男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

かまぼこのお椀盛

2015年02月07日 | だし・調味料・スープ類

今年も早や2月に入りました。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る・・子供の頃から言い伝え
てきました。この出典を調べますがはっきりしません。元々は農家で伝わる口承のようなもの
で、農業のシーズンが4月から12月、1~3月はオフシーズンです。その時期、うっかりすると
あっという間に終わってしまうところから、この口伝が生まれたようです。

この中で、2月は平年で28日、1月と3月の大の月に比べると3日少ないので、尚更短く感じる
のでしょう。2月が28日になったのは、ユリウス・カエサル(英音でジュリアス・シーザー)とその
息子(養子)アウグストゥスのなせる業と言います。ユリウスがエジプト遠征したとき、太陽暦の
合理性に着目し、ローマに持ち帰りユリウス暦を制定します。それは次のようなものでした。

1年365日を12か月に割り振り、奇数月を大の月(31日)に、偶数月を小(30日)と定め、当時の
ローマ歴で最終月の2月を、平年29日うるう年30日の調整月にします。ユリウスはこの時自分
の生まれ月の7月を、ユリウス(英音でジュライ)と変えます(変えたのは、時のローマ元老院と
の説があります・・以上wikipediaユリウス暦などより抜粋)。

オクタウィアヌス=アウグストゥスは、カエサルから後継者の指名を受け、ローマの指導者を経て
初代皇帝になり暦を更改します。彼は、父カエサルに倣い8月に自分の名を押し込みAugustと
変え、皇帝月が小の月では面白くないと、調整月の2月から1日とり上げ8月を31日にします。
このとき、どういう訳か9月と11月が小の30日、10月と12月が大の31日に入れ替わりました。

ローマ歴の1年は、今の3月から12月の10か月、304日でした。12月末から3月初めの2か月は
暦のない日が続き、春めいた日に王様が新年の日を宣言し、その年が始まりました。その後、
1月と2月が加えられ12か月になります。ここで2か月のずれが生じ、7を意味するSeptemberが
9月に、10を意味するDecemberが12月になった所以です(wikipediaローマ歴などより抜粋。

お送りするのはお椀盛り二題です。お椀盛りは、一見吸い物のように見えますが、煮物のお椀
です。違いは、吸い物よりも、具沢山に力強く入っているからと言います(吉兆味ばなし二より)。
2月は、一年のうち一番短かく、一番寒いと感じる月でもあります。寒い中、温かいお椀盛を作り
寒さを凌いで欲しいと思います。具材はレシピのような身近なもので十分楽しめます。


この料理は、湯木貞一さん著、吉兆味ばなし・2、「かまぼこのお椀盛り」の1節に詳しく書いて
います。200円のカマボコ1本が上品なお椀盛の主材になる・・湯木さんの面目躍如たるところ
です。原作はカマボコの相手はワカメ・・それを作り置きの椎茸の含め煮に青みは芹にしました。


材 料
カマボコ 1本
椎茸の含め煮 2枚
芹 適宜

調味料
昆布の浸け出汁 2カップ
鰹まる 小さじ 1 5cc
日本酒 大さじ 2 20cc
淡口醤油 小さじ 1 5cc

作り方
かまぼこの下こしらえ
カマボコの両面に包丁を入れる・・表の山の方は
タテに細かく3~4mm巾、裏はヨコに等分に3筋。
切り込みを等分にするには、竹串を下から1/3の
所に2本、両端に打ち込んで切ると失敗がない。
山からと裏からも、包丁の刃は、ここで止まる。
この後、ヨコ一文字に等分し、タテ三つに切って
6切れにする。
昆布出汁1/3カップと淡口小さじ1/2を鍋に入れ
カマボコを入れて中火で煮る・・下味を含ませるた
めで、煮る時間は数分程・・煮汁は、椀盛の出汁
に戻す。

お椀盛の出汁を作る
鍋に昆布の浸け出汁と、日本酒を入れて中火に
かけ、鰹まるを加える。フツフツしだしたら淡口を
加え、味見して調える。

お椀に盛る
大振りのお椀にカマボコと椎茸、芹をおき出汁を
ヨコから注ぐ・・出汁の量は具材の半分がかぶる
ほど・・好みの吸い口を添え暖かいうちに食べる。




コメント
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