コマツナ、ホウレンソウ、ミズナ、チンゲンサイなど小物の葉菜類は、一度に多く収穫しても食べきれないから、食べる分だけ毎日小まめに収穫するのがいい。それには住まいのなかに「家庭菜園」があればベストだ。それができたらなあと思うのだが…。
ミズナは、ホウレンソウと同じく寒くなるこれからが旬だ。寒さにめっぽう強い。葉柄の白くて細いさまは華奢な感じで美しい。
たしかに見た目がいいのだが、どうもわからないのがその味だ。ミズナをうまいと思って食べたことがない。ただしゃきしゃきした食感を味わうために存在しているのではないかと思うときがある。単独で食べてもおいしいとは思わない。
わが家でその存在感を示すのはサラダにしたときぐらいなのものか。歯ごたえのない野菜、たとえばサニーレタスと合わせると、この野菜の存在を意識する。その程度である。おひたしではどうか。これも不満だ。では鍋物はどうか。煮過ぎないようにして食べるのだが、たいしてうまいとは思わない。ハクサイは煮過ぎてもそれなりのうまさはあるのだが、ミズナにはそれがない。
それだったら作らなければいいのにと思うのだが、秋になると必ずタネをまく。そして必ずこんな感想を言ってしまう。これだけ悪口を言ってしまってからでは遅いのだが、調理しだいではもっとうまく食べられるのだろうかと。