工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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よくがんばった!!

2008年01月28日 20時12分42秒 | 鍼灸・東洋医学
昨日は大相撲初場所の千秋楽だったんですねぇ。すっかり忘れてました。朝青竜と白鵬の結びの一番は相撲史に残る大相撲となった模様で、生で観られなかった事を非常に残念に思っております。昨晩や今朝のニュースでイヤというほどVTRで観ましたけど、両横綱の強さは本物だと改めて実感できる一番でございましたなぁ。来場所もがんばってもらいましょう(^^)

はいはい、スポーツをこよなく愛する院長でございます。
本日はもうひとつ、印象に残った昨日のスポーツの話題を。

昨日は大阪国際女子マラソンもございました。これまた私、スポーツニュースでしか観ていないのですが(^^;)、福士加代子選手のレースは大変素晴らしゅうございました。ふらふらの状態で何とか走り続け、最後の最後、トラックに入ってから4回の転倒。それでも立ち上がってゴールを目指す姿に感動した方も多いのではないでしょうか。明らかな調整不足の状態でレースに臨んだのは決して誉められた事ではありませんが、とにかく良く完走したもんだとね、素直に「すごいなぁ」と思えました。
昨日の福士選手を観てアンデルセン選手を思い出した方も多いんじゃないでしょうか。数人の患者さんにも聞いたんですけど、年代が上の方は皆さんそうでした。それでね、調子に乗って若い方にも聞いたら「誰ですか?」って(^^;) ああ、私はやっぱりおっさんなんだなぁって思い知らされましたよ(笑)。

ロス五輪のアンデルセン選手は熱中症が原因でしたが、昨日の福士選手は少し違ったように見えました。
それじゃあね、あのようにフラフラになってしまう状態を東洋医学的に考えてみましょうか。

手足を動かせるのは四肢に血が十分に行き渡っているからでございます。福士選手も30km地点までは経験のある距離でしたし、ペース配分がしっかりできていたので体も大丈夫だった。だからここまでは何のトラブルもなく走れた。
問題はその先。福士選手は激しい運動で血を消耗し、ゴール10km手前に差し掛かる頃には四肢を動かすだけの血が残っていなかったのだと推測できます。さらに、手足を動かし過ぎた事で陽気(活動的な気)が飛んでしまい、それらが原因でであんなフラフラな状態になったというわけです。
福士選手のレース後のこんなコメントがありました。

「30キロすぎで急に目や足に違和感を覚えた。長居陸上競技場が見えてからは頭の中が真っ白になり、全く記憶がない。」

目がしっかり見えるのは血と陽気が目に出てくるからでございます。手足で激しく血を消耗し、なおかつ陽気も飛んでしまった状態ではまともに歩く事も辛くなると思います。血や陽気が不足しますと頭も働かなくなりますから、意識障害が出ていたというのも必然であったと考えられます。

レース後の状態を推測しましょう。

眠る際には全身の血が肝に帰らなければなりません。激しい血虚を起こしていますから、肝に帰るべき血すらなくなっている事が予測できますので、昨晩は疲れているにもかかわらずほとんど眠れなかったのではないかと思います。
また、手足を激しく動かすと陽気が飛んでしまいます。胃の陽気がなくなると食欲もなくなるのですが、周辺の臓にある熱で胃はわずかながら温められますので食べたいような気はする。でも実際に食べると思ったより食べられない。この状態を「飢えて食を欲せず」と申します。昨日のレースでは陽気も激しく損傷していますので、「食べたいけど食べられない」という状態になっているのではないかと思います。
こういう時はとにかく休養を取る事が第一です。運動過多が全ての原因ですから、体を温かくしてただ横になっているだけで血も陽気も回復してくるはずです。肝血虚の状態ですから、肝を養うために酸味を取ると肝気が収斂して回復が早まるかも知れませんね。

マラソンの結果は残念でしたが、福士選手の挑戦には大きな拍手を贈りたいと思います。
ゆっくり休んで、ぜひ得意のトラック競技で五輪を目指してください(^^)/

・・・あ、そうそう。全然関係ない話なんですが。

昨日は動画もUPしたはずなんですけどね、どうも動画が取り込めない事態になっている様子でございます。運営事務局にアドバイスをお願いしているところなので、改善したら動画をUPします!
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