蘭州探訪日記

中国蘭州 (Lanzhou)での生活や、周辺にあるシルクロードの都市についてブログにしました

牛肉面(ニューロウミェン)!

2007-10-30 00:08:18 | 蘭州のたべもの
蘭州のたべもののカテゴリーを追加しました。
友人にも食べ物のリクエストが一番多かったです!
蘭州といえば牛肉面!
牛肉面といえば蘭州!
というくらい蘭州の牛肉面は中国で有名です。
これは回族の人たちがつくった清真(イスラム)料理のラーメンで、透き通ってさっぱり風味のスープにラー油などかけてピリ辛に仕上げます。
麺は少し堅いそうめんみたいです。
これは安くて2.5元とか3元。1元16円くらいなので日本円で40-50円くらい。
そして(辛すぎなければ)胃にやさしい感じなので好きです。
ふつうは朝や昼に食べるみたいです。
中国語がまだ全然わからなかったころ、学食にいってはいつも牛肉面か餃子を頼んでいました。
ある程度人が入っている牛肉面店なら、はずれないと思います。
蘭州に来たらぜひ一度食べてみてください


牛肉面(3元) おごっていただいたので?小皿(ひとつ0.5元)がたくさんついてます。


操子面(4元) あんかけ野菜ラーメンみたいです。


炒飯ではなく炒面(5元) 焼うどんみたいですが、これも野菜がたくさん入っていてお気に入りです。

羊皮の筏で黄河下り

2007-10-28 23:59:44 | 蘭州の観光すぽっと
私がここ蘭州にきて、ずっとやりたかったことがあります。
それは、「羊皮の筏で黄河下り」!


その名の通り、羊の皮を思いっきりふくらませて風船状にした筏のことです。
回族の人が船頭となって漕ぐ筏で、2000年もの伝統があります。今はもう橋ができたので観光用になっているそうです。
以前、中国周遊の番組で関口智宏さんがこの筏に乗ってのんびりしてたのですごくいいなーと憧れてました。

しかし、地元の人も落ちるのが怖くて乗ったことがないとのこと。他の研修メンバーも乗るとは夢にも思ってなかったみたいです。
研修期間も残り2ヶ月で、チャンスはもうないかもしれないと覚悟し、おそるおそる「乗ってみない?」と誘ったところ、まず「正気?」というような反応が返ってきました。
でもみんな興味はあるらしく、友達はとりあえず乗り場まで行って、私と他の日本人(つきあってくれてありがとう!)が無事だったら乗ってみるとのことになりました。


船乗り場は、西湖公園の「黄河の母像」の横にあります。終点は中山橋の下で、所要時間は20分程度。
値段は1人50元。高めです。ほかに乗っている人はいませんでした。(もう寒いから?)

ライフジャケットを着て出発!
細長いオールひとつで大河に飛び込みました。
船乗り場の友達が小さくなっていく。。。ちょっと不安そう。




黄河は波が穏やかで、なんだか晴れた日に大海原こと大河原?でぷかぷかと筏にのっているとどうでもいいような平和な気持ちになります。
本来なら先頭さんが回族の伝統の歌を歌ってくれて、昔へと思いを偲ばせるみたいです。
私たちのときはたぶん回族の人ではなく、歌ってくれと頼みましたが歌しらないと断られてしまいました。
ちなみに川の流れは結構早いです。落ちたら絶対自力で岸にたどりつけないと思います。


筏の様子。ちょっと手をついたときに思わず羊の足を握ったりするのでびっくりします。
羊の皮は堅くて少し弾力があったのでつついて遊んでたのですが、途中で穴が空くのが怖くなってやめました。

岸には無事つきました!結果的には少しスリリングでしたがとても気持ちよかったです。友達も次回挑戦することになりました。

蘭州に観光に来て、刺激のほしい方はぜひチャレンジしてください!

