30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

谷川連峰主脈縦走・巌剛新道~谷川岳~仙ノ倉山~平標山(1)

2016-10-17 | 登山


1日目はあっぱれな秋晴れ、夕暮れになっても雲一つない
あした歩く主脈縦走路に日が沈む。あれは万太郎山か。肩の小屋から


山行日 2016年10月14日(金)から15日(土) 1泊2日小屋泊
山域 谷川連峰
メンバー 単独
コース
 14日 快晴 我孫子駅=水上駅(バス)=谷川岳ロープウエー駅ー巌剛新道ーラクダのコルー西黒尾根ー谷川岳トマノ耳ーオキノ耳 (泊)肩の小屋
 15日 快晴 肩の小屋ーオジカ沢ノ頭ー万太郎山ー仙ノ倉山ー平標山ー平標登山口(バス)=越後湯沢駅=我孫子駅


この秋は、谷川連峰を「主脈縦走」し紅葉を楽しむと決めていた。準備万端だった。しかし天気がずっと悪い。何度も延期せざるを得なかった。今秋はあきらめざるを得ないのかと内心しょげていた。辛抱強く待った。そのかいあってか、14と15の両日、みなかみ町と湯沢町の両方に2日間の快晴マークが続いた。これを見逃したら計画を棒に振ってしまう。すぐに決断した。

主脈縦走は馬蹄形縦走と並んで谷川連峰を代表する縦走路。かなりきびしい道が続く。天気がいいことに越したことはない。天気予報通り、2日間とも秋晴れにめぐまれた。これ以上の天気は望めないというほど。このことがなによりもうれしかった。

15日本番の縦走中に出会った人はソロばかり、特に若者が多く、高齢者はわたくしひとりだった。久しぶりに歩いて、この縦走路はアップダウンがきつく、年寄りにはかなりつらい。それだけにきびしい縦走となった。覚悟を決めて、といった感じだ。これと比べたら北アルプスの縦走のほうがよっぽど楽な感じがする。

紅葉はというと、ことしの谷川はいけません。ハズレです。鮮やかな透明感がなく、すべてにくすんでいる。紅葉が悪いのは谷川ばかりではなく、知人によると北アルプスの涸沢の紅葉もハズレだったとか。

一抹の不安があった。歩きとおせるかと。この不安は数年前に南アルプスの笊ケ岳を歩いたときに感じたのと同じもの。弱虫なのである。年を取っていっそうそうなってきた。来年は古希だ。しょうがないか。

こんかいで主脈縦走は卒業?だろう。一方、馬蹄形縦走は1.5回。0.5回は前回失敗して半周残したからだ。残り半周をどうしようかといったところで先延ばしにはできない年齢になっている。

こんかいの縦走でまだまだ歩けるという自信につながった。しかし、帰宅して2日後、この記事を書いている現在、両脚はひどい筋肉痛に襲われている。まともに歩けないくらいだ。そんなもんだろうなと納得している自分の体である。


  [1日目]巌剛新道から西黒尾根に合流し谷川岳へ。肩の小屋に泊まる。
10月14日(金) 我孫子駅4:43=5:16上野駅5:43=7:29高崎駅7:45=8:50水上駅9:00(バス670円)=9:30谷川岳ロープウエー駅ー10:00巌剛新道ー12:35ラクダのコル(西黒尾根に合流)ー14:10谷川岳トマノ耳ー谷川岳オキノ耳 (泊)肩の小屋

こんかい初めてが2つある。1つは厳剛新道を歩いたこと、もう1つは肩の小屋に泊まったことである。体力を温存するため天神尾根をたどるのも選択肢のひとつであったが、やはりここはオーソドックスに西黒尾根を登ることにする。それも巌剛新道から入りガレ沢の頭で西黒尾根に合流する。昨秋、西黒尾根を歩いているときに、厳剛新道はマチガ沢の眺めがいいよと聞いていたからだ。

山小屋に4時ぐらいに入ればいいから急ぐことはない。水上駅まで在来線で行く。高崎あたりまで曇り。よもやと気になるがしだいに青空が広がってきた。水上駅手前の上牧駅から快晴の谷川岳を眺められたときは、きょうの秋晴れを確信できた。

