ブロッコリーって寒さに強いんだなとあらためて思う。この厳しい寒さの中で、日々生育していることがよくわかるからだ。
ブロッコリーの旬はいまである。春まきと夏まきがあるが、わが菜園ではもっぱら夏まきで、11月から収穫できる。いつもは7月末に1回タネをまくだけだったのだが、昨年は7月末と8月末の2回にわけてタネをまいた。
7月末にまいたものは11月初旬から収穫が始まり、頂花蕾はすべて食べてしまい、いまは側花蕾を食べている。
一方8月下旬にタネをまいたものは昨年暮れからいまがちょうど頂の花蕾が大きくなり食べごろを迎えている。じつに見事な出来栄えだ。すでに側花蕾も出てきている。この寒い時期なのに生育しているなんて、たいしたもんだと感心してしまう。
ブロッコリー栽培で手がかかるのはアオムシだ。昨年も7月末にタネをまいたものは秋になってその駆除に追われたが、8月末にまいたものにはアオムシが発生しなかった。アオムシ退治の手間が省けるなら、こんごは収穫時期は遅れるものの、8月末から9月にかけてタネをまくのもいいかなと教えられた。しかし、やはりブロッコリーは11月から食べたいから、今年も昨年同様に2回に分けてタネをまくほかなさそうだ。
夏まきブロッコリーは、晩秋から春先まで長く収穫できる。菜園を始める人にはぜひつくってほしい野菜だ。頂部にできる大きな花蕾だけを収穫する「頂花蕾専用種」と、 わき芽にできた花蕾も収穫する「頂花蕾、側花蕾兼用種」がある。菜園には後者のほうが長期間にわたって収穫を楽しめてからお勧めだ。
「ブロッコリーを摘んできて」とかみさんがいう。大きくて立派な頂花蕾の下の茎をぽきんと折った。この寒さの中で大きくなってきたのがわかっているから、大事に食べてやらなければと思う。