けんちくブツブツだいありー(新館)

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硫黄島も見ました

2007-01-26 06:38:38 | チビ心

チビッコが実家へ外泊することになり、このチャンスを逃すべか!と 駅前のレイトショーに出かけました。イーストウッド監督2部作の後編、「硫黄島からの手紙」です。

舞台は同じ島で、攻守を入れ替えたという枠組みですが、描き方は異なります。

前作では、上陸前に徹底的な爆撃を加え、慢心乗り込んできたアメリカ兵が、洞穴や草むらに潜む日本兵からことごとくねらい打ちされ、予想外の痛手を負う場面から始まります。第2弾では どんな日本兵が登場するのか・・・・と思いながら席に着きました。

戦いの場面は 装備も援軍もない日本側が 圧倒的に不利。その上、司令官の作戦が前線へ充分伝わらず、あるいは意図的に回避されて、傷口を拡げる・・という展開です。結果的に1ヶ月近く アメリカへ抵抗できたのは 奇跡だったという印象が残ります。

水も食糧も弾も尽き、本土へ戻ることもかなわないと悟った兵士は、自決という選択をとるもの、勝ち目のない前線へ突き進んでいくもの 投降するものと 様々。

しかし ヒトの命が軽く考えられていたあの時代でも 彼らが守ろうとするのは やはり家族というヒトだったのだという 皮肉な状態が 丁寧に描かれています。また そうして守られた子孫が、家族をバラバラに殺してしまう60年後の現代は、彼らに とても見せられない・・・と思います。何で こうなっちゃったんでしょう・・・というのも、硫黄島からもらった宿題なのです。

現在 賞レースを争っている硫黄島ですが、個人的には 元憲兵を演じた加瀬 亮という俳優が 光っていると思いました。今度は彼の主演作、「それでもボクはやっていない」が楽しみです。

 

コメント
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