谷川岳ロープウエー駅から30分ほどで右にマチガ沢の案内。

 巌剛新道の登山口は左側にある。

登山道に入る前に、すぐ先のマチガ沢を眺めていくことにする。おかしい。紅葉は? そんな感じだ。平年なら真っ盛りのはずなのに。いや紅葉していても色づきが悪く鮮やかさがない。くすんでいる。ことしはハズレか。この秋は気温が高く雨が多かった。日照時間が短く紅葉の色が悪いというのが大方の見方。


後ろを振り返ると白毛門に笠ケ岳。すばらしい。


10時ちょうどに巌剛新道に入る。小さな沢沿いをゆるやかに登っていく。石は苔むしている。あまり歩かれていないのがわかる。滑らないように一歩一歩慎重にいく。1時間ほどでマチガ沢の展望台。なるほどね。確かにいい展望だ。



展望台を過ぎると急坂になり、しだいに岩場が出てくる。すると切り立った岩場にぶつかる。鎖場が3カ所続いた。

1番目の鎖場。右から取りついた。スタンスがあまりない。それでやや左に移った。最初からてこずった。あいかわらず岩場はへたくそだなと。

2番目の鎖場は、鎖のあとに梯子が続く。2番目は中央から取りつき左へ。ここは難なくパス。

すぐ続く梯子も全く問題なし。

 3番目の鎖場は、左にスタンスが多く簡単だった。

巌剛新道の鎖場は、西黒尾根のラクダのコブの鎖場と似たようなもの。岩場がへたくそなわたくしでもとくに難しくはなかった。ただスタンスが濡れていると滑りやすいから慎重に行くに越したことはない。

鎖場を過ぎると間もなく西黒尾根と合流するガレ沢の頭が近い。ここまで登ってきても紅葉はいまいちだ。


ガレ沢の頭(ラクダのコル)。西黒尾根に合流。


西黒尾根はここからが本番。紅葉がどうもいけない。

振り返る。ラクダのコブ。紅葉しているが鮮やかな透明感がない。

天神平のロープウエー乗り場を見下ろす。そんな標高にいる。


西黒尾根の岩場を行く。ここから先がいつもきつい。正念場だ。幸い岩は乾いている。滑る心配はなさそうだ。それでも慎重に足を運ぶ。馬蹄形の縦走の山々が見えるようになってきた。


いつものことだがはやりばてた。西黒尾根の後半はやはりきつい。なんとか天神尾根との合流点に出て肩の小屋。チェックインは後にして山頂に向かう。


あした歩く主脈縦走路。

トマノ耳でいつものポーズ。この秋晴れで午後2時を過ぎているのにこの展望。ここからの眺めは大のお気に入り。その素晴らしさはなんども書いているので写真と説明はパス。

いつもはトマノ耳だけだが時間あるのでオキノ耳まで行く。

オキノ耳からはやはり展望に目が行く。午後3時を過ぎた。それでもきょうはまだまだ見える。燧岳と至仏山。

反対側に目を転じると浅間山の噴煙が見える。

山頂付近の紅葉は見る影もない。

午後3時を過ぎると登山者はめっきり少なくなる。ゆっくりしているのは肩の小屋泊まりの人だと見当がつく。肩の小屋にチェックイン。来るたびに小屋内部をのぞくのだが泊まるのは初めてだ。管理人さんがやっと晴れましたという。実感がこもっている。

あしたは遅くも6時には出たい。朝食は6時からだから弁当でと予約していたのだが、5時30分から食べられるという。それなら温かいご飯を食べてからでも6時出発ができる。聞いてみるもんだ。

宿泊者は20人程度。夕ごはんを食べながら懇談。わたくしと同じく、みなさんも天気に悩まされた。いまかいまかと待っていたようで、2日間の快晴マークを見て、それっとばかりに出かけてきた人が多い。谷川連峰はいつも天気が悪い。登山計画を立てにくい山である。

17時8分に日没。あした歩く主脈縦走路に日が落ちる。急に気温が下がってきた。震えるほどだ。ここまで冷えるのか。寒い。あわててダウンを着込む。寒さに慣れていないからなおさら寒く感じるのだろう。

 この寒さで気になるのは明朝の登山道の状態だ。トイレは外にある。夜中に用足しに出ると、それほどの寒さを感じなくなった。これなら明朝は大丈夫だろう。安心して寝袋にもぐりこんだ。

⇒2日目の10月15日(土)につづく


        
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