工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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札幌に初勝利!

2013年03月12日 22時03分01秒 | サッカー馬鹿
先日の札幌戦では8戦目にしてようやく初勝利となりました。札幌ドームでは過去、前半に2点先制しながらも後半3点奪われて逆転負けを喫するなど、あまりいいイメージはありませんでした。そんな札幌から奪った1勝は今季初勝利にもなりましたし、遠征先での様々なトラブルも重なり(笑)非常に感慨深い一戦となりました。

全体的には先日の松本戦とほぼ同じような戦い方。しっかりとボールを保持し、ポゼッションを第一にした試合運びをしていました。
ただ、松本戦でもそうでしたが、後方でボールを回しながらどこかで縦にボールを入れるタイミングを図っているわけですが、前方の動き出しも少なくパスの出しどころがなかなか見えて来ない。そこに素早くチェックされ、GKまでボールを戻さざるを得ない状況が多々見られました。
それが自体が悪いわけではありませんが、前の選手達がもっと活発に動いてスペースを空けてくれなければ後方からのフィードや楔のパスが入りません。廣瀬選手が入ると途端にチャンスの回数が増える事からも、この2試合のスタメンの選手はこういう動き出しの質の問題を抱えているのは明らかです。

松本戦では一瞬の隙を突かれて先制点を奪われそのまま逃げ切られてしまいましたが、札幌戦ではそうはなりませんでした。同じような展開で違う結果が得られたのには、まずひとつは松本のサッカーが異常なまでの「走り切るサッカー」だった点が挙げられると思います。
相手にボールを保持されると守備に神経を費やして徐々に体力を奪われて行きます。90分を走り続けられる選手を起用し、とにかく走り負けないサッカーで虎の子の1点を守り切る。こんなサッカーは松本にしか出来ないわけで、通常は札幌のように徐々に足が止まり始め、体力が落ちると同時に判断力も鈍ってしまいます。
廣瀬選手のゴールシーンでは、CBの櫛引選手がクリスティアーノ選手に釣られて前に出たタイミングで、高木選手と廣瀬選手がその空いたスペースを上手く利用して得点を奪いました。あのシーンは栃木が終始ポゼッションサッカーにこだわって試合を進めた結果生まれたシーンだったように思います。

相手をしっかり崩したり、札幌戦でも披露したようなセットプレーからのサインプレーを得点に結びつけるようなプレーが理想の形である事は確かですが、今節のようなゴールはポゼッションサッカーを貫き通す上での副産物です。松田監督が目指すワンランク上の進化したサッカー、ポゼッション志向は間違いではないと証明できた一戦になったのではないでしょうか。

とはいえ、あのシーンはこぼれ球をワンタッチで前線に出した高木選手の判断力、そして廣瀬選手の裏に抜けるスピードと正確なトラップ、それにシュートコースを空けるために相手DFに体をぶつけるという高度なテクニックがあったからこそ。今節はこのおふたりが本当にいい働きをしてくれました。さすがです(^^)v



守備の面ではGK榎本選手の冷静な判断とシュートストップが光りました。前線からのプレッシャーを回避するためGKまでボールを戻すような場面、昨年までだと武田選手が大きく前に蹴り出してしまうシーンがほとんどでしたが、周囲の状況を見極めてサイドにパスを出したり、一旦キープしてからパスを出したり、適当なパスや蹴り出しがほとんど見られませんでした。この2戦でGKの質は確実に上がったという確信が得られました(相変わらず控えGKが心細いのが問題ですけれど・・・)。

逆に悪かったのは初出場となった左SBの原田選手。緊張しまくっているのは誰の目からも明白で、どこかたどたどしい動きでした。守備でも攻撃でも本来の力量をほとんど発揮できなかったように思います。
一番問題だったのはその判断スピードの遅さ。原田選手がスローインでボールを入れようとした際、クリスティアーノ選手が思いっきりフリーでボールを要求するという場面がありました。素早くボールを入れれば決定機を作れそうなシーンでしたが、原田選手はクリスティアーノ選手を手で制し、他の選手が近寄って来るのを待ちました。これにはクリスティアーノ選手もあからさまにキレていて、あきれた表情を浮かべながら口元が「idiota(バカ)!」と動いたように見えました(そう言っていたかどうかはわかりませんよ、そんな風に見えただけです)。
プロとしてピッチにたっている以上、緊張していたという言い訳は通用しません。出来が悪かったのは素直に反省し、どうすれば自分の長所を生かしてチームに貢献できるかを考えて欲しいです。

さて。

堅い守備をベースにしっかりとポゼッションして攻撃を組み立てる。出来が良くなかった選手もいましたし、劣勢に立たされる時間も長かったですけれど、栃木は最後までやりたいサッカーを貫き通し、そして勝利しました。結果が出たというところが今節の一番の収穫です。
2戦が終わって1勝1敗。五分の星に戻りました。シーズンはまだ始まったばかりです。このまま順調にチームが成熟し、徐々に自分達が追い求める理想を現実に置き換えて行く作業が進めば、きっと今季の栃木SCは素晴らしい結果を残してくれるはずだと信じています。
コメント (5)
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