平涼市(Pingliang)2日目 旧Wumiao村とJingning県

2007-10-27 23:25:06 | 甘粛省平涼市
<2日目 10月26日(金)>
バスで移動
☆10時半 Chengchuan郷旧Wumiao村視察
*Wumiao村概要
人口1,760人 戸数370戸 
果樹園面積3037畝、うちリンゴ果樹園1500畝(中国畝(mu)は6.667アール)
1人辺りの純収入年間3000元程度 
水道、電気、CATV、電話普及済み
Wumiao村は7年前から再建事業に取り組んでおり、地方政府や専門家の意見を聞きながら、まちの美化や施設整備、生活改善を行っています。これらの事業は、まちの投資、政府、企業、個人の投資などから運営しているそうです。


道ではよく石炭のトラック、石炭置き場をみかけます


村に入るとたくさんの政府広告が並んでいました。びっくり!


少子化を推奨する政府の広告。中国では一人っ子政策は、都市ではかなり規制が厳しいのですが農村は推奨をしている程度なので、実際は農村に2人、3人と子供がいることは結構あるみたいです。他にも、「晩育、晩婚は国に利益をもたらす」などありました。ふむふむ。


村をクリーンに、中庭や塀を整備して家の前を緑化する、というのがプロジェクトにあるそうです。
住宅地は外観が統一され、整然としている印象をうけました。


農家の中庭。こちらはかなり収入が良く6人家族、一家で年70000元。アルミサッシの窓枠を使ってました。


キッチン。燃料には肥料から出るメタンガスなどを使用しています。


メタンガスの穴。肥料はまた、畑に使われており、化学肥料は一切使っていないとのことです。エコロジー。


あ、太陽熱利用の温水器!(屋根の上の小さい物体)
少数ですが村でも導入されているんですね。

☆11時半 Jingnimg県Daditan地区高効率農業例証地区(変な日本語ですみません)
Jingning県には504,000畝もの果樹園があり、その中でも特にリンゴは有名です。Mailin社やChangjin社などの企業は、全部で年間150,000tものフルーツを貯蔵しており、特にリンゴは国内だけではなく、4,160t(2,260,000米$相当)を東南アジアやロシアにも輸出しているそうです。(今後はEUにも輸出する予定。日本には輸出していません。)この地区では西北農林科学技術大学のアドバイスを受け、リンゴ以外に桃、梨、杏などの栽培を開始し、栽培技術や生産管理技術の向上などに取り組んできました。


地区の事業モデル。中心の大きな建物は実験棟の予定背後の山は、退耕還林により緑化する地域とのこと。地元は植林に果樹を栽培したいとのことですが、より大きな樹種を植えてからその下に果樹を植えるよう指示がでているそうです。


ここのリンゴも有機栽培。実が小さいときは袋をかぶせて病害虫から守ります。
リンゴの品種は富士など、日本からきているそうです。過去に少し日本の技術協力があったとのことでした。


キャベツ畑もよくみかけました。

☆12時半 Jingnimg県政府の方と昼食会
 地元の野菜や果物、果実酢などがとてもおいしかったです。
 どの場所でもとても暖かく歓迎していただいてとても感謝しています。

バスで蘭州へもどりました。5時に蘭州着。

平涼市(Pingliang)1日目 Wuyue村とKongtong山

2007-10-26 23:54:12 | 甘粛省平涼市
10月25日(木)、26日(金)の2日間をかけて、蘭州から東へ290km離れた平涼市を視察してきました。
平涼市(Pingliang)
面積 11,000平方キロメートル
気候 半乾燥/半湿潤大陸性気候、海抜890-2857m、
   年平均気温7.4-10.1℃、
   年間降水量420-600mm
   平均日照時間2144-2380時間
人口 224万人
産業 農業(リンゴは全国有数、小麦、トウモロコシ、
   芋類、薬草など)、
   畜産業、林業、鋼業
資源 石炭埋蔵量37億トン
  (甘粛省1位、中国の13大石炭生産基地の1つ)
   石灰岩埋蔵量2.4億トン
   年間合計降水量(13.8億平方メートル)、
   地下水資源(2.9億平方メートル)も豊富で
   水力発電(11.2万キロワット)により
   電気を調達している。   

