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BIG FARMの農事日誌です。

岩菅山ー2年越しの思いがいま

2012-10-14 | 登山

山頂は風が強い。裏岩菅山まで行く予定であったが、強風のため途中で引き返してきた。


山行日 2012年10月10日(水)
天気 晴れ
メンバー 妻
コース&タイム
10月10日(水) 軽井沢5:00=小諸IC=信州中野IC=志賀高原=6:55岩菅山登山口(聖平登山口)7:05-7:35アライタ沢-8:15「岩菅山中間点」立て看板-8:50ノッキリ8:55-9:30岩菅山9:40-(裏岩菅山に向かいが強風のため引き返す)-岩菅山10:25-10:50ノッキリ-11:15「岩菅山中間地点」の看板-11:50アライタ沢12:00-12:30岩菅山登山口=渋温泉[かめや旅館]=信州中野IC=我孫子市の自宅


前日の浅間山に続いて、2日目は岩菅山を歩く。きのうに引き続き、長野県の天気は快晴だ。コースは聖平登山口から岩菅山、さらに裏岩菅山で行って、戻ってくる。

この山を歩こうと思い立ったのはこうである。2年ほど前に群馬県北部の十二ケ岳に登った。低山ながら見事な展望が広がる山だった。山頂方位盤には周囲の山名が刻まれている。方位盤をもとに同定していく。順を追って眺めていると、あの山もこの山もそこに記されている山のほとんどを歩いていることが分かった。自分でも驚くほどだった。長い年月のあいだに多くの山を歩いたものである。方位盤の岩菅山に目がとまった。あっ、ここはまだ歩いていない。子細に見ればほかにも未踏の山があったはずだが、目に飛び込んできた岩菅山だけが印象に残った。それなら歩いてみたい、と。

聖平登山口の標高は1580㍍、岩菅山は2295㍍で、標高差は約700㍍だ。岩菅山からは、さらに志賀高原最高峰2341㍍の裏岩菅山まで足を延ばすつもりだったが、強風のため途中で引き返した。


紅葉をもとめての山旅2日目。前日の浅間山から岩菅山までは近くはない。それでも宿泊地の軽井沢から登山口まで、小布施SAでの休憩を含めて2時間できた。高速道路から見える北信五岳の朝のすがすがしい姿がすばらしい。

志賀高原プリンスホテル西館と岩菅山への分岐には「岩菅山」の道路標識があった。分岐を右に入り1キロぐらい進むと、右側に登山口がある。志賀高原の紅葉は「見ごろ」だというのだが、どこが紅葉しているんだといいたくなるほど、見栄えのする紅葉は見当たらない。登山口は1580メートルもあるのに、うっすらと黄葉しているだけで、ウルシの赤だけが目立つ。

登山口に一番乗りだ。すぐに「足立ナンバー」の車が来た。下の写真は下山時に撮ったものだ。10台ぐらいは駐車できるスペースがある。

ほんの少しの登りで「小三郎小屋跡」。ここを左に曲がり、上条用水路に沿って歩く。きれいな水が流れている。平たんな道が続く。どこまで続くんだろうと思うほどで、アライタ沢出合いまで続く。
「底清水」は「小三郎小屋跡」からすぐのところにある。意識して歩かないと見過ごしてしまう。小さな白い札がぶら下がっている。たしかに底からこんこんとわき出ている。この水を帰りに汲んできた。

アライタ沢が見えてきた。きれいな沢である。
 

橋で右岸に渡る。わたしはどうもこんな木の橋が苦手だ。

 橋を渡ると、平坦な道もここまでで、ここからいよいよ登りになる。

このコースは階段が続くと聞いていたが、たしかにずっと階段だ。どこまで続くぞ階段道、なんてぼやきながら進む。このままだと山頂まで階段状の道なのだろうか。うんざりしてくる。


「岩菅山中間点」の看板が出てきた。ここで階段状の道は終わった。

この看板を見て、まもなく岩菅山が見えてきた。


姿のいい山だ。

うーん、いいねえ。

ノッキリ。寺子屋峰との分岐になる。ノッキリとはどういう意味なんだろう。ここにきて風を感じた。無風だったが急に風が出てきた。

ノッキリから山頂はまじかだ。


岩の道になる。岩山であることがわかる。急に傾斜が増してきた。頂上直下は急坂のガレ場だ。風がさらに強まってきた。稜線だから風を遮るものがない。


先を行くかみさんが立ち止まり、北アルプスが見える、と言っている。風を避けるため下を向いて歩いていたから、周囲を見渡す余裕などなかった。
おー、見える見える。つい声をあげたくなる瞬間だ。北信五岳、その左後方に北アルプスが横一線に並んでいる。なんどもなんども見てきた大パノラマだが、なんど見てもあきることはない。



アップして見よう。こうして見ると戸隠連峰をはじめとする北信五岳は北アルプスを眺めるのにはいい位置にあることがわかる。

強風とガレ場に注意して頂上である。一番乗りだ。だれもいない。

風が相変わらず強い。この状態でさらに裏岩菅山まで足を延ばすかどうか。かみさんは「行く」という。それなら行こう。

先に見えるは裏岩菅山。なんとも美しい眺めだ。しかし一歩足を踏み出すと、風をもろに受ける。強い風だ。腰をかがめながら進む。指出し手袋では冷たい。いそいで防寒手袋に替える。ますます風が強くなる。後ろを振り返るとかみさんが難儀している。こりゃ駄目だなと、「どうする」と尋ねると「あきらめる」とすぐに返ってきた。かみさんがこういうんだからよっぽどだ。鬼嫁の目にも涙である。ということで引き返すことにした。


どうせなら裏岩菅山を眺めながら昼飯にしようと、「裏岩菅 切明」方面を示す道標の所で腰を下ろした。うまい具合にマツのおかげで風をさえぎることができた。

 岩菅山に戻ると後続の登山者が来た。せっかくなので二人の写真を撮ってもらう。

 山頂避難小屋。内部を見ると十分な広さがある。山と高原地図には水場のマークがあるが確認できなかった。

この強風では長居は無用だ。一気に下山する。振り返るとガスが出てきた。この強風のなか次々と登ってくる。


紅葉はどこかとあたりを見渡すが、立ち止まってうなるような紅葉には出会えなかった。

志賀高原はなぜいまが紅葉の「見ごろ」だというのだろうか。そんな紅葉は見当たらないだけに不思議だった。それがなんとなく分かった。高度を下げて、丸池や琵琶池まで来ると観光客が多い。池巡りをしているようだ。車を止めて池巡りの道に入ることにした。なんと紅葉していた。ナナカマドやウルシだ。標高が高い所よりも低いところが紅葉がすすんでいるなんてどうもよくわからない。岩菅山には落葉広葉樹が少なかったということか。しかし、最後に紅葉に出会えたから、これでよかったと納得したものだ。


浅間山といい、岩菅山といい、登ってみるのもいいかなと気になっていた山を歩くことができた。この年になるとあの世を意識する。あしたなのか、それとも先なのか。神のみぞ知るなのだが、それだからこそ気になる山は元気なうちに歩いておきたいと願う。しかし、さすがに体力が衰えてきたことを自覚する。いくつまで山を楽しめるか、そんなことをしきりに考えるようになってきている。


        

       

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