキを飼育員と一緒に味わえました。
帰り際おしゃれな食堂は見つからなかったのですが、空腹だったのでラーメンを頂きました。他にやというかわいいお菓子もありましたが、札幌ツアー2日目だったので撮るだけにして6時間ほども過ごした動物園をあとにしたのでした。また来るからね!