平涼の歴史は古く、20万年ー30万年前から中国人の先祖が居住しており、遺跡、古墳、古城、石窟などの様々な文化遺産が残されています。また、ここは西安と蘭州と結ぶシルクロードの中継地としても栄えてきました。Kongtong山の景勝地、国家級自然保護区、森林公園など自然が豊かであり、観光地としても知られています。
(残念ながら地球の歩き方には掲載されていないようです)

平涼市の位置(右の青丸)

<1日目 10月25日(木)>
☆8時 蘭州大学出発 バスで移動
今日はかなり霧がかかっていました。(黄砂ではないとのことです)太陽は黄色く見えました。道がぬかるみバスはかなり揺れました。

かすむ太陽


でこぼこの道

☆12時半 平涼市到着、平涼市政府と昼食会
盛大なおもてなしをしていただきました。

平涼の市街地


昼食会の様子

☆14時半 Kongtong区四十里鋪鎮Wumiao村視察
*Wuyue村概要
人口1,880人 戸数437戸 耕地面積2412畝(中国畝(mu)は6.667アール)
1人辺りの純収入年間4800元程度 
(1元=16円程度)
退耕還林2080畝(mu)
水道普及率 100%, トイレ普及率260戸、CATV普及率100%、電話普及率100%
10数年前は村民は洞穴にすみ、溝の水を飲み、未舗装の泥道を歩いていましたが、画期的な生活改善プロジェクトを行い、現在のような生活に至ったとのことでした。ここでは、農産物の加工業(リンゴジュースなど)も行っており、収入の80%以上が第2次/第3次産業の収入だそうです。

Wuyue村集会所。後方には党員の写真が並んでいます。


トウモロコシ、小麦、キャベツ、ジャガイモなど栽培
有機栽培で、化学肥料も一切使用していないとのことです。びっくり!


農家のお家を見学させていただきました。
大体年収3000元くらいだそうです。


寝室です。中国のベッドは基本的に堅いベッドです。


金魚が可愛らしい洗面台です。水道の蛇口はあちこちについているわけではないみたいです。

☆15時半 Kongtong山見学

中腹にて撮影。ここまでバスで来るのですが、いろは坂のようで、しかもかなり急でした。
行きも帰りもバスが軌道をはずれないかハラハラしていました。


Kongtong山の眺め。あいにく霧がでていましたが、水墨画のようで素敵でした。


刀やアクセサリー、置き物などたくさんお土産物屋さんが並んでいます。


獅子と紅葉 ちょうど紅葉が見頃でした。


道沿いの赤い糸。どのような意味か訪ねたら、カップルがずっと一緒にいられるよう願って結んでいくそうです。
どこの世界でも似たようなことを考えるんですね。


景色がとても綺麗でした。
ただしここの階段はかなり急で、あぶないので気をつけてください。
若者でも息が切れていました。
お年寄りや子供を助けながら登りましょうという看板もあります。


道教の寺院です。お経を唱える声が聞こえてきました。
世界平和と万民の健康を祈っているそうです。

☆18時  Kongtong区政府と夕食会、平涼賓館に宿泊



蘭州の交通事情

2007-10-25 01:24:30 | 蘭州のくらし
蘭州に来てまずはじめにびっくりしたのは、その交通量です。
市内の主な公共交通はバスとタクシーです。バスの運賃はほとんど1元(1元=16円程度)で、タクシーも市内中心地なら10元以内で行けます。なのでタクシーも気軽に使っています。また、夕方は個人の自動車量も多く、かなり混雑しています。(なお蘭州駅には鉄道が通っていますが、それは長距離移動用です。)

そして、さらにびっくりするのは道路では歩行者優先ではなく車優先であること。
歩行者がいても車はかまわずどんどんつっこんできます。
中国の他の都市にいったことはありますがこんなにすごいとは。。。

例えば蘭州大学の前の道路(8車線)の例を出すと、
信号が青にかわってすぐ渡り始め、同方向の車線から来る車をよけながら急いで歩いても、渡り切らないうちに赤になり、今度は横から容赦なく車が走ってきます。バスといえども容赦ありません。どうしてそんなに信号が変わるのが早いの?お年寄りや子供はどうしているんでしょう??

そして中国は交通事故が多いそうです。少し古いデータですが、2005年11月1日のニュースによると、中国の自動車保有台数は世界の1.9%に過ぎないのに、交通死亡事故の発生件数は世界の15%を占め世界第1位だったそうです。
たしかに、今回中国にきてから、5、6回事故現場を目撃しています。ドン!とぶつけるくらいならまだいいのですが、ひとつは車がまっさかさまにひっくり帰っているのと、あと前方がつぶれてフロントガラスがばりばりに壊れているのも見ました。
ちなみに交通事故ではありませんが、こないだ信号の前でバスがエンスト起こして渋滞を招いてたのをみました(笑)
また、数少ない知人の中でも1人、交通事故により現在通院中です。
ほかの知人の友人も通院中だとか。
地元の人も蘭州は交通事故が多いといってました。
。。。。

ぼけっとしてひかれないよう気をつけたいと思います。



車がかなり接近しています。横断歩道を渡りながらとりました。

蘭州の地理と気候

2007-10-23 00:53:03 | 蘭州の基礎情報
はじめに蘭州ってどこでしょうというお話をします。
蘭州は、甘粛省の省都です。
甘粛省は、中国大陸部の中心に位置し、古来よりシルクロード上の通商地として栄えていました。
甘粛省の面積は45万5000平方キロで、省だけで日本より大きいようです。
その中で蘭州市は1万3271km2、長野県より少し小さいくらいです。
蘭州の緯度は大体東京と同じぐらいで、西安よりも更に西北約600kmに位置しています。
写真の白矢印が蘭州の位置です。その周辺の緑色の部分が甘粛省になります。


中国の地図

甘粛省は北西から南東に広がるダンベル状の地形で、標高は550mから5808mと起伏があり、様々な気候(8気候帯)があります。内陸部であるため大部分は乾燥し、ここでは、水不足が深刻な問題となっています。また、夏は気温が高く冬は寒冷期が長いとのことです。
南東部は特に標高が高く、寒冷な気候で氷河が連なっています。
パンダやユキヒョウ、キンシコウなどの希少動物が生息しているそうです(動物園でしか見たことありませんが)
先日南東部の夏河(Xia he)を訪問しましたが、標高2900mと高く、空が青く澄んでいて草原が一面に広がっていました。子供と追っかけっこをしたらかなり息があがってしまいました。


夏河の草原

一方で、西部の河西回廊地区は平坦で、オアシスと砂漠が混じり合って分布しています。シルクロードの都市では、地下水(祈連山脈からの雪解け水等)を利用していました。ゴビ砂漠にある敦煌(Don huang)は、典型的なオアシス都市です。


敦煌の鳴砂山


雪を頂く祈連山脈(敦煌にて撮影)

話を蘭州に戻すと、蘭州は商業交易、交通、工業、観光など発展していている近代都市です。
また、ここは黄河が流れているのが特徴的です。夏は酷暑がないそうですが、冬はかなり寒いようです。今でも東京より寒く、本日の気温は10度で雨がふっています。蘭州から車で2時間くらいの山間地では、9月中旬ですでに雪が降っていました。デパートにいくと真冬なみのダウンジャケットやババシャツがたくさん売っています。
また、蘭州の気候は桃、瓜などの果物や野菜の栽培に適していているそうです。

果物と野菜をたくさん食べて、風邪引かないように気をつけたいと思います。



黄河が流れる蘭州


蘭州近郊で9月に雪!

祝!ブログ開設

2007-10-22 00:10:13 | ひとこと
2007年9月に中国甘粛省蘭州市に来てはや1ヶ月半がすぎました。
甘粛省主催の友好都市派遣プログラムに参加していて、蘭州大学を拠点として中国語を学んでいます。
また、甘粛省にある都市を訪問して文化、暮らしなど教えていただいています。
この貴重な体験をできるだけ多くの人に伝えるべく、このたび(やっと)ブログを開設しました***
研修の期間は2007年12月中旬までの予定です。

このブログを見て蘭州とその周辺地域について身近に感じてもらえればと思います。
更新がんばります